#コンピュータ談義 #HHKB思想 #キーマップ変更ツール #HHKB至上主義 #キーボード #こだわり
せっかくHHKB Professional HYBRID Type-S を入手したので、”Happy Hacking Keyboard キーマップ変更ツール”をMacBookPro にインストールして試してみました。
一番最初に感想
最初に感想を述べさせて貰いますと、とても素晴らしい出来です。
HHKB 本来の思想そのままに、必要最低限の機能が厳選され、シンプルでいて美しい画面デザインと、見通しが良く使い易いUI実装がされていました。
開発者の方のセンスに敬意を払わずにはいられません。
トップページ
トップページの表示はこれだけです。
遷移先も下に大きなアイコン2つだけで、非常に簡潔です。
Type-S と表示されている事から、ファームウェアレベルでHYBRID とHYBRID Type-S は区別されているという事ですね。
画面は墨で表示されていて、接続されているHHKB と一致していますが、これは色情報をHHKB が持っているのか、それとも偶々ですかね。
キーマップ変更画面
変更画面もこれだけです。デザイン的にもスッキリしていてセンスを感じます。
上部が写真イメージで物理的なキーを想起させ、下部にキー機能が同じレイアウトで表示され、キー変更が直感的に行えるデザインです。
変更するキーを先に選んで、変更先の(キー)機能を選んでも良いですし、機能を先に選んでから、割り当て先のキーを選んでも良しと、時には面倒な実装が非常にシンプルに実現されています。
ディップスイッチ状態が左に表示されているのも良いですね。
HHKB ではキー数が少ないので、キーレイアウト図だけでは全機能の表示が行えなえません。
その場合は”Alphabetical Order" を選択して、より包括的なキー機能表示に切り替えられます。
さり気なく最後にあるのは、キーを無効にするという意味ですね。
少々無茶なキー変更を行うと、しっかりワーニングが表示されます。
その上で変更依頼自体は拒否される事無く処理されます。
しまったと思えば、右上に戻すアイコンがあるので、変更依頼のキャンセルをするだけです。
ファームウェア更新画面
こちらも、これ以上ない位シンプルな構成です。
画面には現在のファームウェアのバージョンを表示し、更新する為のファームウェアの選択を行うボタンと、書き込み実行のボタンの2つしかありません。
このキーマップ変更ツールは、画面内だけで全ての機能が実装されていて、メニュー等にはキーマップ変更に関わる機能は一切ありません。
あまりマック的では無い設計ですが、HHKB らしさを非常に感じます。
万能でも万人向けでも無いツール
私的には大絶賛なツールですが、その理由の一として私の(あるとして)要望が非常に限定的である事が上げられます。
このツールではきっと要望が高いのにも関わらず、サポートされていない機能も実際には多々あります。
例えば日本語キーボードの様にShift+2 で"(ダブルクォート)にしたいと思っても、このツールではそういった事は行えません。
このツールはタイトル通りキーマップ変更ツールであって、キー機能変更ツールでは無いのですね。
無闇矢鱈と実装可能な機能は全て詰め込もう(そうすればユーザーからの文句を最小に出来る)という発想とは真逆ですが、私はHHKB の場合はそれで良いと考えます。
これからも、こういった美学も備えた製品開発を続けていって欲しいと期待しています。