【2017年】お母さんの学びメモ「教育会セミナー・これからの教室を考える」(2)
教育会セミナー「これからの教室を考える」
2017年3月4日(土) エル大阪
講師: 金大竜先生・南恵介先生・大野睦仁先生
FG: 鍋田宏祐先生・桜田恵美子先生
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●金先生:思考し続ける
一度築き上げたスタイルを壊して、さらに新たな形を作ろうとしている金先生。
押しも押されぬ存在になっているにも関わらず、自分を見つめ直し、目の前の子どもたちに寄り添おうと奮闘している。
常に、自分のスタンスが子どもたちにどのように影響を与えているのかをメタ認知して、考え続けている(問い続けている)姿に圧倒された。
なかなかできることではない。誰だって、自分の正しさに安心したい。
でも、あえて「本当にそうなのか?それでいいのか?」と問い続けているのは、本当にすごいことだと思う。
そして、成長するためには、それが必要なことだということも痛感した。
金先生がおっしゃった「思考し続ける」という言葉を、私も大切に心にとどめておきたいと思った。
●南先生:選択・決断できる子に
講師の3人に共通しているのは「自らに問い続けている」ということだろう。
南先生も迷いを抱えながら、いろいろ試しながら、子どもたちに合う方法をさがしているとおっしゃっていた。そうなのだ。完成形なんてない。
子どもが変われば、当然方法も結果も変わるだろう。それを自覚して、(苦しいことの方が圧倒的に多いのだろうが)あれこれ試すことを楽しんでいると言い切る南先生はすばらしいなと思った。
南先生の言葉の中で心に強く残ったのは、子どもにつけたい力として「『選択』『決断』ができる力」を挙げられたことだ。
これからの時代は、ますます「個」が尊重されるようになって、なんでも自己責任を問われるようになるのだろう。
その時々で、自分で考えて判断し、選び取っていく力が必要になるだろうし、他人まかせではなく、最後は自分で決めることも求められるだろうと思う。
子どもたちにその経験を積ませることが大切なんだなと教えられた。さて、私はどうだろうかと振り返っている。
大人は子どもの延長である、という南先生の言葉が刺さった。
●大野先生:ヘルプ力
3人ともがおっしゃっていたのは「つながり」ことだ。
学び合いでは、わからない子が自分から「教えてよ」と言えるような学びになるとよい。わかる子は教えてあげることで自分も学びが深まる。
困っていない側は、「困ってるなら、素直に困ってるって言えばいいじゃん」と思うのだが、それは困っている側からすればハードルが高いことなのだ。
「困ってるから助けてよ」と言える環境が必要だから。受け入れてもらえる、認めてもらえる、そんな雰囲気ができていなければ声をあげることは難しい。
大野先生は「ヘルプ力」という言葉で、このことを話された。
「ヘルプを出せる力」「ヘルプしてあげる力」これを子どもたちにつけてあげたいという思いに共感した。
話を聞きながら、ハッとした。
もう一つ、大切な力があることに気づいたから。
それは、これらに加えて「ヘルプに気づける力」も必要なのではないか、ということだ。
環境ができていても、それでも自分からヘルプが出せない子がいる。
そんな子に気づいて、寄り添ってあげられる力も必要なのではないか。
それが相手を思いやるということなのだろうなと思い、気づかせてもらえたことに感謝している。
たくさんのメモをした。それを時々読み返して、学び直しをしていこう。