【2017年】お母さんの学びメモ「「教育会セミナー・これからの教室を考える」(1)
教育会セミナー「これからの教室を考える」
2017年3月4日(土) エル大阪
講師: 金大竜先生・南恵介先生・大野睦仁先生
FG: 鍋田宏祐先生・桜田恵美子先生
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卒業式や年度末を控えて、学校は大忙しのこの時期(という事情は私には無関係ではあるけどね)だが、一年を振り返りつつ次年度への後押しになりそうなセミナーで、とても楽しみにして出かけた。
大阪は春の陽気で、明るい陽射しが降り注ぎ、一日たっぷり学びに浸った帰り道は、とても心地よい疲労感と充実感に包まれた。
●セミナーの構成とFGの活用
私はいつも「誰が登壇するのか」でセミナーの参加を決めてしまうので、苦手な模擬授業中心のセミナーだったり、授業技術中心の実践的なセミナーに参加することもある。
結果、素人には難しくてついていけなかったり、よくわからなくてモヤモヤ感の残ることもあるのだが、今回はとても満足感があった。
セミナーの構成が、講師の先生方の「語り」が中心だったからだ。
私は「人」に興味があるので、その人の歩んできた道のりや考え方の話にとても惹きつけられる。
このセミナーでは、3人がそれぞれに「これまで」「今」「これから」を語ってくださった。
迷って、失敗して、苦労してきたことを率直にお話され、なおかつ先を見つめている姿に、尊敬の念を持った。
南先生と大野先生とは同世代でもあるので、お二人が語られたことの多くは実感を持って共感できた。
教師ではない私は、お二人とは違うフィールドではあるが、同じ時代を生きて、同じような経験をしてきたのだなと思った。
自分を振り返りながら、お二人が見ているこれから先の道を、私も見つめていきたいと思う。
参加者の多くが若手の先生方だったが、彼らにとっても示唆に富んだ内容のセミナーだったと思う。
目の前の子どもたちとの関係や日々の授業で苦しみ、悩んでいる先生方には、先輩の実践は参考になるだろう。
スゴイ先輩たちだけど、自分と同じように失敗しながら、迷いながら、日々を過ごし、それでも前を向いて成長しようという意欲にあふれている講師の先生方から、たくさん勇気をもらえたことだろうと思う。
若い先生方には「どうぜ自分なんて…」と思わずに、いろいろチャレンジしてほしいと思う。
今の価値観には合わないかもしれないけど、「若いうちの苦労は買ってでもした方がいい」と思ってしまう私は、やっぱり昭和世代だな(笑)
今回のセミナーで、鍋田先生と桜田先生がFGをしてくださったのだが、これがまたよかった。
同じ話を聞きながら書いていても、それぞれに切り取る言葉が違う。
これは参加者も同じことで、きっと私と隣の人では、つかんだ言葉が違うだろう。
それぞれの立場や境遇の違いで、求めている言葉が違うように、やはり人は「見たいようにしか見えず、聞きたいようにしか聞けない」ものだ。
FGを使っての振り返りには、たくさんの「なるほど」があった。
自分が気付かなかったことや、視点の異なる他の人の意見を知る。FGがそのきっかけになるんだなと思った。