【2018年】お母さんの学びメモ「第2回多賀一郎先生から学ぶ「国語科授業づくり」~模擬授業を通して~」
第2回 多賀一郎先生から学ぶ「国語科授業づくり」~模擬授業を通して~ MINOREスーパー学習会
2018年1月20日(土)昭和区生涯学習センター
講師: 多賀一郎 先生
模擬授業者: 二井先生、増原先生、小清水先生、高木先生、佐藤先生
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模擬授業が5本。それぞれに多賀先生が講評を加える。
さらに多賀先生の講話もたっぷりある、贅沢なセミナーだった。
濃い一日で、お腹いっぱい。
私は、昨年の当セミナーにも参加した。
今年は模擬授業の教材もバラエティに富んでおり、事務局の皆さんが、何度も検討して練り上げたセミナーだと感じた。
なんだかんだといっても苦手な模擬授業なのだが(笑)、今日の授業は時間足らずで授業者のねらい(子どもにこんなことを気づかせたい、こんな力をつけたい)が示しきれないものもあったけれども、私には(素人にも)ねらいがわかりやすかったと思う。
心情の変化を読み取らせたい、語彙力をつけたい、学習用語を教えたい、自由に詩を味わってほしい…こうした授業者の思いを感じた。
それぞれの授業に対する多賀先生の講評が、またすごく納得できるもので、授業を見る観点をいくつも示してくれていた。
これを聞けるということは、授業者にとっては、がんばったご褒美に他ならないなと思う。
やはり圧巻だったのは、佐藤隆史先生の詩の模擬授業だ。
詩の味わい方は自由だよ、楽しみ方はあなたの好きにしていいんだよ、というメッセージが、裏に熱く隠されている音読や群読。
佐藤先生のかける言葉一つで、群読の雰囲気がグワーンと変わるのを体験して、鳥肌が立った。
とにかくカテゴライズできない、まさに佐藤先生オリジナルの授業だ。
真似することは難しいかもしれないが、これもアリなんだ!という授業の在り方を見せてもらえたことは、若手の先生にとって大きな財産になるだろうなと思った。
私は素人なので見当外れのことを感じたのかもしれないが、そのスゴイ授業を体験して思ったのは、これは国語の詩の授業なのだけど、音楽や図工などいろいろな教科の要素も含んでいるのではないか、ということ。
いろいろなリズムで読む工夫をしたり、情景を自分なりに思い浮かべながらそれを読みで表現したり、国語という教科にこだわらずに、詩を味わうって楽しいね!と体感させてくれる授業だった。
こんなふうに教科横断的に授業を作れるということは、小学校ならではないか。
一人の先生が複数の教科を教えることを強みととらえて、もっと自由に授業をデザインできるといいなと感じた。
授業って、やっぱり奥が深い。先生方が授業を作ることを楽しめるような環境が、どこの学校でもできるといいなと心から願っている。
事務局の皆さま、細やかな心遣いをありがとうございました。