しょぼい建築家として生きてみる①
シリーズ物を書こうかなってちょっと思い出したので書いていこうかと思います。理由としては、最近案件が多くなってきたのでロジックとしては間違っていなかったなーって思い始めたからです。
独立して建築家を目指している人の少しでも役に立てる一事例にしていただければ幸いです。
1.しょぼい建築家ってなに?
僕が勝手に名乗っているしょぼい建築家。みんな巨匠になりたいとか有名になりたいとか言っていますので、逆ブランディングしていこうかと思ったからこの名前をつけました笑
と言っても理由はあるにはあります。
理由としては建築家としてはしょぼいですよ。実績がありませんよ。ということが言いたくてこの名前を付けています。
2.しょぼい建築家を名乗る理由
ただ、単に僕が建築士という資格を持っていたからです。ただ、自分自身の本当にやりたいことって地域づくりだし、まちづくりだし、ITだしと言った本質的な部分が見えたので、ネット上だけでもこんな名前だったら面白いなーって思って名乗り出しました。
もう一つの理由は建築家を名乗ってしまうと他の仕事がこない気がしたからです。
建物を建てるシュチュエーションって今後絶対に減っていくと考えていました。
つまり現状の建築士の保持者数と建設業の数から考えて、絶対的に仕事の数が足りなくなります。
少子高齢化だし、経済は成長してないし、非正規の方は増えるしと言ったことを考えたら生き残れるのは現状のトップアーキテクチャだけ。
そう考えたら、スタート時点から一つの方向性に絞るのは危険だなと考えた訳です。
後からやっぱりデザイナーにとかWEBアーキテクチャを目指しますよりも危険じゃないなって考えていました。
3.何ができるの?と聞かれる毎日
ただ、しょぼい建築家を名乗り始めてから、大変だったことが何ができるのかを証明することが大変でした。
ぶっちゃけデザインの学校をでたわけでもありませんし、ITの勉強をしていたわけでもありません。
最終学歴は工学部建築学専攻修了なので、僕がPCでWEBページを作れることを証明もできなければ、DTPを使って広告を作れることも証明する手立てにもなりませんでした。
なので、やったことは所属する組織を増やすことです。
4.タダで働く
ぶっちゃけ独立するときに、こうなることは若干見えていたので、飲食店を仲間と立ち上げていました。
飲食店を立ち上げた理由は日銭が入るからとご飯には困ることがなくなるから。
この二点です。
これさえあれば、死なないで生きていけるだろうという打算がありました。
なので、振り切って独立して一年はお店のDTPの作成と所属した組織のやることをタダで全部やっていました。
そうすると自然に依頼が来るようになってきました。ただ、現状でデザイナーさんやWEB系の人がいる所はめっちゃ弾かれましたけどねw
おかげさまで1年間で
広告制作 20件くらい
動画編集 20本くらい
写真撮影 500枚ー1000枚の間
コンサル 5件
ホムペ 5件
意匠設計 2件
プロダクト2件
ブランディング 1件
App開発 1件
とそれなりの件数をやらせていただきました。
その他にも何やらやってますがこんなところでしょうか?
単価をつけたらたぶんそこそこ売れてるんじゃ無いかなと
ただ契約はしてないんで本当覚えてる限りなんでもう少し多い気もします笑
5.プライドはいらん。そんなんじゃオカズになりません。
たぶんなんですけど、独立するデザイナーとか建築の人に言えるのが、自分の仕事は幾らだ!と最初から値段を決めるから辛いんじゃ無いかなと思います。
僕が思うにお金って別にそこまで大事じゃ無いんですよ。
例えばお客さんで
5万円持ってる人と
10万円持ってる人
二人から依頼が来たとします。
2人ともやりたい事に対しては同じくらいの熱量を持っていると思います。
ここにお金の理論を持ってきて
デザイン費は5万です。
ってもししたとしたら、5万しか持っていない人は逃しちゃいますよね。
僕はもとから自分がしょぼいんで、お金に関してシビアじゃ無いです。
デザインなんてって言い方したらアレですけど、原価はほぼかからない訳じゃ無いですか。
原価と言えば僕のライフコスト。
なのであれば、そのライフコストの一部を負担さえしてもらえれば、お金じゃ無くてもいい筈なんです。
そうやって、お金を介さないで分解して、提案すれば、2倍世の中が面白くなる可能性が増えていく。
それの方がよっぽど楽しいと思っています。
6.しょぼくあれ
これから独立しようとする人
したいと考えてる人
みんなに言いたいのは
しょぼくあれ。です。
しょぼいからいっぱい考えるし
しょぼいから色んなこと覚えるし
しょぼいから優しくできます
僕はしょぼいって思ったんで
沢山のスキルを身につけて、掛け算で商材を増やしました。
アプリも売れて
ホームページも売れて
本も売れて
メディアも売れて
建築も売れて
情報も売れて
とできる人って世の中にいないと思うんです。
これはしょぼいと認めたから出来ました。
しょぼい建築家だからこそ見つけた唯一の活路だと考えています。
まだまだ、これからもありますがひとまず、こんな感じでのんびり生きて行こうかなと思っています。