「東京観光日誌」#23|有楽町|GSIX、銀座四丁目交差点
3月16日(水)晴れ。
10:40頃に有楽町に到着。今日はお休み。仕事の影響が少ない時に有休をさくっと取るようにしている。お昼にはまだ早いが、まずは腹ごしらえだ。今日は一日中歩くことになるだろう。
ここ銀座で人気のあるお店のランチに“正午に”行くのはあまりいい考えではない。そう、今日は人気のあるお店にさくっと行ってみようと思う。一人なので気軽に入れるお店というと・・やはりラーメンになるかな。
スマホで調べると・・「篝」がトップに現れた。よし、君に決めた。
・ 銀座で評判のラーメン屋
JR有楽町駅から歩いて7分ぐらいかかるだろうか。銀座西五丁目交差点を渡るとすぐに右に折れる路地裏っぽい道があり、そこを歩いて行くと・・店に並ぶ5人の姿を発見。ここが「銀座 篝 本店」(写真下)。
私がその6人目になった途端、中からお店の人が現れ、待っているお客を通し始めた。ぴったり!待ち時間0分。時計を見ると11:00だった。
店内は和モダンな清潔感のある設え(写真上)。お店の人の動きには無駄がなく接客も丁寧だ。さすがに高評価のお店である。
注文したのはメニューの一番最初に記されている「鶏白湯Soba」(1,000円)。お客もまだ少ないせいかすぐに運ばれてきた(写真下)。
見栄えが非常に洗練されている。付け合せとしてフライドオニオンと生姜がすでに用意されていて、これで完成体となる。
まずはスープから・・濃厚でクリーミーな白湯スープ。かなり時間をかけて煮込んでいることがわかる・・私にはこのスープが主役だ。麺は中細麺でスープとの相性は抜群。トッピングの鶏肉や野菜が脇役としていい仕事をしている。フライドオニオンと生姜を加えることで変化も楽しめた。
丁寧に味わっていただきました。ご馳走さま。大満足。
客が随時入ってくる。私の前に入った客はすぐに食べて出て行ったが、見るとスープが随分残っていた。余計なお世話だが“もったいない”と思った。
ここから交詢社通りに出て、銀座通りの方へ向かう。
どこかの雑誌で見たことがある不思議なビルに遭遇。「ターミネーター」に出てきそうな質感だ。そこは「ルイ・ヴィトン」のビルだった(写真上)。
・ 銀座シックスでアートを巡る
後ほどこの日の取材を記事に起こすのだが、今回は訪問先が多かったので、書いていくうちに3つに分割した方が“読みやすく”“書きやすい”と思うようになった。何しろ私の記事は少々長いのだ。そんな訳で本稿は「銀座シックス(GSIX)」と「銀座四丁目交差点」を中心にまとめよう。その後は京橋にある「国立映画アーカイブ」に行こうと思う。今日は映画も観るつもりでチケットも購入してある。開演は15:00からだからゆっくり銀ブラしながら向かうこととしよう。
中央通りに向かって歩いて行くと銀座シックス(GSIX)があるので、立ち寄ってみることにした。ここはアートを取り込んだ空間演出にも力を入れていると聞いていた。
蔦屋書店が入っている6階へ向かう途中、エスカレータから中央吹き抜け側を見ると・・鹿のフィギュアを中心にした白い作品が宙に浮かんでいた。まるで雲のように・・クリスマスに似合いそうなインスタレーションだ(写真下)。
この作品は彫刻家であり京都芸術大学教授である名和晃平の「Metamorphosis Garden(変容の庭)」という作品である。
蔦屋書店に行くと、こちらも積極的にアート作品を取り入れているようで、ギャラリー的な空間も用意されていた。
「Utopia(ユートピア)」というタイトルのOkokumeの個展である(写真上)。説明書きには「本展は 「完璧な世界は実現できるのか」という重要な問いかけを中心に構成されています」とあり、作風から見てもてっきり日本のアーティストと思っていたが、プロフィールを見るとスペインの若い女性アーティストだった。マンガやアニメが海外のアーティストに強い影響を与えていることが感じられる作品だ。
こういう形で企業がバックアップして若いアーティストが紹介されているのを見ると、日本のアート市場もこれから面白くなるかもしれない。作品の価格を見てもお手頃価格で購入できるようになっている。
例えば、こちら・・愛甲次郎の作品(写真下)。
墨と鉛筆で描かれたオリジナル作品。ほぼ完売になっていた。2016年に東京藝大を卒業した若いアーティストである。「fragments」と題した今回の展示では、<断片の集合>を強く意識して制作された、と紹介されていた。
「あ・・!」このイラストレータ・・以前駅のポスターで見たイラストの作者だ(写真下)。印象的な少女の目元・・ポスター以外に見るのは初めてだ。
「凪」がこの人の名前か・・「月と睫毛 凪作品集」出版記念個展とあった。これは赤丸急上昇のアーティストだな。ちなみに私が駅で見たポスターがこれ(写真下)。
ネットで調べてみたら、凪さんのnoteも発見した。しかし、もう更新はしていないようだった。
他にも数人のアーティストの作品が展示され無料で楽しめるようになっている。ギャラリー、ブック、カフェが融合した、居心地の良い空間演出になっていた。ただし、休みの日は人混みで少々息苦しくなることが予想される。
・ 銀座四丁目交差点のアート
移動しよう。GSIXから歩いてワンブロック。銀座のほぼ中央に位置する銀座4丁目交差点。この周辺は日本で最も地価が高い場所といわれており、公示価格や路線価の発表で話題になることが多い。
「和光時計台」「銀座三越」「銀座プレイス」「三愛ドリームセンター」に囲まれた銀座の象徴的な場所だ。その一角にある「銀座プレイス」(写真下)に立ち寄ってみる。
このビルの6階にギャラリーがあり写真展が行われているはずだ。
エスカレータで上へと向かう(写真下)。
1階2階は日産のショールーム(NISSAN CROSSING)になっている(写真下)。
3階は住友生命。4階5階はソニーショールーム/ソニーストア・・そして6階に上がってすぐ横に「ソニーイメージングギャラリー」(写真下)があった。
開催されていたのが「東京工芸大学“写真学科スペシャル”アワード2022作品展」。“写真学科スペシャル”とは「東京工芸大学芸術学部写真学科の1年生から4年生の学生を対象に、今年度の作品制作において特に優れた成果をあげた者を表彰するイベント」である。
グランプリ/大和田良賞を受賞した小林菜奈子の作品(写真下)を観てみよう。
ある外国のネットニュースに掲載されていた「1枚のQRコード」が写った写真を私は興味本位で読み取った。すると自分のスマートフォンには、飲食店のメニュー表が写し出されたのだ。遠く離れた日本の地でも海外の飲食店にいるような高揚感と共に、どこか不思議な感覚を味わった。
この出来事がきっかけとなり、「見ること」と「食べること」が同居し、「見ること」と「訪れること」の境界線が曖昧になっていることに気がつく。
本作は自ら収集してきた飲食店のQRコードメニューを皮切りに、関連する地を、虚と実交えながら訪れていく旅である。遠い地の料理を見て想像しても、実際に食べることだけはできない。虚像と実像を行き来することで、着々と変わりゆく生活様式を垣間見ることを試みている。
―作品解説文より
次に和光時計台(写真上)の6階にある和光ホールで開催の「日比野五鳳・光鳳・博鳳展―きよらの伝承―」を観に行く。京都の「かな書」の伝統を現代に受け継ぐ日比野家の書展であった。
残念ながらここは撮影禁止。入り口前だけ撮影(写真上)させてもらう。意外と多くの人が集まっていた。
エレベータで西側入口1階に降りると、ちょうど13:00になっていた。偶然にもここに置いてあった“からくり時計”「セイコー輪舞」の動く姿を通りすがった人と一緒に見ることができた。
銀座四丁目の和光に設置された、からくり時計の動きを全公開。企業ムービー「からくり時計 セイコー 輪舞(ロンド)」をYouTubeでどうぞ(3分17秒)。
せっかくなので銀座4丁目交差点の「三愛ドリームセンター」(写真上)と「銀座三越」(写真下)の写真も撮っておこう。
コロナ感染者数も減少傾向にある中、まん延防止等重点措置も3月21日をもって解除となった。このまま減少していくといいんだが・・
「ね、三越ライオンさん」(写真下)
では、ここから京橋へ向かいましょう。(つづく)
銀座 篝 本店
住所:東京都中央区銀座6-4-12 1F
電話:03-6263-8900
食べログ:https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13230021/
銀座シックス(GSIX)
住所:東京都中央区銀座6-10-1
電話:03-6891-3390
食べログ:https://ginza6.tokyo/
銀座プレイス
ソニーイメージングギャラリー銀座
住所:東京都中央区銀座5-8-1 6F
電話:03-3571-7606 *ソニー製品の問合せ先ではございません
公式ページ:http://www.sony.co.jp/united/imaging/gallery/
銀座・和光
住所:東京都中央区銀座4-5-11
電話:03-3562-2111(代表)
公式ページ:https://www.wako.co.jp/
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