90年代女子高生が、ヤマンバギャルになったワケ
90年代中期、日本の渋谷には「ガングロギャル」と呼ばれる女の子たちがいました。
日サロで肌を焼き、南国の人々のようなメイクをした女子高生たちです。
異様なところもあったけれど、まだファッションの範疇でもありました。
ところが次に「ヤマンバギャル」と呼ばれる子たちまで出たのです!
これにはさすがに、世間の人々も驚きました!
なぜなら正直、どう見てものこの装いは、彼女たちを醜くしていたからです。
なぜ彼女たちは、あえて自分のルックスが落ちるようなことをするのでしょう?
メイクを落として日サロ通いをやめれば、ふつうに可愛い女の子たちなのに。。。
そんな疑問に、何かのムック本でこんな記事を読みました。
記事を書いたライターさんは、「ガングロギャル」や「汚ギャル」たちに実際にインタビューしてみたところ、その理由が「母親への反発である」でことがわかったと言うのです。
というような内容でした。
これを読んだ時、ゆくよはびっくりしました!
それとともに、ヤマンバギャルたちにある種の共感の気持ちを抱きました。
彼女たちは、母親のような、美貌を武器に男と結婚して専業になって、その後は夫に浮気されても不倫されても、"楽な暮らしが手に入るなら別にいい”というような女に、絶対に絶対になりたくない! と叫び声を上げたのです。
「女性としての尊厳をなくした生き方を、絶対にしたくない!」と思った女子高生たち。
それでもまだそんな母親や父親に養われている女子高生の時に、唯一できる反抗が、「自分の顔を醜くする」という手段だったのです。。。
2チャンネルや5チャンネルには、「真のエネミーは義実家ではなく、配偶者」というスレがありますが、ヤマンバギャルたちにとっては「真のエネミーは浮気する父親ではなく、母親」だったのです。
ゆくよは今、ある大物芸人さんの飲み会騒動に対し、実はこのあたりのことが気になっています。
大物芸人さんの奥さまは、長年ファンだった芸人さんと結婚でき、娘も授かり、大物の妻という立場や、裕福な暮らしを手に入れた。
だから「たとえ浮気されても不倫されても別にいい、全然許す、構わない」という心境かもしれません。
ただ、娘さんが十代後半になった時、果たして同じように思うでしょうか?
もしかしたら娘さんは、浮気遊びをする父親よりも、浮気されても不倫されても、裕福な生活を楽しむ母親に幻滅し、反発するかもしれません。
娘さんが貧困とは無縁の育ち方をしたのなら、尚更です。
一般庶民の間では、もう専業主婦というのは死語になってしまいましたが、高収入者たちの世界では、まだまだ続いていく問題のような気がします。
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