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私の場合はうまくいった、人生とリーダーシップにおいて

コリン・パウエルの死去の報が今週世界を駆け巡った。黒人初のアメリカ統合参謀本部議長:世界最強アメリカ軍の制服組のトップとなり、湾岸戦争を指揮していた人物だ。退役後はブッシュ政権でこちらも黒人初の国務長官を務めた。

コリンパウエルの自伝として、マイ・アメリカン・ジャーニーという非常にぶ厚い本がある。残念ながら絶版になっているが、彼がいかにしてアメリカ軍のトップまで上り詰めたかという立身出世の話が非常にすがすがしく描かれていて、私のお気に入りの一冊だ。アメリカ軍が、人種も出自も関係なく、完全な能力主義の世界で、そんな世界をコリンパウエルが上り詰めていく話は本当に面白い。絶版なので、本屋では売っていないのと、図書館で借りても読み切れる分量でないので、古本屋かヤフオクその他での購入をお勧めする。

その続編として出版されている本は、まだ書店で購入できる。ボリュームもほどほどで読みやすい。タイトルは「リーダーを目指す人の心得」という少しリーダーシップ論に偏ったような「売れるためのタイトル」的なにおいを感じるけれど、原題は「IT WORKED FOR ME In Life and Leadership」というタイトルで、訳すとこのnoteのタイトルのような内容だ。コリン・パウエルらしい謙虚さを感じる、いいタイトルだと思う。

巷にリーダーシップについての本はあふれているけれど、空虚な内容やどこかから寄せ集めてきたような、内容の薄いものも多い。私は、限りある人生を有意義に過ごすためにも、あらゆるジャンルを1つに絞るようにしているのだけれど、リーダーシップ論はコリン・パウエルのこの1冊でいいと思っている。

リーダーシップに興味がある人は、読みだしたら面白くて一気に読んでしまうような内容+ボリュームなのでぜひ読んでもらいたいと思うけれど、ここでは、本の中で紹介されているコリン・パウエルの13か条のルールを紹介したいと思う。

【コリン・パウエルのルール】
1.なにごとも思うほどには悪くない。翌朝には状況が改善しているはずだ。
2.まず怒れ。その上で怒りを乗り越えろ。
3.人格と意見を混同してはならない。
4.やればできる
5.選択には細心の注意を払え。
6.優れた決断を目の前の問題で曇らせるな
7.他人の道を選ぶことはできない。他人に自分の道を選ばせてもいけない。
8.小さなことをチェックすべし
9.功績は分けあえ
10.冷静であれ、親切であれ。
11.ビジョンを持て。一歩先を要求しろ。
12.恐怖にかられるな。悲観論に耳を傾けるな。
13.楽観的であり続ければ力が倍増する。


それぞれのルールにエピソードと解説が加えられているので興味がある方は是非読んでみてほしい。それ以外も魅力的な逸話で一杯だ。コリン・パウエルの講演の依頼料ギャラは世界最高ランクだったけれど、本で読むならとても安い。図書館で借りれば0円だ。

世界最強のアメリカ軍のトップがその逸話を惜しみなく披露してくれている本が面白くないはずはない。ブックオフだと200円で売っている。人によるだろうが、私には2万円くらいの価値がある。そういう本当に価値のあるものを手に入れることも人生では重要。価値のないものに高いお金を時間を費やしてはいけない。



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