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防衛省の令和7年度概算要求額が8億4千万円の過去最高に 防衛力の抜本的強化へ

 防衛省の令和7年度の予算案の概算要求に過去最高となる8兆4千億円で調整していることが21日、分かった。弱体化している日本の防衛産業を強化するために321億円を計上。先端技術の導入などを支援するほか、サプライヤーチェーン(供給網)の強靱(きょうじん)化を図る。また、来年度は自衛隊の組織改編を行う見込みで、航空自衛隊では「宇宙作戦団(仮称)」を新編する。

 防衛生産基盤を強化の態勢整備のために供給網強靱化に向けて12億円を計上。さらに自動制御ロボット・DX(デジタルトランスフォーメーション)やAI(人工知能)技術の先端技術の導入などを支援する製造工程効率化に250億円を求めた。「防衛産業セキュリティ基準」への適合を防衛省との直接契約関係にある企業の防衛部門だけでなくサプライヤーに対しても促進するための費用として24億円、防衛事業からの撤退する企業を対象に円滑な事業継承などを促進するために35億円を要求した。


防衛省が製作したキャラクター「君シカオラン」

また、防衛産業強化法に基づく、基盤強化措置をアピールするために、キャラクター「ホカニ・オラン」「ニホンニ・キミシカ」を製作し、二人合わせてコンビ名は「君シカオラン」とした。

陸海空各自衛隊が組織再編


再編後の組織図

来年度は自衛隊の組織改編も行う。陸上自衛隊は補給統制本部を「補給本部(仮称)」に改編する。各種補給処を一元的に運用することで後方支援を強化する。

海上自衛隊は、護衛艦隊と掃海隊群などの水上艦艇部隊を一元的に指揮監督するために「水上艦隊(仮称)」を新編する。さらに「情報作戦集団(仮称)」と新編する。認知領域を含む情報戦への対応能力を強化する。情報に関する諸機能・能力を有する海自の部隊を整理し、集約した。

航空自衛隊も新たな組織を設ける。航空宇宙隊への改称も見据え、宇宙空間の監視や対処任務を目的に「宇宙作戦団(仮称)」を新編する。指揮官には空将補を充てる。

 


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