自己受容日記11日目〜受け入れるということ〜

自分を受け入れるということ。頭では分かっていたつもりでいたけど、実は心の底ではあまり腑に落ちてなかった気がする。

「私はこんな状態ね、はいはい。」みたいな、なんちゃって自己受容をしていた。だけど、ずっと心がすっきりしなくて、「いつになったら楽になるのだろう」とばかり考えていた。

それはたぶん、本当の意味での自己受容ではないのだと気づいた。だからといって、形から入った今までの自分が駄目だというわけではないと思う。今までの自分もよくやった。

自己受容をするには、ある程度の「諦め」が必要だと感じた。だけど、それは本当に諦めなければならないという意味ではない。一時的に執着を手放すための「諦め」だ。

例えば、「私には貯金が4000円しかない」という事実を受け入れるとき、「そんなことを受け入れたら、この先もずっと貧乏な状態が続くのではないか？」という焦りが生まれる。ちなみにこの問いかけはエゴの声だ。

だから、「貧乏でもお金持ちでももうどうでもいい」と言ってしまう。そして、「今の私は貯金が4000円だ」と認める。ただその事実だけを認める。今の自分は貯金が4000円だという事実があるだけだ。

「貯金が4000円。だから、この先も貧乏だ。」「貯金が4000円。だから、私は駄目な人間だ。」と考えてしまいがちだが、「だから」の先に事実はない。それは単なるエゴの勝手な妄想に過ぎない。

それに気づくことができたから、私はこれから一旦全てを諦めてみようと思う。執着から解き放たれた先にどのような景色が待っているのだろうか。