都道府県魅力度ランキングが発表された!
2009年から毎年「都道府県魅力度ランキング」が発表されていることを知っているだろうか。株式会社ブランド総合研究所が全国の都道府県、市町村別に84項目の基準に基づいてランキングを作成している。したがって、調査にはものすごい時間と労力とコストを要する。今回は、そんな今年の都道府県魅力度ランキングの結果を見ていこうと思う。
今年の順位はこちら。
都心であったり観光地として人気が高い都道府県の順位が上位に固まっているイメージである。この上位の都道府県は昨年の順位と同じようなラインナップで変動も少ない。一方、中位から下位の都道府県の多くは昨年から上下している傾向にある。なかには8つも順位を上げた県や下がってしまった県も見られる。北海道は2位と大きく差をつけており、観光立県としての強さが示されている。また、群馬・茨城・栃木などの北関東地域にある県は毎年40位代と低迷している。筆者的には、すぐ近くに首都圏があるために同じ地方で比較した時に相対的な順位が低くなってしまうのだと考えている。なぜなら、栃木県には日光東照宮や温泉などの観光地もあれば宇都宮餃子といったグルメもあり多くの人が訪れている。茨城には国営ひたち海浜公園もあるし偕楽園や筑波山など紅葉スポットも点在している。群馬には草津や伊香保などの有名温泉地があり、都会での生活のリフレッシュとして最適な距離にあると言えるだろう。このように一県一県を見ていけば他の県都は異なって突出しているところはたくさん見つかる。ただこの結果は国民のイメージによって決められているので、それらを知られていなければ意味がない。
「笑ってコラえて」のダーツ旅や「ブラタモリ」などある地域に焦点を当ててその地域の魅力を深掘りしていくテレビ番組は、プロモーションとしては非常に効果的である。いかに地域の魅力を宣伝していくか、という意味ではPR動画の作成や話題性を呼ぶようなシンボル、トレードマークを意図的につくるのもいいのかもしれない。天然物(洞窟や鍾乳洞、滝など)を観光資源として活用する場合は、人が訪れても安全なように手を加える必要もある。
順位を上げるためには、その地域でしか体験できない付加価値の提供によって差別化を図り、多くの人に訪れてもらいそこからさらに観光客を呼び寄せていくことが重要であると考える。都道府県魅力度ランキングは各都道府県のブランド価値を示す指標として毎年大きく取り上げられる。順位を少しでも上げるためには客観的に見て評価が上がるような施策が必要なのである。