80年代のオタクはミンメイが好き
80年代初頭と言えば、「SFアニメブーム」!!!
そんなブームに乗り遅れることなく、
ゆくよも数々のSFアニメを見て育ちました。
そんな中でも、一風変わった作品、「超時空要塞マクロス」!
他のSFアニメ、ロボットアニメを一線を画していたのが、
ヒロインがアイドル歌手だったことです。
宇宙人と戦うロボットアニメに、
少女がアイドルになるまでのお話しも盛り込まれている。
もしかしたら、30年早いストーリーだったのかも?(笑)
そしてそのアイドルこそ、リン・ミンメイちゃん!!。
このミンメイの声と歌を、当時ビクターからデビュー間際だった、
飯島真理さんというシンガーソングライターが担当しました。
真理さん曰く、ある日ビクターの人に、
「オーディションを受けて行っておいで」
と言われ、何がなにやらわからずに行ったそうです。
今と違って、声優が憧れの職業ではなかった時代。
自らの意志ではなく、流されるままにミンメイを演じた真理さん。
なんとその後、オタクのアイドルとして祭り上げれることに、
嫌気がさしてしまったのか、
ミンメイを、ご自分の「黒歴史」扱いしてしまいます。
複雑な心境がきっとあったのでしょう。。。
真理さんはその後、アメリカ人と結婚され、
アメリカに移住。
時は流れ、日本のアニメは海外で大ブームに!
「オタク」は「カラオケ」や「テリヤキ」と同じく、
世界共通言語となりました。
「超時空要塞マクロス」もアメリカでソフト化されました。
そしてなんと、リン・ミンメイの英語版の吹き替えを、
本家本元の飯島真理さんが担当することになったのです!
長年アメリカに住んで英語もペラペラ。
さらにミンメイはチャイナタウンの中国娘の役なので、
発音がそれほどネイティブじゃなくてもOK。
飯島真理さんは史上初めて、日本語と英語で
同一キャラを演じた俳優さんとなったのです。
そして英語版を吹き替えた頃には、すでに心も変わり、
「ミンメイの面倒は、私が一生を見る!」
と、思ったそうです。
長く生きていると、いろんなことがあるんだなあ。
そんなことを思った、ミンメイ小噺でした。
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