【2018年】お母さんの学びメモ「道徳授業改革セミナー2018秋 in 熊本」
道徳授業改革セミナー2018秋 in 熊本
2018年11月24日(土) 熊本・熊本市国際交流会館
講師: 桃﨑剛寿先生、堀裕嗣先生、山下幸先生、宇野弘恵先生、大野睦仁先生
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●思考の深さ
こちらのセミナーは「授業づくり」がテーマなので、各講師が模擬授業をしてくださり、その後で、どのように教材を作っているか、どんな思いを込めているのかなどをお話ししてくださった。
つくづく思うのは、道徳(だけでなく、授業全般に言えるのかもしれないが)は、教師の思考が反映されるなということだ。
学習指導要領で内容項目は決まっているが、それに対して教師がどう考えているのかという部分によって、具体的な「伝えたいこと」はそれぞれに違ってくるし、「伝え方」にも違いが出てくる。
それが、アプローチの仕方は教師しだい、ということだ。
これはとても怖いコトだと私には感じられる。
自分の考えを伝えたことで、子どもにどのような影響を与えるのかわからないと思うと、私は自分の考えにそんなに強く自信は持てない。
自分の子どもであれば責任が取れるが、クラス全体に対してなんて恐ろしくて無理だ。
おそらく講師の方々はそれがわかっているからこそ、深く深く思考されるのだろう。
狭い自分の考えに閉じこもらずに、周りを広く見回し、いろいろな価値観に触れ、自分の考えを深めることを追求するされているのだなと思った。
皆さんの思考の深さは、なんというか、異次元だなぁと感じた。
●アンテナを立てる
教材のタネをたくさん持っている人は、アンテナが高い。
アンテナが高ければ、ひっかかってくる情報も多い。
ただやみくもにアンテナを立てているわけではなくて、いつも何かしらの問題意識を持っておられるからアンテナが立つのだろうと思った。
問題意識が持てるかどうかは、観察力と関係があるのではないだろうか。
目の前の子どもの様子を常に観察しているからこそ、少しの成長もほころびも見えてくる。
それが問題意識につながり、今伝えたいこと、伝えるべきことが出てくるのだろなと思う。
そんな経験を積み重ねることで、これからの危機の予測がたち、今手を打つべきことも見えてくる。
アンテナにひっかかった情報を引き出しに入れておいても、それを必要なときに探し出せなければ使えない。
だから、あれこれをつないでネットワーク化する力も必要だ。
「経験は意図的に積み、整理を加えること」という野口芳宏先生の言葉を思い出し、ただ何となく過ごしていては得られないものがある、ということに改めて気づかせてもらえるセミナーだった。
ボーっと生きてると、チコちゃんに叱られるのは、当然だ(笑)
原動力は、好奇心なのか、もっと上手くなりたいという向上心なのか、もっと大きな人間になりたいという野心なのかわからないが、何か熱を持って取り組まれている講師の皆さんに圧倒される思いだった。