20240711 大学教員が公募時に求められる教育力
今日は15分でNoteを書いて帰らないといけない…なんか短い時間で書けるネタはないか…そうだ「CiNiiでCiNiiを検索してみよう!」と思って検索してみると3857件も出てきて絞れない…では…と思ってCiNiiで「jrec-in」を検索してみると24件。
これはいいやと思って最初に出てきた文献に目を通すと…大学教員を目指す公募戦士に非常に有効な論文だなあと思いました。
【書誌情報】
加藤真紀 2023 大学教員に求められる教育力 : JREC-IN公募データによる把握の試み. 名古屋高等教育研究, 23, 207 – 226.
すごいのは2001年から2020年までのJrec-inの公募データ約20万件を分析対象としていることだなと。Jrec-inて基本的には公募期間が終わればその公募情報は消えてしまうと思います。そのため私はいつも公募に出して落ちてから「落ちた公募のデータ残しておけばよかった!」と後悔していたのですが,そうした過去のデータを確保できているのはすごいなあと。
この図より,2001年に89.03%もあった「任期なし」が2020年には39.25%に減少しているのを視覚的にみただけでもショックを受けられるかと。
そしてこの図からはシラバスの提供や模擬授業を課す件数が近年になり上昇基調であることと,短大や私大でその率が高いことも分かると思います。
んでもこうした傾向って文理等の学部によって全然違うよなあと感じたらそのあたりを俯瞰できる素敵なグラフも存在していました。
なんというか大学教員の公募っていっぱい出していっぱい落とされると自分の分野の傾向はだいたいつかめると思いますが,他の分野の傾向はなかなか把握できないので,この論文の情報は非常に役に立つなあと思いました。
引用させていただいた3つの図以外にも非常に有益な図表が満載なので公募戦士はぜひぜひ元文献を読んでみてください。