Habitのカップリング曲「陽炎Fukaseバージョン」は聞く価値あり_SEKAI NO OWARI
私は1ジャンル1つの原則で生きている。
邦楽はSEKAI NO OWARI。
2010年代のJ-POPシーンを代表するグループの一つ。
2022年6月配信のHabitが現在オリコン週刊ストリーミングランキング1位(962万回、累計4,300万回)で、2020年代の若い人たちに受け入れられつつあるようだ。
TIKTOKが人気の火付け役になっているそうだけれど、アラフィフのおじさんはTIKTOKをいまだかつて一度も見たことがない。
1.6B回視聴というのが何回視聴されているのかさっぱりわからない・・・。
Habitの人気も、20年代の邦楽のマーケットを正しく把握したうえで作り込まれているということだろう。
Habitの発売は6月22日。正直Habitの歌詞もダンスもピンと来ないのだけれど、気になったのは3曲目に収録されている「陽炎Fukaseバージョン」これは前作のアルバム「scent of memory」の4曲目におさめられたSaoriが歌う楽曲をFukaseがカバーしたバージョンだ。
陽炎はこんな曲
かなり重い曲。
作詞・作曲ともにSaori。
私はこの曲はSEKAI NO OWARI 解散の歌と認識している。
夫婦や恋人の関係に託されているけれど、実際はセカオワについての歌であるということは、最新のSaoriのエッセイを読めば理解できる。
こんな重い曲をSaoriが最新アルバムに収録し、最新シングルのカップリングにFukaseバージョン収録するセカオワ。
昨日のラジオでもFukaseバージョンについて話題になっていた。
Saoriの曲では別れへの確固とした決意が感じられるけれど、Fukaseバージョンでは未練たらたらに聞こえるという話だった。
実際に聞き比べてみると、Saoriの歌はうすら寒いような怖さを感じる一方、Fukaseバージョンは非常に気を使っていて丁寧に歌っている印象を受けた。
Fukaseバージョンが未練がましく聞こえるのは、そんな気を使って歌っている感じから受ける印象が影響しているのだと思う。
多分その印象は未練というよりも、自分が所属しているメンバーが歌っている曲をカバーすることに対して相当気を使っているとういるというのが私の印象。
Saoriが自分のバンドの解散について歌った曲をボーカルとしてカバーするFukase。罰ゲームに近いレベルだ。気を遣う曲№1の曲をこのタイミングでカバーするSEKAI NO OWARI というバンドの懐の深さ。
SEKAI NO OWARIが令和時代でも活躍するバンドへ飛躍するきっかけは、Hanitではなく、陽炎Fukaseバージョンかもしれない。
Saoriバージョン
Fukaseバージョン