
#カメラ談義 #ニコンF80と仲間達
ニコンF80 というモデル
ニコンF80 はミレニアム(2000年)に発売された、"フィルム"AF一眼レフカメラです。
時代はデジタルへ急速に移行していく時期で、2006年に生産終了と比較的短命に終わった機種だった様です。
そして時代はまさにデジタル移行期で、このF80 を元にしてニコンは元より他社でもOEM を受けてデジタル一眼レフを開発・販売していたのでした。
今回このF80 美動作品がバッテリーグリップ付きで入手できました。
なんとヤフオクにて2.9K円(送料別)で落札できました。😊
そういう訳でF80 とその派生モデルを直接比較してみようと思い立ちました。
それぞれの機種紹介でF80 由来の説明は軽く触れていましたが、今回F80 派生という切り口でまとめて比較してみる事にしました。
F80少し詳細
WikiによりますとF70 の後継機種という位置付けの様ですが、デザインといい操作性といいF70 とF80 の間には連続性は感じられません。
F70(手前) vs F80
系統としてはF60 の強化発展型でしょうか。
グレード
グレードとしてはF80D とF80S の二種類があったようで、私が入手したのはF80D の方みたいです。
F80S のコマ間にデータを移し込めるのは良いですね。
日付情報も内部のキャパシタが電源バックアップするようで、電池交換程度の時間でリセットされるような事はありませんでした。
バッテリー
F80 単体ではCR123A 2本で駆動しますが、バッテリーグリップ(BG)を付ければ単三電池4本で駆動できます。
BGには取り外した電池室カバーを付けられる様になっていて、なくなさない配慮がされています。
単三電池はカートリッジに装着して差し込むだけです。
カートリッジを複数用意すれば、簡単かつスピーディーにバッテリー交換が行えます。
シャッター&AF
シャッター速度は1/4000秒まで選択できるので、まあ充分だと思います。
シャッター音はキレは感じられないけれど、優しい心安らぐ印象です。
これならシャッター切るのが楽しいと思える感じでした。
シャッターユニットはニコンお得意のタテ走りで、FM2 初期型ではハニカム形状のチタン製幕で1/4000秒を実現していましたが、技術が進んだようで普通の(おそらく)アルミ製幕で1/4000秒を実現しています。
高速側は1/20秒から先1/4000秒までほぼ同じ感じで、キレが増していくような事は感じられませんでした。
(注:この個体特有の問題かもしれません...)
AFも爆速では無いですが、ギィーと合って割と高速に合焦し現在でも普段使いでは不満を感じる事は少ないだろうと感じました。
ユーザーインタフェース(UI)
各種設定は独特で、全く直感的ではありません。
マニュアルを参照しなければお手上げです。
このUIからすると、初心者にはかなりハードルが高い機種だったと思います。
ツーボタンリセットで簡単に初期状態に戻せる様になっているのはニコンの伝統の様な感じです。
ニコンのDSLR ではこのツーボタン・インタフェースでメモリカードの初期化(フォーマット)が簡単に出来るようになっています。
(Df だけは、この機能が無いのですよね...)
個人的感想
以上色々と操作して思いましたが、現在のデジタル一眼レフカメラに慣れていてフィルムカメラを使うなら最適な機種なんじゃ無いかと感じました。
仕様的にも機能的にも両方共に完成度が高いカメラだというのが私の感想です。
ニコンが自信を持ってOEM していたであろう事に納得です。😊
F80と派生モデル
下記F80 と私が現在所有している派生モデル達です。
色々と比較を行うと何処までニコンがF80 の構造体を提供し、どの部分を他社が独自に開発を行ったかが見えて来て興味深いです。
最初一気に比較記事として纏めようと考えていましたが、思いの外長くなりそうでしたので分割してブックで纏めるように方針変更しました。
なので続きます...😝