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怒られる技術
こんにちは!
学生ライターのまつだです。
生きていれば、誰もが怒られるという経験をしたことがあると思います。
親、友達、恋人、上司など、自分に怒ってくれる人はたくさんいますよね。
でも、たいてい言われる内容は耳が痛いものばかりで、思わず耳をふさいでしまうことも多いでしょう。
でも、それではもったいない。
そんなわけで、この記事では、僕がいままでに怒られた中から得た、怒られたときの上手な対処法や、怒られた内容をいかにじぶんの糧にするか、などを書いていきます。
そもそも、怒られるとはどういうことか
『怒る』の意味を検索してみると、2つの意味が出てきます。
①不満なことや、不快なことに対してガマンできないきもちをあらわすこと。
②よくない言動を、強くとがめること。
怒られるということはつまり、自分が相手を不快なきもちにさせてしまったり、相手に対してよくない言動をとってしまったということですよね。
ぼくは、②の意味を少し深めて、怒られるとはどういうことか、定義付けしようと思います。
曰く、怒られるとは、じぶんのしたよくない言動をとがめられ、間違いを正されるということ。
当たり前のこと言ってんじゃないよ、と言われるかもしれませんが、少し考えてみてほしいのです。
さいきん、怒られるということ自体を嫌悪し、忌避するひとが多くはないですか?
怒られることを嫌だと感じるひとは、怒られる技術を知らないだけなのです。
上手に怒られる技術を知れば、より大きなじぶんの成長につなげることができますよ。
怒っている相手の欲求は、大きく2つに分かれる
上手に怒られるためには、まずはじぶんが本当に怒られるべきかどうかを見極めなければなりません。
見極めるためには、まず相手が怒っている理由を考えます。
相手が怒っている理由は、大きく分けて2つ。
・じぶんのイライラを誰かにぶつけたいから。
・あなた自身に悪いところを改善してほしいから。
相手が怒っている理由が、イライラをぶつけたいだけというときは、話を聞く必要はありません。
速やかに退散し、落ち着くのを待ちましょう。
しかし、相手がじぶんに対して改善を求めている場合には、相手の言葉を聞かなくてはなりません。
少なくとも相手は、あなたの今後の人生が多少なりとも良くなるようにという思いがあるから、怒っているわけです。
その行為は、今後もあなたと付き合っていきたいという気持ちの表れであり、あなたと真剣に向き合いたい、という意味を含んだもの。
無下に対処すれば、あなたはあなたの人生において大切なひとを失うことになります。
あなたが道を間違ったときに、連れ戻してくれる大切なひとを、です。
では、相手が怒っている理由をどのように見分けるか。
簡単です。
”怒っている相手”と”あなた”、話の軸がどちらかを考えればいいのです。
イライラをぶつけたいだけの人は、たいていこう言います。
「俺は(私は)いま怒ってんの。わかってる?」
これは、自分本位な発言ですよね。
こういうひとは、語気や口調もなんだか強く、声もいつもより大きいはず。
そんな怒りはじぶんで勝手に対処してくださいという話です。
何も生まない怒りにつきあっているほど暇ではありませんので。
一方、あなたに改善を求めるひとは、こう言います。
「このままいくと、お前の将来はどうなると思う?」
これは、あなた本位の発言。
改善を求めるのが上手いひとは、あなたに考えさせる発言をするはずです。
じぶんの弱点がわかっていて、そこを突かれているならたしかに耳が痛いでしょう。
ですが、そのとき怒っている相手にどのように対応するかで、あなたの周りにいてくれるひとたちが、変わりますよ。
怒られるときの心構え
さて、じぶんがした言動がよくなかったために、相手が怒っている場面で、あなたはどのように怒られるべきか。
上手な怒られ方、つまり怒られる技術について書いていきます。
まず、怒られているときは、相手や相手のことばに対して誠実でなければなりません。
誠実であるということは、逃げずに向き合うということです。
くどくど怒る親のもとで育った人は、おそらく相手の話を聞き流してしまう癖がついているはず。
ぼくはよく、「ひとの話を聞いてないよな」と言われることがあったので、気をつけているのですが、
相手の話を聞き流しているということは、逃げ癖がついているということなのです。
相手の言葉から逃げそうになったときは、グッと自分を引き戻しましょう。
では次に、怒られるときの態度の話です。
”反発”ではなく、”反論”をしよう
怒られているときは、毅然とした態度でいるのが良いです。
しょぼんとしていると、加害者と被害者のような構図が生まれ、なぜか怒っているほうが悪い感じになってしまいますし、
相手のことばも、じぶんを責めているようにしか聞こえなくなります。
なので毅然と、相手のことばを受け止めましょう。
逆に、怒られているときにもっともやってはいけないのは、反発することです。
反発とは、じぶんに対して怒っている相手に、ただ不快だという感情をぶつけるだけの行為だからです。
反発を具体的にいうと、逆ギレのことです。
逆ギレしてしまうと、相手は何も言う気もなくしますし、関係がそこで終わってしまいます。
考えなしの行動は慎み、じぶんの思いはちゃんとことばにするべきです。
じぶんがとった行動を責められて、じぶんの中に思いが生まれたなら、ことばにして伝えましょう。
”じぶんがなぜその行動をとったのか”
”その行動に、どのような効果を期待していたのか”
ことばにして伝えれば、相手は納得するか、「それは違う」と理由をつけて間違いを正すか、してくれますから。
じぶんの思いを伝えたあとでなければ、受け入れられない相手のことばは、確実にあります。
だから、反論することは大切です。
毅然として反論し、相手のことばを受け止めましょう。
前向きな提案をしよう
それではいよいよ、怒られたとき話をどう締めるかを書いていきます。
怒られて、反論をして相手の言葉を受け止めて、ただ「すみませんでした」で終わってしまうと相手は納得できません。
それはなぜか。冒頭の話を思い出してください。
相手はあなたに、あなたの将来に悪影響をおよぼす部分を改善してほしいから、『怒る』という形でじぶんの思いを伝えているのです。
怒るという行為は、一方的なものではありません。
怒られる側にも、改善する努力をする責任はあります。
だから相手がその思いを伝え終わったとき、前向きな提案をしましょう。
その内容は『これから、どういう行動をしていくか』です。
さらに、その内容は相手が納得できるものでなくてはなりません。
「しっかりとあなたの言葉を受け止め、反省をして、これから改善していく意思がありますよ」
というのを、相手に伝えるための提案ですから。
しかし言わずもがな、一番大切なのは、行動を継続することです。
口だけで終われば同じことを繰り返すだけ。
『言ったことはやる』
これが、相手と関係を続けていくためにもっとも重要なことだと、ぼくは思っています。
最後に
怒られたときの言葉は、しっかり受け止めていれば、ずっとじぶんの中に残っていきます。
それは生きていく中で、じぶんをまっすぐ歩かせる道しるべにもなってくれるのです。
怒られたら、けっこうへこむけれども、確実にあなたの将来を明るくしてくれます。
だから、安心して怒られましょう。
同じ過ちは繰り返さない、という覚悟をもって。