【2017年】お母さんの学びメモ「第7回 授業深掘りセミナー」
第7回 授業深掘りセミナー
2017年6月24日(土) 春日井EDUCOM
講師: 佐藤 正寿先生(小5 社会)、和田 裕枝先生(小4 算数)
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今年度最初の「授業深掘りセミナー」は、岩手の佐藤正寿先生と豊田の和田裕枝先生のご登壇。
今回は生徒役を免除されたので、授業参観に来たお母さんの気分で楽しめた(笑)
全体を通しての感想をメモしておきます。
お二人とも、新学習指導要領で示された「主体的・対話的で深い学び」につながる授業はどのようなものなのか、という観点で授業づくりをされていた。
ということがわかったのは、模擬授業後の「深掘りトークセッション」でのことだったのだが、そうとは気付かず見ていても、十分におもしろく見応えのある授業で、さすがに名人だな~すごいな~と思っていた。
お母さん視点で見ていたのに、子どもの様子そっちのけで、自分も授業に参加してしまっていて、純粋に楽しんでしまった。
こんな授業なら、きっとその夜に親子で「今日の授業ってさ~」という話題で会話ができるだろう。
新学習指導要領で注目されている「社会に開かれた教育課程」って、こんな風に親子で授業を話題にできる環境を作りましょうね、ということなのかもしれないなと思った。
●深掘りトークセッションの深い学び
それにしても、お二人の授業に張り巡らされた伏線が最後にきちんと回収されていく展開は、本当にすごい!と感動した。
それもこれも、そのことに気づかせてくれる「深掘りトークセッション」でのパネリストの議論のおかげ様々だ。
とくに前半の佐藤先生の授業後のトークセッションでは、若手教員向けに、丁寧に深掘りされているので、素人の私にもとてもわかりやすく、納得できる。
授業者の意図やねらっていることなどが、細かい発問や指示に現れているのだが、授業参観でそこまで見ることは容易なことではない。
だからこうして丁寧に拾って説明してもらってようやく気付ける。ありがたい限りだ。
後半の和田先生の授業後のトークセッションでは、「主体的・対話的で深い学び」とは?という部分に迫る深掘りで、参加者の皆さんの一つの指標になっただろうと思う。
●つなげる力
どちらの授業でも感じたのは、「つなげる力」だ。
一つ一つは単独の発問のように見えて、子ども役に考えさせる知識もそれぞれ独立している。
だが、授業が進むにつれて、前に得た知識を使って考える発問になってきて、徐々に知識がつながってくる。
こうして子どもたちは、知識の活かし方(つなげること)を経験していくのだなと感じた。
そうなれば、今やっていることは、きっといつか役に立つことだと思えるだろうし、つながった時の喜びは大きいだろうと思う。
つなげるためには、知識の「見方・考え方」も合わせて教えていかなければならないだろう。
だから授業づくりで教師が「見方・考え方」を十分に考えることが大切だし、授業の中でそれを意識して、子どもたちに伝えていく必要があるのだなと思えた。
●必要性
もう一つ感じたことは「必要性」だ。
楽しい、おもしろい、なんでだろう、もっと知りたい…
子どもたちが、そんな風に思えれば、自分から学び続けるだろう。
そんな風に「必要性」が生まれる授業が、「主体的・対話的で深い学び」につながっていくのだろうなということも感じた。
お二人の授業からは、子どもたちの「必要性」が生まれるだろうと思った。