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【2018年】お母さんの学びメモ「H30年度 第5回教師力アップセミナー」

H30年度 第5回教師力アップセミナー
2018年10月28日(日) 大口中学校
自立を目指す特別支援教育とは? 就労を目指した特別支援教育の在り方について
講師: 横山 浩之先生
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●自立を目指す


「子どもは成長すれば、いずれ社会に出る」という観点から「自立を目指す」というタイトルどおりの内容で、終始納得しながら拝聴したし、大いに共感できた。

私は親なので、「子どもたちの将来」についてはいつも考えてしまう。心配したってなるようにしかならないけれど、やっぱり心配してしまう。

今の学校教育には、社会人として生き抜く力を身につけさせる、という視点が少し足りないのではないか。

後先の話は抜きで、とにかく今年一年はなんとか先生たちの思い描く理想郷を作ろう、としているように見えてしまう…というのは言い過ぎかなぁ。

この一年は、来年に、数年後に、ずっと未来につながっている。そう考えれば、学年の連携や幼小中の連携が必要だよね、という発想が生まれるはず。

いろいろな大人の事情があるのはわかるけど、先につながっているという意識だけでも持ってもらえるといいなと思う。


●インクルーシブな社会になるのはいつだろう


インクルーシブ教育の話しをよく聞きに行くのは、やはり親として関心があるからだ。

最近は、それに親視点だけでなく、経営者視点も入っている。

社会にはいろいろな人がいる。「なんでそうなのだろう」とどうしても理解できない行動をとる人もいる。

私自身に知識が増えることで、「なるほど、そういうことなのね」と理解できることが増えた。理解できれば、「それなら、こちらがやり方を変えてみなくちゃね」と思えるようになった。

けれども、いまだ社会は「みんな違って、みんないい」が認められる状況にはないと感じている。とくに就労の面では。

現実的に、うちの会社だって「みんな違って、みんないい」と誰でも受け入れられるような環境は整えられていないし、受け入れ側の力量不足で難しい。

他人任せのようで無責任に聞こえるかもしれないが、やはり学校がインクルーシブの入口になってほしいと思う。

学校でインクルーシブを体験した子どもたちが大人になれば、いずれ社会も変わるのではないかと期待している。


●支援を要する子、不要な子、どちらも学級の一員


インクルーシブ教育は、障がいがあったり、困難を抱えている子どものための教育ではないことは、先生は理解しているはずだ。だが、保護者や社会にはまだ浸透していないのが現状だ。

いろいろな要因があると思うが、その一つに、学校では支援を要する子どもたちに対する手厚い支援に意識が向きすぎなことがあると思っている。

特別な支援を受けている子どものことはよく話題にもなり、支援の技術も研究されているが、「それ以外の子ども」のことは置き去りになっていないだろうか。

支援を要する子どもが普通学級に来ることに苦情を言う保護者がいる。

たしかに保護者の理解不足はあるけれども、その人は自分の子どもが「置き去り」になることに不安を感じているのかもしれない。

支援、支援で振り回されて疲れ切っている先生方には酷な話だということは承知しているが、私は「それ以外の子ども」のことも忘れないでほしいと願っている。

支援を要する子どもが学級にいることで、それ以外の子どもも得ることはたくさんあるはずだ。

「支援がなくてもできる子どもたちが成長する良い機会」という捉え方が、先生と保護者の間で共有できるとよいな。そのためにも「できる子への配慮」という視点も持ってもらえるといいなと思った。


●支援の在り方


支援の在り方について、日ごろモヤモヤと思っていたことが、今日のお話しでスッキリしたように思う。

できないことをできるようにする、という視点は必要なことだと思う。

けれども、どうかするとそれは「できないから、代わりにやってあげる」になってしまう。

子ども同士の中で、お互いに不得意なことを得意な子がカバーし合うというのは、子どもに協働の意識を持たせるためにもいいと思うが、大人が何でもやってあげるというのは違うのではないか。

自分でできることは自分でやらせる。どうしても難しいことは、他人に力を貸してもらう。一見当たり前のことが、「特別支援」という言葉の威力に圧倒されて歪みが生じているのではないかと感じる。

大人が何でもやってあげるのは、優しい大人が周りにいてくれる学校時代はいいかもしれない。でも社会に出て、そんな大人がいつも周りにいてくれるわけではない環境になったらどうするのか。

何のための支援なのか、という視点を改めて考えみると、その子に合った支援の在り方が見えてくるのではないかと思った。


●少し先まで視野を広げる


やっぱり大切なのは、この子にどんなふうに育ってほしいのかという具体的な将来像だと思う。それが「自立する」という将来像で、それをゴールとして見据えていれば、今の段階で子どもに最低限つけておかなければならない力、できればつけてあげたい力、などのような発達段階に応じた「めあて」が生まれてくるのではないかと感じた。

日々たいへんな状況に直面しつつがんばってくださっている先生方に、「もっと先のことまで見通した教育活動をしてくださいよ」というのは心苦しい。

少なからず保護者がその原因を作っていることもあるのだし、関係なくてもなんだか申し訳ない気持ちになる。

でも応援しているからこそ、目の前のことだけでなく、もう少し先まで視野を広げてほしいと願っている。

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私は親として、子どもたちには自立した大人になってもらいたいと思っている。
そのためにも、大人が手本を示さなければと感じている。
まだまだ足りないことばかりだけど、前を向いて、楽しそうにしている大人になりたい。
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まったり屋ベティ
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