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料理というリセット

無職になって、片付けを始めて3ヶ月ほど、12月頃からなんとなく「料理しなきゃな」ってなった。

自宅で作るといえば、袋麺すらレンチンでやってた私が、『ガスコンロを使って料理する』という気持ちに変化したというだけの事。

単身用の古いアパートだととにかくシンクが狭い。前住んでいたマンションから4年ほど前に引っ越したから、部屋はずっとゴミ溜めのような有機系の腐敗がないだけマシの汚部屋だった。

去年の緊急事態宣言の自宅待機時、1度『人生初めてここまで綺麗になったことが無い』レベルまで片付いたが、仕事に戻ったらあっという間に汚部屋に戻った。

汚部屋レベルとメンタルというのは直結してて、結局心の余裕と時間がなければ片付けられないなぁと言うのが仕事辞めてから思ったこと。

去年の時点でガスコンロ周りは使える様になったものの、シンクが狭く『作業出来ねぇ……』となり、結局コンロの周りもただの物置と化していた。

仕事辞めて、2ヶ月間ぐらいぼーっとして(今もぼーっとしてる)時に、リビングで使ってる部屋からカラボを持ってきて、前に買ったキッチンワゴンと共に作業台として使おうって思った辺りと、

『ちゃんとしたご飯食べたいな』

と思い始めて、ボチボチではあるが、自炊を再開するようになった。

実家が近いのでご機嫌伺いと親に顔を見せるためにほぼ夕食は実家で食べてるので実際、作るのは昼ぐらい。最初は、袋麺や焼きそば程度のものから、シチューやら煮物やら、徐々に再度作るようになった。

結婚していた時期もあるので、料理や作り置きはやっていたが、あの頃は料理がものすごい苦痛だった。スーパーに行けば、過呼吸を起こす、半泣きで食材を選ぶとかそんな日々だった。もちろん、荒んだ家の中、どこもかしこも部屋は荒れ果てていた。

まあ、今もめんどくさいって思いながら重い腰を上げて作ったりしてるわけなんだけど、野菜スープの作り置きをしてて、野菜をみじん切りにしていたら、『あ、この作業、無になるな』って実感して、その気持ちを留めたくて野菜スープ煮込んでる中、これを打っていたりする。

まあ、若干スピにかぶれてる私としては、気持ちが落ちている時の拠り所を、あちこちに探し求めて劇的に何か変わるものを求めていた時期もあって。

その都度、友人ドSから厳しくも理路整然とした説教と一緒に頭の中の整理を繰り返すことで軌道修正してもらって、今に至るのだけど。

今の季節、メンタルが一気に落ち込んで何も手につかなくなる、以前なら布団に潜り込んでスマホいじってぼんやりしてたけど、とりあえず、やりたくなくても動くといつの間にか没頭すると少しマシになる。

散歩だったり、無心にゴミを捨てるとかあるけれどその中に料理が入ったよってそれだけを語るために行数使いました。

これ、野菜を煮込む約20分強で書き上げたので、リセットは上手くいったのかもしれない。


最後までお付き合いくださってありがとうございました。

それではまた。


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