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キャンプで育む、子どもが本質を学ぶ力

私たちが運営している幼児教室「慶楓会」と、国立・私立小学生対象のアフタースクール「てんげんじこどものいえ」では、キャンプ・体験活動を非常に大切にしています。

それは、キャンプ・体験活動がもつ教育的な価値を重んじているためです。

一方、小学校受験を目指す保護者の方々とお話をする中で、こんな質問をいただくことがあります。

「キャンプって、本当に受験に必要なんですか?」
「みんなキャンプに行くなら、特別なアピールにはならないのでは?」

 

こうした疑問を抱かれるお気持ちは、とてもよくわかります。
受験対策といえば、どうしてもペーパーや体操、絵画・巧緻性、あるいは面接練習といったイメージを強く持ってしまいますよね。そうした中で、私たちはキャンプを、教室での学習の延長に並ぶ、学習活動の一環として捉えています。私たちはキャンプを単なる遊びとして捉えているわけではありません。

本記事では、私たちがキャンプを通じて何を伝えたいのか、その背景や意義をお話しします。



キャンプがもたらす「学び」とは?

キャンプと聞くと、多くの方が「テント泊」「カレー作り」「キャンプファイヤー」を思い浮かべるかもしれません。それはそれで素晴らしい体験ですが、てんげんじこどものいえ&慶楓会のキャンプはそれに留まらず、より広い視点から活動を設計しています。

例えば、私たちのキャンプには以下のような特長があります。

異年齢集団での協力と学び

てんげんじこどものいえ&慶楓会のキャンプでは、異なる年齢の子どもたちが一緒に活動します。年上の子どもたちが自然とリーダーシップを発揮し、年下の子どもたちにとっては学びのモデルとなる。こうした環境は、学校生活や社会生活での人間関係をスムーズに築く基盤を育てます。

親元を離れる挑戦

初めて親元を離れる経験は、子どもたちにとって大きな挑戦です。不安や緊張の中で「自分の力でやってみる」という体験は、彼らの自信と自立心を深めます。このような経験が、後の受験や学校生活での困難に向き合う力へとつながるのです。

自然と文化への触れ合い

例えば私たちが毎年実施している八丈島キャンプでは、シュノーケリングで自然を体感するだけでなく、地元の特産である「くさや」作りを学びます。地域の文化や伝統に触れることで、視野が広がり、子どもたちの「もっと知りたい」という好奇心が刺激されます。


「生活」を大切にするキャンプの意義

てんげんじこどものいえ&慶楓会のキャンプでは、活動プログラムだけでなく、生活そのものを重要視しています。
子どもたちは荷物の整理や布団の上げ下ろしといった日常の基本的な作業に挑戦します。初めはうまくいかなくても、試行錯誤を繰り返すうちに「できた!」という成功体験を得られるようになります。

また、こうした日常の活動を通じて、子どもたちは自立心だけでなく、集団生活における協調性を学びます。具体的には、こんな場面があります。

  • 上級生のお手本
    年上の子が荷物を丁寧に整理したり、下級生を手助けしたりする姿を見て、小さい子たちが自然とそれを真似する。こうした「学びの連鎖」がキャンプの中で頻繁に起こります。

  • 仲間との約束を守る
    みんなで「時間を守る」「公共の場をきれいに使う」などのルールを決め、それを守る大切さを学びます。これは学校生活や社会生活で必須となる「生きる力」です。


ペーパーでは得られない「本質的な学び」

幼児の保護者の方からよくいただく相談に、「ペーパーがなかなかできるようにならないんです」というものがあります。そんなとき私たちが強調するのは、「ペーパーだけをやっていても、本当の学びにはつながりません」ということです。

ペーパーは、あくまで知性や思考力を測るためのツールに過ぎません。本質的な知性や感性は、実体験からしか得られないのです。

例えば、「高さ」や「重さ」といった概念をペーパーで学ばせるよりも、実際に山を登り、石を持ち上げてみるほうが圧倒的に効果的です。こうした体験を通じて得た知識は、紙面上の学びとは異なり、子どもの中に深く根付きます。

このことは、幼児に限らず小学生にとっても同じことです。実体験を通じて学ぶことには、何事にも替え難い価値があります。


安全と挑戦のバランスを取る工夫

現代社会では、子どもたちが失敗や怪我を経験する機会が減っています。しかし、私たちは「適度な挑戦」をキャンプに取り入れることが大切だと考えています。

てんげんじこどものいえ&慶楓会のキャンプでは、専門的なリスクマネジメントのもと、不要な危険(ハザード)は排除しつつ、子どもたちが成長するために必要な「リスク」はあえて残しています。

例えば、高い場所に登る際には、指導者が見守りながらも、自分でバランスを取る体験をさせます。このような挑戦は、子どもたちに「自分でできた!」という成功体験をもたらし、自信へとつながります。


私たちのキャンプが選ばれる理由

てんげんじこどものいえ&慶楓会のキャンプは、「楽しい」だけで終わるものではありません。

指導者は専門的な資格や経験を持つプロフェッショナルです。全国で活躍するキャンプ指導者を養成してきた経験を活かし、子どもたちのキャンプ生活を支えるリーダーを自社で選抜・養成しています。高い水準での研修や訓練を受けたスタッフが注意深く子どもたちを見守りながら、成長を促す最適なタイミングで声をかけています。

また、活動の企画段階から「子どもの自立と成長」を促すプログラム内容を緻密に考えています。これが、一般的な「お楽しみキャンプ」とは異なる、私たちのキャンプの本質です。


未来を切り開く力を育むために

キャンプは受験対策だけの活動ではありません。それは、子どもたちが未来を切り開く力を育むための大切な体験です。

この視点を共有し、共に子どもたちの成長を支えていけたら幸いです。
この記事を読んでくださっているお子さんにも、キャンプという特別な体験を通じて、一歩先の成長を体感してほしいと思っています。

なお、本日より7月前半までの「キャンプ・体験活動」企画の募集を、てんげんじこどものいえのHPにて開始しました。
なお、キャンプは会員でなくても、国立・私立小学校に通っていなくても、参加可能です。

現時点では、7月上旬の企画までを掲載していますが、毎年大人気をいただいている、

といった夏休み期間の宿泊キャンプも、まもなく募集を開始する予定です

また直近の活動として、特にこのところ、多くの方から立て続けにお申し込みをいただいているのが、春休みに実施するSpring Ski Campです。

初心者から上級者までメキメキ上達、検定にも高い確率で合格できると評判です(12月はSAJ一般1級合格者が2名出ました!)
生活指導もしっかりと行うので、子どもたちの自立も促されます。

是非とも私たちのキャンプの仲間になっていただけることをお待ちしております!

キャンプ中の安全管理や指導方針など、詳しくはHPに掲載しております


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