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カヌレはなぜ小さい?
先日、人気のパン屋さん「ポール」のカヌレを頂いた。
カヌレ以外にも、フォカッチャやスコーンなども食べてみた。店には平日にも関わらず常に人が多く出入りしていて、席もほぼ満席。
その人気の理由が、パンを食べてみてよくわかった。
「もっと知りたくなる味」だった。
つまり、一つ一つのパンへのこだわりが詰まっていて、どれを選んでもリピートしたくなる味。
そして、"フレンチベーカリー"という、フランスでの伝統的なパンの製法を大事にされているだけあり、カヌレがとても美味しい。
カヌレといえば、ミニサイズで少々割高に感じる印象かもしれない。
ただ、カリカリ×しっとり×ほろ苦いはカヌレだけでしか味わえないものがある。
甘いもの好きで食いしん坊な自分にとっては、カヌレ1つ完食しても、もっと食べたい欲がある。笑
なぜどこのパン屋さんに行ってもカヌレは小さいのか?食パンサイズくらいあってもいいのでは?と、疑問に感じた。
調べてみたところ、
カヌレはカヌレ型という専用の溝のついた小さな型を使用して作るらしい。その小さな専用の型で焼き上げることこそが、フランスの伝統であり、そうでなければそれはカヌレとは言えないのだ。
確かに、ピアノなんかで例えてみれば鍵盤の音域が広くなっても、それは人間の耳には聞き取れない音となり、綺麗な響きにはならない。あの音域の幅がちょうどいい。そんな感じだろうか。(ちょっと違う?)
特大のカヌレが売られていても、魅力は感じづらいかもしれない。
あのサイズ感だから、それはカヌレと言うことができるのであり、程よいカリカリしっとり感が味わえて、完食後ももう少し食べたいなぁ、と思わせられるのだ。
カリカリ。しっとり。
小さなカヌレを、わたしはまた食べたい。