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【2018年】お母さんの学びメモ「第15回北の教育文化フェスティバル in 札幌」(2)

第15回 北の教育文化フェスティバル in 札幌
これからの学校の話をしよう!~子ども・学びのデザイン・思考スキル~
2018年8月1・2日 北海道自治労会館
講師: 工藤 勇一先生、川俣 智路先生、三宅 貴久子先生、金 大竜先生、宇野 弘恵先生、山田 洋一先生
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●金先生:自分の価値観やフレームを疑う、手放す


金先生は、常に考えている。

自分の持っている価値観や、行動・指導のフレームを、「それは誰のため?」と疑いながら振り返っている。

ご本人は「揺れている」とおっしゃっていたが、金先生ほどのカリスマであっても「迷っているし、揺れている」と正直に言ってのけることで、自分を責めて非力さに悩んでいる教師にとって、どれだけ救いになっているだろうかと思うと胸が熱くなる。

金先生の最上位の目標は「子どもに幸せになってほしい」ということなのだろうと思う。

そのためにできること、やるべきことなど、さまざまな手立てを考えて実践されている。

だがそれはまだ直観的に行われていることが多いため、常に振り返りながら考えることで、その意味に気づいていっている最中なのかもしれない。

振り返りながら、必要に応じて、これまでの実践を手放す潔さに感服する。
子どもが一人一人違うように、幸せの形も違うだろう。

だから金先生の思考にも完成形があるわけではなく、これからもずっと考え続けて揺れ続けていくのだろう。

その謙虚で真摯な姿にとても魅かれる。これからも金先生の進み方に関心を持ち続けていきたいと思った。


●三宅先生:思考ツールを使って思考の見える化


関西大学初等部で長く子どもたちの思考を鍛え育ててきた三宅先生。お話しをうかがうのをとても楽しみにしていた。

三宅先生のお話しから感じた「これからの社会を生きる子どもにつけたい力」は、「自分で考える力」や「自分で決める力」という、これまでにも私が感じていたことと同じだった。

自分で考えることができるようになるために「思考スキル」を身につける必要があるということにも深く共感した。

子どもだけでなく、社会で接する大人の中にも「考える」ことが苦手という人はいる。

おそらく「考える」経験をあまりしてこなかったり、そのスキルを身につけてこなかったのではないかと思っている。

実際に会社のミーティングなどでもやってみているが、思考を「見える化」することで話題がぶれてきても元に戻しやすかったり、文脈から外れることが少なくなってきたという実感がある。

思考スキルを深めるために、さまざまな思考ツールを紹介してくださったが、簡単にではあったが体験してみて、これはミーティングに限らず、いろいろな場面で使えそうだという感触を持った。

ツールはあくまでも道具なので、それを使うことが目的になってはダメだが、より効果的に使える場面はどんな場面かなと考えることは「そこで何を考えさせたいのか」という根っこの目的を考えるきっかけになるのではないかと思う。

三宅先生のお話しを聞いて、これまでなんとなく「いいかもね」と思ってやっていたあれこれが、「そういうことだったのか」とつながった感じがあった。

それでいいんだよ、と背中を押してもらえた感じがしてうれしかった。


●宇野先生:子どもの未来への想像力、縦のつながり・横のつながり


宇野先生も金先生と同様に「今、ここ」を元にお話しをしてくださった。

学級担任が語る「今」は、私のような外部の人間にはとても興味深い。

学校の、あるいは子どもたちの未来を考えるとき、「今」をきちんと把握することは大切なことだと思っている。

宇野先生の「子どもたちの未来を想像する力」に感服している。

おこがましい話だが、私は宇野先生と同年代で、同じように子育てを経験してきた。そこから見えたこと、感じたことなどが、これから先の未来への想像力につながっているのではないかと思う。

今目の前の子どもたちが将来どのような困難に出会うだろうかという想像力が、宇野先生の実践や指導に影響を与えているのだろうなと感じた。

宇野先生のお話しからは、「縦のつながり・横のつながり」を生み出すことが大切だと思った。初期の現象とそれがどうなってきたかという現状のお話しをされたが、そこに至るまでにどれだけの働きかけをされてきたのだろうかと想像し、感服する。

人と人がきちんと関係を築けることは、子どもたちの未来に必ずやくだつは、子どもたちの未来に必ず役立つことだし、大人にも必要なことだと思う。


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