木造住宅で瑕疵の1番は雨漏り #69
国交相のサイトで見たんですが、新築も含め木造住宅での瑕疵の9割は雨漏りらしいです。
瑕疵の中で1番なのは想像できましたが、それが9割もあるとは正直思わなかったです。
私も昔実家が瓦屋やリフォームをやってて、手伝っていた時期があるので、屋根や瓦には他の不動産屋さんより知見があると思います。
実際に雨漏りがあった場合、まずは室内の雨漏り箇所を見ます。
その次に、その近辺の屋根裏を確認し、大体の雨の侵入箇所を見つけようとします。
そして、屋根に上がり室内や屋根裏で確認し予想した雨の侵入箇所を特定していくんですが、これが1番難しい。
瓦がズレてたり、割れてたりすればここだと特定しやすいんですが、そうじゃ無い場合見つけるのが難しい。
それでも、大体の侵入箇所はここだろうなまでは出来る。
それは、大概屋根と2階の壁がぶつかるところ、壁のしと言われる箇所。
後は棟、谷といわれる箇所の可能性が高い。
こういったように,室内、屋根裏を確認し、屋根の上記の箇所と照らし合わせて特定していくんです。
当たっていれば、上記の可能性が高い箇所になんらかの劣化や施工不良が見受けられます。
そうするとそこだと特定できるわけです。
特定するとそこを補修していくんですが、後日の雨で雨漏りが止まっていない事もあります。
正直それぐらい、箇所の特定と後からの補修は難しい。
だから瑕疵の9割にも及ぶんですね。
後、私が1番気になるのは『天窓』『煙突』
こんなふうに、屋根にはリスクが多い。
おしゃれだったり、あかりが入ってきて気持ちいいんですが、大体が屋根の真ん中あたりに取り付けられてます。
天窓の枠と屋根材の接合部は屋根材をカット加工し、その部分をコーキング等で仕上げていくんですが、ここが劣化や施行不良により、雨漏りの原因になりやすい。
昔と違い最近の屋根の形は、シンプルなものが多くなってきて、それが雨漏りの原因を減らすことにはなります。
屋根の形が複雑になればなるほど、デザイン的にはカッコイイんでしょうが、雨漏りのリスクは高まります。
複雑になるほど屋根材のカット加工なんかが増えるからです。
特に中古戸建てを買われる時は、出来るだけこういった建築知識が豊富な仲介とパートナになるべきだと思います。
雨漏りは大変ですから。
中古戸建てを探す人は、仲介にこの中古戸建ての売買経験が豊富か、得意か確認するくらいは必要かも。
※当社(私は)、豊富で得意ですが、それが何か(笑)