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【2017年】お母さんの学びメモ「H29年度 第2回教師力アップセミナー」(2)

H29年度 第2回 教師力アップセミナー
2017年6月17日(土) 大口中学校
女性ならではの学級づくり
講師: 宇野 弘恵 先生
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●教師の在り方

「かくれたカリキュラム」(ヒドゥン・カリキュラム)についての解説があり、グループで「どんなことがかくれたカリキュラムになりうるか」ということを意見交流した。
最初に宇野先生が「この言葉を知らない人?」と問われた時に、予想以上に多くの手が挙がったことに驚いた。
そうか、全然意識されていないんだな…

「かくれたカリキュラム」ってどんなこと?というのを簡単に説明すると、自分がそのようには意図していないけれども、取った行動が、図らずもダメなことを教えてしまっている、ということ。
これは別にダメなことに限った話ではなく、逆に良い方に作用することもあるだろう。けれどもダメな方に作用することがある、ということは意識しておけるといいのではないかと思う。
ダメな例として、先生はいつも「整理整頓しなさい!」というのに、自分の机は物が散らかっていたりする。
そうすると、それを見た子どもに「先生、自分はできてないじゃん。言ってることとやってることが違うなんて、先生は信用できない」とか、「先生の机はあんなふうだから、整理整頓って適当でいいんだな」なんて思われてしまう。
先生にはそんなつもりはないのに、子どもたちにはマイナスのメッセージを送ってしまっている、ということだ。

「かくれたカリキュラム」って、自分が意図しているわけではないので、意外に気付きにくいことだろうと思う。
私は「かくれたカリキュラム」では、教師の在り方が問われていると思っている。
自分の行動の一つ一つに、なぜそうするのか、どんな効果を期待しているのか、という意図を持って、子どもたちに与える影響を考えるのが教師の役割だと思うからだ。
そうなると、自分の価値観が、子どもたちの現状と合っているのかどうか、子どもたちが目指すべき方向性と合っているのかどうか、などとグダグダ考えることになり、良くも悪くもたいへんな思いをすることになるだろう。
強制することではないけれど、でも知っておいてほしいと思う。
一つ一つなんてムリ!そんな時間がない!と言われそうだが、少しずつでいいから、そんな意識を持って自分の行動を見直してくれたらうれしいなと思う。
そして、それは親にも言えることなんだよね…と耳が痛い思いをしている。

●自分が引き受けるという覚悟

宇野先生が「学級や子どもの現状は、すべて自分の指導の結果だ。何かのせいにしないで、自分が引き受けるという覚悟を持つことが大事」とおっしゃったことに、とても共感できた。

まずは結果を真摯に受け止めて、現状を冷静に見られなければ、何が足りないのか、どうするべきなのか、ということは見えてこないのではないかと思うから。

うまくいかなくて反省するというと、「私のせいだ~私の力不足だ~なんてダメな私なの~私なんて価値のない人間なのよ~」という自分を責めすぎるパターンや、あるいは「それは私の仕事じゃないし~時間がないし~だからやれないし~」という人のせいにするパターンなどの連鎖にはまり込んでしまうことが多いかもしれない。

でも、それでは何も変わらない。
少しでも改善して前に進むためには、自分を責めすぎるのでもなく、他人のせいにするのでもなく、自分が引き受けて、分析して考えるという「覚悟を持つ」ことが大事だと思った。

そうは言っても「覚悟を持つ」ことって、けっこうな覚悟がいるんだよね…という弱気な自分もいる。
だから、やわらかだけど芯が通って凛とした姿の宇野先生に憧れるのだな。


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まったり屋ベティ
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