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【実践編】①事前準備-まったり再確認

まったり外資転職のススメ、うーさんです。

さて、今回は【実践編】と名付けて、「実際に転職をするための活動と準備」について書いていこうと思います。

当然ですが、これは「まったり外資転職のススメ」ですから、「まったり外資」に入ることを目標とした活動について書きます。
もちろん転職活動なので、一般的なものと重複する部分はありますが、要所要所「まったり外資転職特有の対策」も盛り込んでいきます。

この【実践編】を一通り実行してもらえれば、準備から応募・面接、そして内定までフォロー出来るように構成したいと考えています。
一部、おさらいのような部分も出てきますが、転職は人生のターニングポイントになりますので、しっかり復習・確認して欲しいなと思います。

転職活動の流れ 再確認

まず、転職活動の流れを再確認しましょう。
下記、3か月で実行する場合と、6か月で実行する場合の例です。

転職活動の流れ

まったり外資への転職の場合も、特別なことはないので、大きな流れとしてはこれと同様になります。現職の忙しさにもよりますが、個人的には3か月程度で内定を目標とすることをオススメします。

なぜなら、転職活動って「疲れる」んですよね。

日々の現職の業務も当然しなければならないし、プライベートなことだってあまり疎かに出来ない。家事なども無くなる訳ではない。
そんな中、「転職のための準備・活動」をプラスしないとならないので、時間も精神もなかなか負荷がかかります。
なので、ギュッと集中して1点突破、内定ゲットすることをオススメします。

初めての転職活動にありがちですが、「長くやればより良い結果が出る」訳ではありません。上記の通り負担がかかり、つい「もうこの会社でいっか」「今のところよりはいいかなぁ」と本意ではない内定先で落ち着いてしまったりします。

そうならないためにも、しっかり準備をして取り組むことが大切です。


本当に『まったり外資』でいいのか 再確認

私は今までいくつかの記事で、『まったり外資』の特徴や、メリット/デメリットを書いてきました。当然、デメリットの部分も言及しているつもりですが、基本的にはタイトルの通り、まったり外資をオススメしているので、メリット側にフォーカスしがちではあります。
改めてあなたにとって、『まったり外資』が求めているものと合致するのか、自分に合っているのか、再確認をしましょう。

▼まったり外資とはこういう会社である

おさらいも兼ねて、まったり外資について書きだします。

日本には、1つの分け方として「日系企業」と「外資系企業」があります。
日系企業はその名の通り、日本の会社です。外資系企業とは、外国資本の会社。ざっくり言えば、外国から来て日本でビジネスをしている会社ですね。

この外資系企業って、どうしても「バリバリ働く」「超高年収」「ドライで成果主義」などのイメージがありますが、これらは"外資系企業のイメージ"ではなく"外資系コンサル・IT・金融のイメージ"なんです。これらの業界業種が、どうしても高年収だったり就活生に憧れられたりするので、外資系全体のイメージのようになってしまってますが、実際はそうではありません。

機械や分析器、化学品や食品など、様々な分野で外資系企業は日本に進出しています。

それらの企業は欧米出身であることが多く、ワークライフバランスに重きを置いた働き方が進んでいたり、賃金が欧米目線で同業の日系企業より高かったり、実は隠れたメリットがたくさんあります。これらの企業は欧米の国で一定以上の成功をし、日本市場に進出し、一定期間成果を出しているので、会社としても非常に成熟しているのです。

しかしながら、前述の「IT・コンサル・金融」のイメージに隠れてしまい、なかなか外資系企業としてスポットが当てられにくい現実もあります。

こういった企業群を『まったり外資』としてお伝えし、紹介しております。


▼まったり外資のメリット

上記のまったり外資の定義をふまえ、メリットを記載していきます。

①転勤が(ほぼ)ない

日系企業で一定以上の収入やワークライフバランスを手にしようとすると、大企業となり、転勤が発生するケースが非常に多いです。しかし、まったり外資であれば、転勤がほとんどない求人が非常に多いです。

理由はいくつかあり、

・1拠点で日本全国対応できる市場であることが多い
・そもそも世界規模でみると、日本は極東僻地の拠点なので、
 いくつも支店や営業所を出すような場所ではない
・日本は欧米に比べ新幹線や飛行機など交通網が非常に発達しており、
 出張レベルで全国対応可能と考えられている

上記の通りです。

「そこそこの年収やネームバリューは欲しいけど、転勤で引っ越しをするような生活は嫌だなぁ」という方には、うってつけだと思います。

②残業が少ない、または無い

まったり外資は残業が少ないか、あるいは無いことが多いです。

・そもそも残業の少ない業界(機械・分析器・化学品etc)である
・欧米本社の意向もあり残業をさせない、させたくない
・世界的にみて強制的に残業させることは違法の認識

ここは、いわゆる欧米企業イメージ通りですね。
欧米、と言ってもアメリカ企業は結構残業するんですが、それは「IT・コンサル・金融」に非常に多く、それ以外の業界業種はそうでもありません。

また、「日本人は働きすぎ」など良く言われますが、「強制的に残業させること」は実は違法で人権に関わる問題なのです。日本はこの部分を曖昧にしているため、あまり取沙汰されませんが、欧米からみて、「残業時間が多い、ということは、強制させているのではないか」という懸念があり、コンプライアンスの問題になるため、非常に気にされます。そういった背景もあり、結果的に残業はとても少なくなります。

③直行直帰・在宅勤務・フルリモート

コロナ禍以前から、まったり外資では在宅勤務などの働き方がポピュラーなものでした。営業であれば直行直帰など、いわゆる事務所に出社しなくていい働き方も多いです。「ホームオフィス」として、完全在宅勤務が定着している職場もあります。

なぜ、こういった傾向があるかと言うと…

・特に米国では在宅/直行直帰が元々広まっている
・日本オフィスを物理的に大きくしたくないため、企業側としても
 在宅やホームオフィスを推進することが好都合
・裁量権を持って仕事をさせる習慣が強く、監視型や細かく報告させること          
 を良しとしていないため

こんな理由があります。

単純にこういった働き方を求めるだけでなく、その背景も理解していると選考も進めやすいですね。

④有休シッカリ

日本では年に5日間の有給休暇取得が義務付けられましたが、欧米に比べるとまだまだ消化率が低い傾向にあります。この辺は、まったり外資であれば、そもそもの本社が欧米企業なので、気を使って有休を取るといったことがほぼありません

私が今勤めている会社もそうですが、有給消化率を1つの目標にされ、上司にも管理されているので、年度末には90%以上消化していないといけないんです。

⑤年収は日系大手~準大手メーカーくらい

仕事を決める上で、給料は大切ですよね。ものすごく高年収を目指したい、という人はまったり外資は向いてないかも知れません。
まったり外資の年収は、だいたい日系メーカーくらい。
すごく高くはないけれど、シッカリしたお給料だね、といった感覚。

具体的に言うと、

・20代 ~500万円
・30代    600万~750万円
・40代    750万~
・50代    900万~

こんなイメージです。

当然ですが、求人・企業によって異なりますので、必ずこうなる訳ではありません。また、40代50代でマネージャー、管理職になれば、1000万~1200万~1500万~ も全然あると思います。

ただ、いわゆる外資金融とかコンサルみたいに2000万3000万の世界ではないということです。

この辺も、「ちょっと大きい日系メーカーくらい」の感覚に似てますね。

▼まったり外資のデメリット

①有名企業ではない

現在、有名企業、大企業に勤めている方にとって重要な項目になるかと思いますが、まったり外資は無名企業であることがほとんどです。本社のある本国ではそれなりに知名度があるケースもありますが、日本で知り合いに社名を言っても、伝わる可能性はグンと少なくなるでしょう。

本人はOKでも、例えば親や親戚は「〇〇グループに勤めている」ということを誇らしく思っていることもあります。もちろん、最終的には本人の意思決定、働き方が良くなることが優先されますが、自分や周りに影響することですので、よくよく考えてみましょう。

②ニッチ産業である

これは業界・企業にもよりますが、まったり外資はニッチ産業であることが多いです。「市場の規模が小さく、商品やサービスの供給も限られている」状態ですね。ニッチゆえに高い技術力を持って安定していることも多いですが、やはり市場が小さいということは知名度含め、とんでもない成長産業でもないし、大企業になっていくようなものでもない、ということを受け入れなければなりません。

③求人が見つけにくい

これは①・②ともつながっていることですが、有名企業でも大企業でもなく、大々的にPRしている訳でもないので、求人が見つけにくいことが難点として挙げられます。また、「自社はまったり外資です」と宣言しているわけでもないので、求人内容や規模感、働き方に関する記述をよく読み込んで自身で判断しなければなりません。うまくエージェントとコミュニケーションが出来れば、当てはまる求人をたくさん紹介してもらえますが、一定の注意や技量は必要になってくるでしょう。

まとめ

【実践編】の第1回は、「まったり外資でいいのか」再確認することにフォーカスしました。
と、いうのも、この部分がブレてくると、後から大変です。

「まったり外資も受けるけど、大手企業も受けてみよう。あと、今いる自社と同等程度の企業も念のため受けておこう。うーん、そもそもまったり外資でいいんだっけ…?」

など、方向性がブレると、対策もそれぞれしないといけませんし、選考が進んでからもずっと迷い続けないとなりません。

面接でも考えや答えにムラが出てきて、おそらくうまく進まない案件が多くなってしまうでしょう。そうなっては元も子もありません。

そのための再確認です。よくよく自分の価値観と照らし合わせて、意思決定をしていきましょう!

【実践編】次回以降は、エージェント対策などお伝えできればと思います。
X/Twitterでも発信してますので、是非フォローしてくださいね!
@mattari_gaishi

よろしくお願いします。

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