#思い出読書 #J・P・ホーガン #作家
私好みの作品を多く執筆してくれた作家として、JPホーガンをあげたいと思います。
創世記機械
この作品はガンと頭を殴られた様な衝撃さえ感じました。
私は一応物理学科を卒業していますが、ここで展開されている物理理論が美しく夢のある設定だったのが非常に印象的でした。
また基礎科学研究と官僚主義との相性の悪さ、ビッグサイエンスにての折り合いなど類型的ではありますが、面白くストーリーメーキングがされています。
「星を継ぐもの」「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」
有名な「星を継ぐもの」3部作です。
それぞれミステリー色の濃い作品で、大きな謎が最後見事に収まるところに収まる爽快感が良かったです。
最初の重要なアイテムの無破壊試験装置(内部を透視する装置)はMRI として普通に実現化・一般化されちゃいましたね。
未来からのホットライン
時間物として名作だと思います。
未来から送られて来るメッセージという小道具は、『STEINS;GATE』(シュタインズ・ゲート)でも使われていましたが、AI設定と言いJPホーガンの影響を感じたのは私だけでは無いと思います。
タイムトンネルの様に物を過去へ送れないまでも、情報ならという現代的な考察が面白かったです。
そして時間線変更による人間模様も、色々と考えさせられました。
未来の二つの顔
まさにこれから人類が直面しつつあるAIという存在に正面から向き合った作品だと思います。
まあ楽観的なホーガンさんなので、エンディングは押して知るべしですが... 😊
断絶への航海
ある社会が柵み無く発展出来たらという思考実験的作品だと感じました。
JPホーガンの作品には硬直した組織(政府や学会等)や思考(答えが予め決まっている)などに対する忌避感が明確に感じられますが、そういった事柄から自由になれた場合の可能性をかなりポジティブに描いています。
その後の作品群
まあ、ここ位まではずば抜けて面白い作品ばかりだったのですが、段々と面白さが薄れていったのが残念です。
読んで面白く無い訳では無いのですが、読書後に記憶・印象に残らないと言った感じでしょうか。
造物主の掟
その中でも造物主の掟は設定が非常に興味深く面白いと感じました。
生物と言えるシステムが、特定の設計・固定目的のシステムから発生するというのは面白いと思いました。
昆虫類に他の生物種と違う、設計された匂いを感じるのは私だけでしょうか?😝
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