今も昔も変わらない、好きを叫びたくなる音楽。SOPHIA「BOYS and」を聴いて。
2024年10月23日。11年ぶりのSOPHIAのアルバムが発売されました。
その名も「BOYS and」
デビューミニアルバムの「BOYS」をオマージュしたもの。
アルバムジャケットもオマージュされています。
本音を言うと「ただのセルフカバーでしょ」と
甘く見ていたんですよね。
へぇ、懐かしいね、うんうん。みたいなゆる〜いと感想を抱くと思っていたので、ごめんなさい、あまり期待はしてなかったんです。
だって。期待して、もし万が一期待外れだと、喪失感が大きいから。過去も傷付くから。
失望したくないから、期待してなかったんです。
それが、仕事帰りの車中で、一曲目から鳥肌がぶわぁぁああと立って、途中に大号泣しちゃって…。
トンネルを通りながら、わんわん泣きながら運転して帰りました。(危ない)
というわけで、一曲目から感想をまとめたいと思います。
1. State of love
この曲から始まると思ってなくて、脳がバグりました。
20代の尖ってたSOPHIAの荒削りなカンジがそのまま詰まっていて。
ライブでもおそらくあまり演奏されてなかった曲ですよね。
だからこそ、ここにきてこの曲がセルフカバーされるとは!
SOPHIAらしい、楽曲なんですよね。
世界を憎んでるようにも聞こえるけど、でも愛しているって大声で叫んでいる。
愛を唄っている。今も変わらない。ストレートに伝えているように感じました。
アレンジもかなり良い。都のキーボードが際立っていますね!目立ってますね!笑
懐かしさと愛おしさで、全身殴られたような気持ちになりました。
2. Like forever
ライブでも定番の名曲が2曲目に。
松岡の歌が始まるまで何の曲かわからなかった。
しっとりとしたアレンジで始まり。
ゆっくりとしっかりと力強くなる歌声。
丁寧に丁寧に大切に言葉を紡ぐ。まさに心をこめて伝えようという気持ちが伝わりました。
後半はメンバーのコーラスがしっかり入っていて、ライブで聴いているのと変わらない。
デビュー時と変わらない、5人で再度出発してくれたことを改めて嬉しく思う。
まさに「もう一度デビューする」にふさわしい曲だと思います。
心に沁みます。イヤホン推奨です。
ライブを思い出して、目頭が熱くなりました。
3. あなたが毎日直面している 世界の憂鬱
2023年発売の曲。真ん中にこの新曲(でいいかな?)を持ってくるのも面白いですねぇ!
この曲も尖ってます。以前にはなかった、渋みや厚みが出てきたように感じる。
最初はそんなに好きな曲ではなかったんだけど、アルバム通して聴くとじわじわくるものがある。
これはライブで生で聴いてみたいなぁ。
4. Secret Lover's Night
デビュー当時らしさいっぱいで30年経った彼らが奏でるこの曲は、懐かしくて、やさしくて、甘酸っぱくて。
聴いていた、中学生時代に一瞬で戻りました。
歌い方も昔っぽいような?
5.Kissing blue memories
こんなアレンジがあったのか!というくらい
いつもの印象が違う曲。
今までの歩みを感じる、踊りだしたくなる
ポップなSOPHIAらしいサウンド。
ちょっとヴィジュアル系サウンドチックだったと
思うんだけど、今のSOPHIAがアレンジすると
こんなカンジになるのかとワクワクした曲。
ただカバーするだけじゃない。
今のSOPHIAが再度セルフカバーすることの
成長や新しさを見せてくれた曲です。
このバージョン、ライブで聴きたいなぁ。
6.Believe
SOPHIAの代表曲と言っても過言ではない。
この曲を聴かないとライブが終わらない!
そんな曲。
ライブのアレンジに近いように感じました。
ずっと聴いているから、いい意味で新しさを
感じなかった。でも過去の音源とは全く違う。
ライブでSOPHIAの成長とともに育っていった楽曲ですね。
7.I&I Wish
最後に知らない曲が流れて。
新曲でした。
あれ、間違って違うアーティストの音楽かかった?
と思うくらい、SOPHIAだと一瞬気づかなかった。
この10年以上、心に刺さって、揺さぶるような楽曲には、わたし出会ってなかったんですよ。
もちろん、いいなと思う楽曲はあるけど、
真に心に刺さって、感情を揺さぶるような楽曲は
なかったんです。
その自分が、音楽大好きだった自分が、ぐしゃぐしゃに涙するほど、メロディも歌詞も歌も音も全部、全部良かった。
言葉にできないほどの感動が、そこに詰まっていて。
なんで、また活動を再開したのか。
その理由がギュギュっと詰まっていたように思います。
ずっと揺るぎない想いが凝縮された。
そんな一曲。
SOPHIA好きだったひとは、絶対聴いてほしいな。
これは、ライブ行かなければいけないんじゃない?
自分がいつ死ぬか分からない。
彼らにもいつ何があるかわからない。
時は巻き戻せないのだから、後悔はしたくない。
そんなことを思った今日。
そして、こんなステキなアルバムを作ってくれた
SOPHIAに感謝したい。
ありがとう、大好きだよ。
▼BARKSのロングインタビューが良すぎたので読んでほしい
【インタビュー vol.2】SOPHIA、新作『BOYS and』を語る「ここで終わらない。繋がって続いてるということです」 | BARKS