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お母さんは学校の応援団長

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「愛される学校づくり研究会」のホームページ内に教育コラムとして掲載された原稿をまとめました。2013年4月~2018年3月まで、5年間(60回)連載しました。
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2021年6月の記事一覧

【 第44回 】「地域と学校の連携・協働」に想う(2)

【 第44回 】「地域と学校の連携・協働」に想う(2)

◆初めの一歩を掘り下げる前回のコラムで、地域と学校の連携・協働には、「共通の土台作り」が初めの一歩です、と書きました。
そのためには、学校側の働きかけが大切なこと、そして校長先生が「どんな子どもに育てたいのか」「どんな学校を作っていきたいのか」という思いを伝えることが必要ではないか、という提案をさせていただきました。
ここをもう少し掘り下げて考えてみたいと思います。

◆見通しを持つ例えば、「地域

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【 第43回 】「地域と学校の連携・協働」に想う(1)

【 第43回 】「地域と学校の連携・協働」に想う(1)

◆「連携」がより求められる時代10年ほど前に「教育基本法」が改正され、「学校、家庭及び地域住民等の相互の連携協力」の規定が新設されました。 その後、多くの学校が「学校・家庭・地域の連携協力」を教育目標に掲げ、推進されてきました。
そして、この「連携協力」の実現のために、学校・家庭・地域が一体となって、地域ぐるみで子どもを育てる体制を整えましょう、という目的で「コミュニティスクール」や「学校支援地域

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【 第42回 】「インクルーシブ教育」に想う(3)

【 第42回 】「インクルーシブ教育」に想う(3)

◆「みんなが同じ教室で」がいいのかどうか前回のコラムで話題にした「みんなの学校」では、支援が必要な子どもたちも通常学級で学んでいました。
映画では、そのような子どもたちが少しずつ成長し、「多様性を尊重し、すべての子どもが共に学ぶ」姿を具体的に見ることできました。

感動的な映画だったので、観客の中には「すべての子どもたちが通常学級で学ぶのはよいことだ」と思われた方がいらっしゃるかもしれません。

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【 第41回 】「インクルーシブ教育」に想う(2)

【 第41回 】「インクルーシブ教育」に想う(2)

◆ドキュメンタリー映画「みんなの学校」を観て昨年公開(※2015年公開)され話題となったドキュメンタリー映画「みんなの学校」を、先日観る機会がありました。
「みんなの学校」は、大阪市にある公立小学校(大空小学校)の日常を記録した映画です。

大空小学校の特徴は、すべての子どもたちに居場所がある学校を目指していることです。映画のタイトルのとおり、「みんなの学校」になることを目指しているのです。
大空

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