【シティリーグ柏優勝】 打倒Tier1 コンボセキタンザン
初めまして、ゆうも(@yuumo980830)と申します。
今回、シティリーグ柏(2020/11/29)にて、セキタンザンデッキを使い優勝することができました。
このデッキは私だけではなくまつすけ(@matsusuke_fms)と2人で
作り上げたものになるので共同執筆となっています。
また、デッキをまつすけから借り、調整を加えたものになるので
まつすけのnoteアカウントからの投稿となります。
ご了承ください。
どうぞよろしくお願いします。
1.環境予想とデッキ選択
今回はシャイニースターVが発売されてから約1週間後のシティリーグとなりました。それに参加するに当たり、自分自身で現在の環境を考えたところ、まず大きく二つの潮流が考えられました。
一つは、一週間前に新規のドガースの追加によってガラルマタドガス入りのムゲンダイナ(以下ドガスダイナ)が勢力を伸ばしつつあったということ、そしてもう一つは同じく新規のくちたけんの追加によってザシアンを主軸とするデッキ(三神ザシアン、ルカメタザシザマ、コンボザシアン)に追い風となっていることです。直近の大会等の結果をみても、やはりこの二つのデッキタイプは上位に入賞しています。
しかし、その一方で、様々なデッキタイプがシティリーグ等の大会でちらほらと結果を残しており、Tire2以下の環境予想が難しい一面もあります。
こうしたことから、現在の環境はおおまかに以下のようになっていると考えました。
Tier1
・三神ザシアン
・ムゲンダイナVMAX(ドガス型・無人型の両方)
Tier2
・セキタンザンVMAX
・小ズガ
・ザシアン系統(ルカメタザシザマ・スピード・コンボなど)
・ピカゼクガノン
・ブルーレシリザ
Tier3
・超MM
・マルヤクデVMAX
・モクナシ系統(ジュナイパー・ダダリンVmaxなど)
・マッドパーティ
・ドラパルトVMAX
この分析をもとに、Tier1の三神ザシアン・ムゲンダイナ・ドガスダイナに加え、Tier2・Tier3のデッキにも有利を取れるデッキを持ち込もうと考え、セキタンザンデッキを選択することとなりました。
セキタンザンはムゲンダイナの弱点を付けるほか、耐久力を活かした高い継戦能力が特徴のポケモンです。
そのため、デッキの構築次第では、ほとんどのあらゆるデッキタイプに対し、五分以上で戦えるのではないかと考えました。
2.当日のマッチアップ
予選
1回戦 セキタンザン×(0-6)後
2回戦 三神ザシアン◯(6-0)後
3回戦 三神ザシアン◯(6-3)先
4回戦 三神ザシアン◯(6-4)先
5回戦 フリーザーインテレオン◯(6-5)後
予選7位通過
決勝トーナメント
1回戦 三神ザシアン◯(6-4)先
準決勝 ムゲンダイナ◯(6-3)後
決勝 ムゲンダイナ◯(6-2)先
戦績:7勝1敗
※サイドや先後は記憶が曖昧なところもありますので参考までに
三神ザシアンとのマッチングが非常に多くなりましたが、そのすべてに勝利することが出来ました。三神ザシアンに対してセキタンザンは不利であると考える人が多くいるようですが、構築を工夫することで有利に持っていくことができると考えます。
ここまで読んでいただきありがとうございます。以下が有料になります。
有料部分ではデッキレシピ、各カードの採用理由、不採用カード、デッキの回し方、各デッキに対する立ち回り、シティリーグ当日の動きについて書いています。
デッキの構築には自信があります。ぜひよろしくお願いします。
※レギュ落ちに伴い、無料にしました。
購入していただきありがとうございます。
3.デッキレシピ
ポケモン
○セキタンザンVMAX×3
○セキタンザンV×4
4-3ライン。メインポケモンのためセキタンザンVは4枚採用。
ポケモン通信やじならしマグカルゴで進化先に触ることができるのでセキタンザンVMAXは3枚採用で十分だと思いました。
序盤はふんかだんでエネを加速しながら殴っていき、3ターン目にキョダイガンセキ240点を打てるように準備しましょう。
セキタンザンVMAXが2体立つ時もあれば終始4エネついたセキタンザンVMAX1体で攻める時もあります。その辺は臨機応変に立ち回りましょう。
できるだけ手張りやふんかだんで、ストーン闘エネルギーをつけるよう意識することで、セキタンザンVMAXを長く場に留めさせることができます。
○マグカルゴ(じならし)×2
○マグマッグ(マグマでかこむ)×2
欲しいカードを欲しいタイミングでデッキトップに持ってこれる優秀なカード。ヤレユータンのさるぢえと合わせて欲しいカードを手札に引き込むことができます。また、手札にエネルギーがない場合でも持ってこれます。
状況に応じて様々なカードを選択するのでマグカルゴがこのデッキの核と言っても過言ではありません。リセットスタンプやマリィ後の復帰にも力を発揮します。
早い段階で進化させ、常に盤面に置いておきたいカード。サイド落ちを考慮して2-2ラインで採用。3-2や3-3ラインも考えられるが、ベンチに一体居れば十分なので、2-2ラインでの採用となりました。
進化前のワザ、マグマでかこむも意外に有用で、後攻で打てば、相手の動きを1ターン遅らせることも出来たりします。
ボスの指令で狙われやすく、永続的にベンチにいるとは限りません。計画的に特性を使いましょう。
(ボスの指令で倒されることが多いですが、既にセキタンザンVMAXに4エネが付いた状態であれば実はあまり痛くありません。そのまま押し切れる場合がほとんどで、その間に二体目のセキタンザン、マグカルゴを育成することも出来ます。)
○ヤレユータン(さるぢえ)×2
マグカルゴ(じならし)と組み合わせて欲しいカードを引き込みながら山のトップにエネルギーを確定でおける優秀なカード。
また、バリヤード(パントマイム)とあわせてジラーチ♢をサイドに送り、サイドレースで1枚得をすることができるようになる。
相手のマリィでのハンド事故の耐性として、1ターン目にドローができるサポートを山の上に残すことができるなど、剣盾シリーズのポケモンの特性の中でもかなり優秀。
サイド落ちも考えて2枚採用。盤面に1体は常に置いておきたいカード。
○バリヤード(パントマイム)×1
ヤレユータンとジラーチ♢コンボを決めてサイド1枚得するために使うカード。
実際のところ、コンボなしでも勝てることの方が多いのですが、やはり三神ザシアン等でのサイドを3-2で取って勝ちに出来たりするのは強いです。
バリヤードは最終的に回収ネットで手札に戻さなければならないことが多いので、コンボを決めるには、回収ネットを序盤で切りすぎないように注意が必要です。
○ジラーチ♢(ほしにねがいを)×1
プリズムスターカードなので1枚。バリヤードやヤレユータン、そして回収ネットの登場によりサイドに埋めやすくなったため使用率が上がっています。
サイドを3-2で取って1枚を特性(ほしにねがいを)で取ることでVMAXやTAGTEAMのサイド3とポケモンV・GXのサイド2の2体倒すだけでサイドを6枚取り切ることができるようになります。そのため三神ザシアン等でよくあるサイド3-2-2といったような取り方をせずに勝つことができ、1ターン早く勝負を決めることができます。
特性を使う際はベンチが空いていることを確認しましょう。ベンチが空いていない場合はジラーチ♢を避けてサイドを取るか、回収ネットで非V・GXのポケモンをハンドに戻してベンチを空けましょう。
○クロバットV(ナイトアセット)×2
ドローを促進するポケモン。1体は序盤・中盤でハンドリソースが枯れたときに使用し、2体目は基本的には使いません。
三神ザシアン戦では2体並べるとオルジェネの追加効果で3-3取られて負けてしまうので1体しか出さないようにしたいです。その際はクチートに注意しなければならず、早急にトラッシュに送りましょう。
終盤にスタンプ後にボスやエネやドロサポを探しにいく時にも使用することがあります。無人発電所で特性が止まらないのが高評価。最高なのは、1枚も展開しないことですが、1枚は序盤・中盤に使わなければならないことが多いので、サイド落ち・マリガンスタートを考えて2枚採用。
グッズ
○クイックボール×4
1トラッシュでたねポケモンを持ってこれるカード。4枚で異議なし。
○ポケモン通信×3
たねポケモンだけでなく、セキタンザンVMAX、マグカルゴの進化ポケモンをサーチできるカード。4枚採用するか悩みましたが、過剰であると判断し3枚の採用に。
ハンドを減らしながらクロバットVに触ると引ける枚数が多くなるので相性が良いです。
○回収ネット×3
さるぢえのリセットやバトル場の非V・GXを回収してマオスイ後の入れ替えとしても使うことができます。博士の研究でトラッシュする前にベンチに置いたバリヤードやジラーチ♢を回収する時に使うこともあります。
4枚は過剰、2枚は不安となり3枚の採用に。
○ポケモンいれかえ×2
ベンチに下がっての状態異常の回復や、マオスイでの回復後、非アタッカーのポケモンとのスイッチなどに使用します。
回収ネット×3、いれかえ×2、後述のふうせん×1で入れ替え札は足りると考えたので2枚採用。
○ムキムキパッド×1
セキタンザンVMAXのHPが50上昇するカード。もともと高いセキタンザンVMAXの耐久をさらに上げることが出来ます。
セキタンザンVMAX一体につけばいいのと枠の都合上で1枚の採用。
○ふうせん×1
盤面に逃げエネ0を作ることでマオ&スイレン後のいれかえや回収ネットの要求値を減らすことができる。
おもにヤレユータンにつけることが多いですが、マグマッグにつけたり
クロバットVにつけたりすることもあります。
ムゲンダイナ戦ではアブソル(あくのはき)に注意が必要。
○隠密フード×1
このカードをつけることで現在流行中のガラルマタドガスの特性(かがくへんかガス)の影響を受けずにマグカルゴのじならしやヤレユータンのさるぢえを使うことができます。また、セキタンザンVMAXに着けることでガラルジグザグマの特性(かんしゃくヘッド)のダメカンを防ぐこともでき、デスカウントGXを断念させることも出来ます。
○ぼうけんのカバン×1
欲しいポケモンの道具を2枚持ってこれることが非常に強い。山の圧縮もでき、ふうせんやムキムキパッドをつけることで盤面が非常に安定するようになります。
現在の環境では、ポケモンの道具を壊せるのはツールスクラッパーとデンジャラスドリルが主流だが、入っていないデッキが殆んどであり、簡単に道具は割られにくいため、1度つけるとゲーム終了まで残ることが多いです。
この一枚がこのデッキの動きやすさを左右するほどのポテンシャルを持って居ます。
○リセットスタンプ×1
ゲーム終盤に打ちたいカード。序盤博士で止むを得ず捨ててしまうことも多数。マリィという相手に干渉できるサポートがあるので最小限の1枚採用。
サポート
○博士の研究×4
手札全トラッシュ縦引き7枚の強いサポート。捨てたくないカードはさるぢえで山に戻してから打ちます。優秀なドロソなので最大枚数4枚の採用。
○マリィ×3
相手のハンドを4枚にしつつハンドリセット縦引き5枚できるカード。相手のハンドが多い時に使いたいカード。4枚の採用にしたかったが、枠の都合により3枚。
○ボスの司令×2
サイドを取るための詰めのカード。三神ザシアンが相手の場合、ザマゼンタVをバトル場に出された時には絶対に打ちたい。3枚採用したかったが、枠の都合とシロナ&カトレアの採用により2枚に。
○シロナ&カトレア×2
ボスの司令、マオ&スイレン、ドロサポなどをトラッシュから回収しつつ3枚縦引きできる優秀なカード。ボスを回収した次のターンにマリィやリセットスタンプが飛んでこなければ勝ちという状況を作り出すこともあり、仮にボス回収後にスタンプやマリィでハンドを流されても山にボスの司令の枚数が増えるので引ける確率が上がります。また、山に戻るということはマグカルゴの特性じならしで持ってくることができるということなので、ハンドを流されてもさるぢえと組み合わせてハンドに持って帰ってくることができます。
追加効果で縦引きもできるので、じならし、さるぢえとも相性がよくこのカードはこのデッキの隠れた主役でもあります。
1枚では足りないと感じたので2枚採用。
○マオ&スイレン×2
手札2枚トラッシュでHP120回復しつつベンチに下げられる(状態異常回復できる)カード。セキタンザンのような耐久デッキにおいてこのカードは非常に重要な意味をもちます。
特に対三神ザシアンではアルティメットレイの返しに絶対打ちたいカード。
既存のセキタンザンVMAXのデッキの多くはマオスイの採用が0~1枚と絞っているが故に手札に引きこめていない感じがあると感じ、2枚採用。
仮に序盤に博士で1枚トラッシュしてしまってもシロナ&カトレアで回収することができます。1試合で少なくとも1,2回は打ちたいカード。
スタジアム
○格闘道場×2
基本闘エネルギーがついていると10点パンプできるスタジアム。ふんかだん130点+道場10点で140点になり、ふんかだん2回でお守りがついていない三神なら倒せます。
サイドレースに負けている時に40点をパンプできるのが、相当強いです。
ただ、基本闘エネルギーでないと、効果がでないので注意。
張れれば効果を発揮するので2枚採用。
エネルギー
○ストーン闘エネルギー×4
文句なし4枚採用。
セキタンザンVMAXの耐久をさらに上げるカード。
1枚張るごとに-20点軽減されます。一体のセキタンザンに2枚以上はつける感覚で回せば、かなり耐久を発揮してくれます。
状況によって、何枚付けるかは考慮しましょう。
○基本闘エネルギー×5
ふんかだんを打つためのエネルギーであり格闘道場でパンプ対象の基本エネルギー。
4枚では足りないと感じたので5枚採用。
○キャプチャーエネルギー
手張りするだけでたねポケモンをベンチにおける強いカード。先攻1ターン目にセキタンザンVに張ってマグマッグを展開する動きが鉄板。
無色エネ扱いなのでキョダイガンセキの無色1個分として機能します。
あまり多く採用しても腐ってしまうので2枚の採用。
4.不採用カード
○ガラルネギガナイトV
特性でエネを引き継いで200点出せるHP210のVポケモン。
主にザマゼンタVで詰まないようにするために入っているますが、現在の3神ザシアンの場合クロバットVやデデンネGXといったシステムポケモンでデッキを回しに行くことが多いため、詰むことが少ないと考えたので不採用。
○ディアンシー♢
闘タイプのポケモンが使う技のダメージを20点パンプできる特性を持つプリズムスターカード。
対三神で三神にお守りがついている時には有効なカードではありますが、ふんかだん130点+ディアンシー♢20点+格闘道場10点=160点で、弱点計算しても320点とムゲンダイナVMAXを1パンできないのがネックで不採用。
○ギラティナ(じげんのかぎづめ)
相手のバトル場ポケモンの特殊エネルギーをトラッシュできる特性を持っています。
回収ネットが3枚であり採用には足りないと考えられることと、三神に勝つことに重点を置いた結果不採用になりました。
○マーシャドー(リセットホール)
特性でスタジアムを割れるポケモン。うねりを特性で壊した後で格闘道場を通しに行けるようになります。
最悪、格闘道場は出てなくてもいいので不採用。
○デデンネGX
クロバットVを2枚採用していますが、クロバットV1枚・デデンネGX1枚にするか悩んだ枠。グレートキャッチャーで呼ばれてしまうこと、無人で止まること、ウッウVのスピッドシュートでとられてしまうこと、残したいカードが2,3枚ある時に抱えながらドローできないことなど、欠陥が多かったので不採用となりました。
○グレートキャッチャー
手札2トラッシュで相手のベンチのGXポケモンを呼べるグッズ。
対三神ザシアンではベンチのデデンネGXをふんかだんで取れるので強いが、対ムゲンダイナ戦で腐ってしまうのがもったいないと感じたので不採用に。
○エール団のおうえんタオル
お互いのバトルポケモンのHPを50回復できるグッズ。50回復でリーサルが変わることがあるが、状態異常回復ができない+マオ&スイレンを2枚採用したため、今回エール団のおうえんタオルは不採用に。
○ワンダーラビリンス♢
フェアリーポケモンが使う技以外は無色エネルギー1個分多くなるスタジアム。ふんかだんで詰めていけるデッキに対して有効。3ターン目に絶対にキョダイガンセキを打ちたかったので不採用に。
5.各デッキへの立ち回り
基本的にジャンケンに勝った場合先攻を取ります。後攻だとサポ権があるだけで、進化デッキなので1ターン分シンプルに遅れたことになります。
基本的には1ターン目手張り、2ターン目手張りふんかだん130点+エネ加速、3ターン目手張りキョダイガンセキ240点を目指していきます。
三神ザシアン
①サイドプラン3-2(+1)
三神+ザシアンV,クロバットV,デデンネGX+ジラーチ♢
②サイドプラン3-2-2
三神+(ザシアンV,クロバットV,デデンネGX)×2
三神ザシアン対面では先攻がとれた場合と後攻になってしまった場合で動きが大きく異なります。
まず、先攻がとれた場合ですが、先攻になった時点でこちら側に大幅に有利になっています。それは、後攻1ターン目にオルタージェネシスGXを打たれない限り、アルティメットレイを打たれずに三神をふんかだんとキョダイガンセキで落とすことができるからです。メタルソーサー等で三神側はザシアン等を立てて動いてきますが、セキタンザンが一撃でやられることはないので、そのままキョダイガンセキで詰めていって勝ちにもっていけます。
また、後攻をとってしまった場合でも、ある程度戦うことができます。その場合、後攻2ターン目にふんかだんを三神に入れ、セキタンザンVMAXが三神のアルティメットレイをもらった返しにマオ&スイレンを使用できるかが鍵になり、ここでマオ&スイレンを2枚採用していることが活きてきます。
マオ&スイレンを絡める事ができれば、アルティメットレイ180点-マオ&スイレン120点+ブレイブキャリバー260点=320点となり、ストーン闘エネルギーやムキムキパッドを計算しなくても耐えることができるようになります。しかし、このとき先述の通り、くちたけんの採用が多くなっているので、注意が必要です。
そして、マオ&スイレンの後、キョダイガンセキ(格闘道場が出て居ればふんかだん×2でも)で三神を落としたいため、必要なパーツ(エネルギーや入れ替え手段)を持ってくるマグカルゴやヤレユータン等の展開は必須となります。
こうして三神をおとし、ザシアンVのブレイブキャリバーを耐えた後ですが、分岐があります。先攻をとった場合にも言えることではありますが、それはジラーチ◇バリヤードのコンボを決めれるか決めれないかです。ハンドにバリヤードやクイックボールがあるならコンボが成立する可能性が高いですが、そもそもハンドが少ないなどの状況もありえます。
①コンボあり
ハンドにバリヤードを持ってきて、ハンドにジラーチ◇がいるならさるぢえでデッキトップに、ハンドにないならじならしでデッキトップに準備します。
そして、バリヤードを置くことで、ジラーチ◇がサイドに行き、前に居るザシアンVをキョダイガンセキで落とせばジラーチ◇の特性によってサイドを取り切ることが出来ます。この時回収ネット等でベンチに空きをつくっておくことが大事です。
②コンボなし
コンボがその段階で成立しない場合、大事になるのは二体目のセキタンザンVMAXを育成することです。前に居るザシアンVをキョダイガンセキで倒しても、裏から出てくるザシアンV等に前のセキタンザンVMAXが倒されてしまうことがほとんどです。
その場合、次のアタッカーが必要であるため、絶対に前のターンから少なくともセキタンザンVを置いておくことが大切です。しかしザシアンVやザマゼンタVはふんかだんで落とすことが出来ないので、ボスの指令でベンチに居るクロバットVやデデンネGXを呼ぶことが必須となります。
そのため、マグカルゴやヤレユータン、クロバットVを駆使して、ボスを引きにいきましょう。
このようにしてうまく立ち回ることが出来れば、三神ザシアンを相手にして殆んど負けることはありません。相性的には恐らく7対3から8対2くらいまで有利なのではないかと思ってます。シティリーグ当日もこの動きが出来た試合があり、結果として四戦全て勝利することが出来ました。
ドガスダイナ
①サイドプラン1-1-3(+1)
ガラルマタドガス×2+ムゲンダイナVMAX+ジラーチ♢
②サイドプラン1-1-3-1
ガラルマタドガス×2+ムゲンダイナVMAX+その他
③サイドプラン1-3-2
ガラルマタドガス+ムゲンダイナVMAX+クロバットV
ドガスダイナ対面では、先攻後攻関係なく絶対に相手はガラルマタドガスを立てようとしてきます。多くのデッキはガラルマタドガスが2-2か3-3で入っているので、2体のガラルマタドガスを相手にすることは覚悟しなくてはなりません。
ガラルマタドガスは特性をロックしてくるのに加えて、ワザバットポイズンで40点の毒にしてきます。この毒が非常に強力で打たれたそのターンに毒状態を回復しないと、次の時分の番には120点になってしまいます。
これにムゲンダイナVMAXのドレッドエンドを打たれてしまうと、計390点になり、ムキムキパッドやストーン闘の軽減がないと非常に危うい状態になります。
こういうわけで、ガラルマタドガスを早急に倒さなくてはならないのですが、これが非常に難しく、デッキトップを特性で操作できない以上、ふんかだんでのダメージは運任せになってしまい、多くの場合二回ガラルマタドガスにふんかだんで攻撃しなくてはなりません。それでも、マオ&スイレン等を絡めれば間に合うこともありますが、状況は厳しいものになってしまいます。
こうした中で活躍するのが隠密フードとそれをサーチできるぼうけんのかばんです。この隠密フードをマグカルゴが居ればマグカルゴに居なければヤレユータンにつけることでデッキトップを操作することが出来ます。最近のムゲンダイナのデッキには相手の場についている道具を剥がすデンジャラスドリルが採用されている例も多いですが、それを使われても1ターン動けるのは非常に強いです。それでガラルマタドガスを倒しつつ、ふんかだんでエネ加速が出来れば、何とか次につなぐことが出来ます。この時付けるエネをストーン闘にするよう心掛けることで格段にセキタンザンVMAXの生存率は上がります。万が一のために二体目のセキタンザンを用意することも必要です。
そして、先述のコンボやマオ&スイレン、ボスの指令等のカードを使い、詰めていけば勝つことが出来ます。
このようにすれば、ドガスダイナ相手でも立ち回ることはできますが、正直なところタイプ有利とはいえ、相性は五分五分かそれ以下だと思っています。シティリーグの準決勝でマッチしましたが、やはり厳しいものでした。
ムゲンダイナ(無人型)
①サイドプラン3-2(+1)
ムゲンダイナVMAX+クロバットV+ジラーチ♢
②サイドプラン3-3
ムゲンダイナVMAX×2
セキタンザンデッキを握るからには絶対にこのデッキには勝たなくてはなりません。弱点を付ける上、ドレッドエンドを確実に一回耐える上、ストーン闘エネとムキムキパッド、そしてマオ&スイレンを使うことで、二回耐えることも可能です。
重要なのは先後どちらでも1ターン目にセキタンザンにエネルギーを付ける事です。そうしないと、キョダイガンセキが間に合いません。
また、重要なのは、ガラルジグザグマのかんしゃくヘッドからのイベルタルGXのデスカウントGXの筋に気を付けなければならないことです。1ターンの内に4回かんしゃくへっどを使われた場合にはどうしようもありませんが、40以下のダメカンが載ったらすぐにマオ&スイレンを使用してもいいと思います。なんとしても一撃でセキタンザンVMAXが倒されることは避けなければなりません。
セキタンザンデッキ自体がこのデッキを強く意識したものなので、相性は8対2くらいで有利だと思います。現在環境にムゲンダイナデッキは増えているので、セキタンザンデッキはそれによく対抗できるのではと思います。
その他のデッキ
以上ではTire1のデッキに対する立ち回りを詳しくみてきましたが、それ以外のデッキについては、ほとんど同じような動きになると思います。先述の通り、基本的にジャンケンで先攻を取り、1ターン目手張り、2ターン目手張りふんかだん130点+エネ加速、3ターン目手張りキョダイガンセキ240点を目指していきます。この動きをできれば大抵のデッキに対して五分以上の相性で戦えると思います。
6.シティリーグ当日の動き
一戦目 セキタンザン
初戦はいきなりミラーとなりましたが、相手に先攻を取られていた上にバリヤードスタートとなってしまったので、厳しい試合となり、この日の唯一の負けとなってしまいました。
相手のセキタンザンVMAXにストーン闘エネルギーが3つとムキムキパッドが付き、セキタンザンVMAXのカードパワーの高さを思い知りました。
しかしながら、運が悪かったとはいえ、デッキ自体は良く動いてくれたので、後への自信が湧きました。
二戦目 三神ザシアン
二戦目は三神ザシアンでしたが、諸事情あり、通常とは異なる形での試合となりました。ここでも、やはりマオ&スイレンでの回復が鍵となり、勝利することが出来ました。
三戦目 三神ザシアン
続いて三神ザシアンを引きましたが、相手の方は三神を展開できず、GXが切られずに済みました。しかし、早い段階からザシアンVが育ち一体目のセキタンザンVMAXは落とされてしまいました。途中、場にザマゼンタVだけしかいない状況を作られそうになりましたが、そのあとにデデンネGXが場に出て来たので、それをボスの指令で呼び、2-2-2でサイドを取り切りました。
四戦目 三神ザシアン
またも三神ザシアンですが、今回は先攻1ターン目にエネルギーがセキタンザンVMAXにつかなかったこともあり、先攻3ターン目に三神を倒すことはできませんでした。しかし、マグカルゴが二体立ったこともあり、マオ&スイレンを連発することが出来、三神、そして裏のザシアンを取ることができました。序盤にボスの指令を博士の研究でトラッシュしていましたが、最後、シロナ&カトレアで回収して、勝ちとなりました。
五戦目 インテレオン
初めて当たるデッキタイプでしたが、フリーザーの攻撃をセキタンザンの高い継戦能力を活かしマオ&スイレンを打ちながら、耐久していました。マグカルゴ二体とセキタンザンVMAXが倒されましたが、その間に二体目のセキタンザンVMAXを育成することができたので、1ターン差で勝利することが出来ました。結構際どい勝利でした。
決勝トナメ一回戦 三神ザシアン
決勝トーナメントに上がった一回戦の相手も三神ザシアンでした。通常とは異なる型で、動揺しましたが、セオリー通り詰めていって勝ちに出来ました。しかし、途中、くちたけんを引かれたら、セキタンザンVMAXが倒される状況に陥ってしまっていたので、そうなっていれば負けになっていた可能性が高かったと思います。運がよかったです。
決勝トナメ二回戦(準決)ドガスダイナ
準決勝でようやくドガスダイナと対面。その日初のマッチングだったので緊張しました。序盤で、相手の場にガラルマタドガスが二匹立ち、特性ロックを長い間掛けられましたが、セキタンザンのふんかだんで何とか突破でき、他のムゲンダイナVMAX等を倒して勝ちました。
この対面のために隠密フードを採用していましたが、この試合ではサイドに落ちてしまっていました。ガラルマタドガスのバッドポイズンは打たれた次の次のターンには120点になる強力なワザですが、今回はそれをマオ&スイレンで回復できたのが非常に大きかったです。
決勝トナメ三回戦(決勝)ムゲンダイナ
決勝では、通常のムゲンダイナと当たりました。この試合は大会が長丁場になったため、思考能力が落ち、酷いプレミを何回もしてしまった試合です。しかし、セキタンザンVMAXに4エネが付き、ガラルジグザグマで載せられた30点をマオ&スイレンで回復するなどしてようやく勝てました。
結果
以上のマッチングで7勝1敗となり、優勝することができました。
今回のシティリーグではTire1のデッキと8戦中6戦対戦することとなりましたが、それに勝つことができ、自分のデッキ構築に満足しています。
しかし、試合で数多くのプレミをしてしまいました。
その点まだまだ至らぬ点ですが、それをカバーできるだけの力がこのデッキにはあると思っています。
7.おわりに
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
ご質問等なにかありましたら、ゆうものTwitter(yuumo980830)までお願いします。
最後に当日対戦してくださった方々、大変なご時世の中大会を運営してくださったジャッジ・スタッフの方々、ありがとうございました。
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