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肉に釣られてイベントを開くことになった話【Matsuriba MAX 2025】

こんにちは。Matsuriba Tech のユタ氏(@StateofUtahshi)です。
トライデントコンピュータ専門学校という学校に通う27卒の学生エンジニアです。

今回は「肉に釣られてイベントを開くことになった話」と題しまして、2024年3月に開催された Matsuriba MAX 2024 に参加してから今日までの私にあったこと、感じたこと、考えたことを共有し、まだエンジニアイベントに参加したことのない人がイベントに参加しようという思いを持つきっかけになればと思います。理想を言えば、その初イベントがMatsuriba MAX 2025になるといいな~

注意⚠️この記事は筆者の自分語りを大量に含みます。苦手な方はここでブラウザバッグをする前にこちらのから Matsuriba MAX 2025 に応募だけしてください。



無知の知

はじめに結論から申し上げると、エンジニアイベントに参加してもエンジニアコミュニティに加入してもそれだけでスキルが上がることはありません。

私がエンジニアイベントに参加することで得たものは「自分が(エンジニアとして)何も知らないこと」を知れたことです。

自らの無知を自覚することは、かの偉大なギリシアの哲学者ソクラテスが「無知の知」と呼び、真理の追究に必要としていた考え方ですが、事実無知を自覚しなければ、学ぶことができません。

詳しくは後述しますが、当時の私はまさしく天狗になっていました。そんな私の鼻っ柱を折り、きっかけをくれたイベントが Matsuriba MAX です。

ここから先は私が Matsuriba MAX 2024 の参加者から Matsuriba MAX 2025 の責任者になるまでに経験したこと、感じたこと、心情の変化をレポ形式で話していきます。

エンジニアイベントとの出会い≒Matsuriba MAX 2024レポ

Matsuriba MAXとは

東海地方の学生の出会いを生み出すことを目的に東海地方最大の学生エンジニアコミュニティである Matsuriba Tech が一年間で学んだことのアウトプットの場として年度末に開催しているイベントです。

第一回となる Matsuriba MAX 2024 では99名の未来ある学生エンジニアがセッションやブース展示を通じて各々の学びをアピールし、交流し合うことができました。

筆者は右端のプリン頭です。

夏虫疑氷

見識の狭い人が自分の知らないことを信じようとしないこと

Goo辞書より

この四字熟語が Matsuriba MAX に参加する前の私を最も的確に表現しているでしょう。当時の私はまさに冬を知らない夏の虫そのものでした。

私は工業高校から専門学校に進学したのですが、二つの学校に共通する特徴として、「資格取得を最も尊ぶ」ことです。

私の通う専門学校では、学校説明のパンフレットにアピールポイントとして

「入学後4か月で基本情報技術者試験に挑戦!」

と記載されています。そして入学してからの半年間はほとんどの時間が資格勉強に充てられます。教師陣も「基本情報受からずに就職試験は厳しい!」「応用情報まで取れば安心して就活できる!」と言います。

これを当時の私は真に受けていました。私の学校では入学時に基本情報を取得している学生のみ一年後期に応用情報技術者試験を受験できるのですが、私はなんとしても入学時の差を埋めようと、教師に頼んで入学時に基本情報を持っていないながら応用情報コースに混ぜてもらい、短期間で詰め込むことで、情報技術について学び始めて半年間で応用情報を取得することができました。

このとき約120名の同学年のうち応用情報を取得できたのは5名、学校の成績もよかったことから、私は天狗になっていました。

少し検索すれば、エンジニアの就職は資格よりも実務経験などが重要視されるという記事や動画はいくらでも出てきますし、当時の私もそういった情報を見かけることは多々ありました。

それを信じようとせず、自分に都合の良い学校と国の評価だけを絶対的なものだと信じ込んでいました。

参加の経緯

春休みも終わりに近づき憂鬱を感じていた忘れもしない2024年3月22日21時57分、クラスメイトのひもの(@Himoooooono)という友人から突然LINEが飛んできました。

「明日暇?このイベントに参加しない?タダ飯も食えるぞ」

その文と共に添付されていたのは Matsuriba MAX 2024 の connpass のリンクでした。元々彼が頻繁にエンジニアイベントに参加していることは聞いていて、食欲に負けた興味があった私は二つ返事で「する」と返信をしました。

そして connpass にアカウント登録し、いざ申し込もうとしたそのとき…

右下に注目


……
……….
はい。彼は締め切りの3分前に誘ってきたのです。

私は間に合いませんでした。ここで諦めて参加を断念していたら、今この記事を書いていることもなかったかもしれません。しかし、幸運なことに私を誘った彼は Matsuriba Tech の代表者にして、現在の私の上司のロードスターおじさんこと佐竹さん(@yuma_satake22)の友人でした。

裏口入学的に直談判し、数分だけ connpass の募集を開いてもらい、参加申込みを行いました。

このせいでMAX当日に名簿にない謎の参加者が生まれ受付で止められたのはまた別のお話

来場

来場時間が自由ということだったので、私が会場の名古屋国際会議場を訪れたのは11時ごろでした。当日は生憎の悪天候で周りを見渡しても誰一人見当たらず、とても心細かったのを覚えています。

天候も相まって魔王の城みたいとか考えてました。
内部もドラクエのダンジョンみたい

施設内でスタッフの方に案内されて受付を済ませると、名札が配布されます。ここで私は一つ目の未知と遭遇しました。それは…


Ruby


React
GO

技術シールです。自己紹介シートに自分の興味のある言語、フレームワークなどを貼ることができるものなのですが、並べられている技術シールを見て私は思いました。「ナニコレ」と、当時の私は Ruby や React といった技術とロゴを脳内で紐づけることもできず、シールの前で挙動不審になりながら、検索エンジンで「核反応 ロゴ 青 IT なに?」と調べていました。

この記事を読んでいる方の大半からすれば1+1=2くらいに当たり前に知っている知識、常識だろうと思いますが、当時の私には技術シールの半数以上が何を表しているかすらわからない謎のロゴでした。

そして恐らく私のクラスメイトに「 React って知ってる?」と訊ねると、「名前は聞いたことある」と答えるのは4人に1人ほどです。使ったことがあるかではなく、名前を聞いたことがあるかがです。

それほどにイベントに参加する層としない層の(特に実務方面の)知識の溝は深いです。その無知を自覚したのがこの技術シールでした。

臨死体験

辛うじて認識できた Java と Linux と python のシールを貼り、学生団体と企業のブースを回り始めます。

各ブースで何を聞いたかは、あまり覚えていませんがほとんどのブースで宇宙猫になっていた記憶があります。

企業スポンサーの Acompany 様のブースにて「秘密計算って知ってる?」と聞かれたときに、緊張により、聞いたこともない中で咄嗟に「はい」と言ってしまい、その後より詳しい質問をされて、気まずくなったことは鮮明に覚えています。トラウマです。

また、ブースを出展していたひものに挨拶をした際、イベントに誘った数人のうち2人が10時に来場したが既に帰ったことを聞きました。

この時、私は内心でこう思っていました。

「私も帰りたい」

便所(と)飯

極度の緊張状態と場違い感で早くも帰りたくなっていた私は、一旦冷静になろうと、お手洗いの個室で小説を読んだり、 Youtube を観たり、帰る帰らないの花占いをしていました。そこで30分程だらだらした後、他の参加者の方がお手洗いに入ってきた気配を察知して、個室から出ると、私の心は決まっていました。

「よし。帰ろう」

そして、ひものに「昼食を食べてくる」と伝えると、名古屋国際会議場から駅までの帰路についていました。行きでは降っていなかった雨が私の心を表しているようでした。そして、最寄りのコンビニにまでついたところで、あることを思い出しました。


伏線
回収

そうです。ひもの経由で佐竹さんに無理を言って締め切り後に申し込ませて頂いているのです。ここで帰ったらひものにも佐竹さんにも失礼すぎる。クズすぎる。と冷静になれた私は、コンビニでカップ麺を買い、ひものに伝えた昼食を真実にしてから戻ろうと思いました。このとき食べたシーフードヌードルは味がしませんでした。

有知の喜(び)

私が会場に戻るとオープニングセッションが始まる直前で、私はそこで初めて数か月後に自らの上司になる佐竹さんを認識しました。

オープニングセッション

ちなみに第一印象は「イケイケだなぁ」でした。場慣れした話し方、愛車のロードスター、趣味のカメラどれをとっても「イケイケ」で、勝手に抱いていたエンジニアイベントの主催のイメージとかけ離れており、驚いていました。

そして、イベントの目玉ともいえるゲストセッションが始まります。登壇するのは、セキュリティ芸人として有名なアス―スン・オンライン(@asusn_online)様、私もイベント参加以前からフリップネタの動画を拝見したことがあり、とても楽しみにしておりました。

ここから私の中でイベントに参加しているときの感情が変わっていきました。アス―スン様がネタで取り扱う内容は実務的な知識よりも基礎的な知識が多いことから、資格勉強でインプットした知識が、面白いネタに変換されて目の前でアウトプットされている状況に楽しさを覚えたのです。

この数時間知らないことだらけな空間を味わっていた自分にとって知っていることはとても楽しかったのです。

余談ですが、当日の様子を撮影したこちらの動画にて筆者の笑い声がめちゃくちゃ入っています。(1:22~)

上には上がいる

学生セッションでは6名の学生が各々がこれまで取り組んできたことや専門領域について15分の時間で登壇しました。

専門領域の話についてはほとんど理解できませんでしたが、その場の聴講者の反応やDiscordの実況・雑談板を見ながら感じていたことは、イベントに参加している積極的な学生の中でも、特別に優秀な方々なんだなという尊敬です。

聴講者の方々も一部のセッション中は高度な内容についていけてない雰囲気だったことから、既にイベント参加者とのレベルの違いを感じていた私にとってはまさに上には上がいることをまじまじと見せつけられました。

スポンサード

プラチナスポンサーである株式会社 Acompany 様による企業テクニカルセッション、ゴールドスポンサー以上の企業様の企業紹介が行われました。

株式会社Acompany様によるセッション

自らが企業様との渉外を担当するようになった今でこそ、特に何も感じていませんが、当時は学生がスポンサーを募ってイベントを開催していること自体が理解の及ばない別世界の話でした。

それも Acompany 様や DMM.com 様など著名な企業からスポンサードを得ているのですから、当時の私はすごいではなくこわいと思っていました。

巧遅拙速

予定していたイベントのプログラムが終了し、懇親会が始まろうとする直前、一人の男が会場に訪れました。

Asura(@asura146)

私やひもののクラスメイトであり、後に同じくNxTENDに参加する男です。
彼もひものからイベントの誘いを受けていたのですが、朝から自動車学校の予定があり、来場が遅れたそうです。その結果、飯だけ食べに来た男になっていました。

別会場に向かい遂に始まった懇親会。会場に入って目に飛び込んて来たのは

今見ても美味しそう

懇親会で飲食の提供があるといっても精々お弁当程度だと考えていたので「え、これ食べていいの?もしかしてマルチか新興宗教のセミナーでこのあとツボ買わされたりする?」とかこの日何度目かわからない恐怖を覚えました。

食欲には勝てないのが人間です。昼にカップ麵を食べただけで空腹の限界だった私はよだれが止まりません。乾杯が終わったと同時に真っ先にビュッフェの列に並びます。

乾杯の音頭は佐竹さん
5回以上はおかわりした

この列の待ち時間に私はセッションを見て決めていたことをひものに伝えました。懇親会は一人で色々な席を回ってくる。凄い人がいっぱいいることを知ったのだから怖がっても仕方ない。色々話を聞いて見聞を広めたい。と

料理を乗せた皿を持って勇気を出していくつかのテーブルを回ります。ここであることに気付きます。イベントに参加しているのは多くが一年生以上ということです。各テーブルで自分が一年であることを伝えると、「一年のうちからこういうイベントに参加しているなんて凄いよ。」と、言ってもらえるのです。

今ではその後の Matsuriba での28卒の参加者の多さから珍しいことではないと思っていますが、少なくとも当時は企業の方や先輩方からそう言って頂いて、自信を無くしていた自分は救われました。

この経験は今度の Matsuriba MAX 2025 のテーマにも繋がっています。詳しくは後述します。

さざなみ結成

懇親会も終わりが近づいてきた頃、佐竹さんの号令で、壇上に注目が集まる中、一人の男が登壇します。

動画を切り抜いたため画質は悪い

我らがひものくんです。実は当日、彼はあるブースを出していました。

Matsuriba地区投票所

このボード合計で2万円したそうです。

このブースでは、トライデントコンピュータ専門学校にて新しく創部させようとしている学生サークルの名前を決めるための投票を行おうという目的のブースです。私やAsuraは以前から彼が自分たちの学校にエンジニアサークルがないことを憂い、創部をしたいと考えていた話を聞いていましたが、このようなブースを出すことは当日まで知りませんでした。

そして、その開票結果を100人の前で発表するというのです。それも当日に決まったことのようで台本などもありません。元から優秀な人と思っていましたが、このときはとても「かっこいいな」と感じました。

そして発表された開票結果は

1位:さざなみ工房

東海地方の9つ目の学生エンジニア団体が生まれた瞬間です。

絶賛活動中なので是非Xアカウント(@sazanami_Dev)をフォローしてください。なお、筆者は諸事情で現在団体を脱退しております(笑)

余談ですが、さざなみ工房からさざなみ開発に名称が変更されたのは、同名の団体が既に存在していることが後から発覚したからです。

帰路にて

これにて私にとって初のエンジニアイベント参加が終わりました。ここまでで5000文字を超えていることからもわかるように私にとってあまりにも衝撃だらけの一日でした。

自分がエンジニアとしてあまりにも未熟であることを自覚したと同時に、存在すら知らない技術がたくさんあることを知り、情報技術の幅広さ、奥深さを知りました。

帰路にて、ひものとAsruaと感想を共有し合い、電車で別れてからもLINEで話し続けていたのを覚えています。

〇〇の〇〇による〇〇のためのイベント

寿司班

25年度が始まってからの4月はIPAの高度情報試験の試験勉強があり、イベントのことは意識から薄れていました。ただし、一つだけこの時期に行ったことがあります。それはエンジニアとしてXアカウントの作成です。MAXにて何名かから頂いた名刺に記載されているアカウントをフォローするアカウントがないのは困るということで、作成しました。

そして5月の半ばになり、 Matsuriba vol.4 の開催が近づいてきました。このとき、佐竹さんからひものにある依頼がされました。それは、 Matsuriba vol.4 にて提供される寿司を会場に運ぶ役目と名札の印刷を前回ひもなく連れてきた友人、つまり私とAsuraとの三人でやってくれないか?というものでした。元からvol.4にも申し込んでいた私とAsuraは特に断る理由もなく了承しました。

vol.4 の当日、寿司を運び、イベントが開始されました。MAX の時とは違い二度目ということで緊張が薄れていたのかこの日は、たくさんの方とお話しすることができ、Xを交換させていただき、イベント前後で30名ほどフォロワーが増えました。このとき、愛知工業大学のシステム工学研究会のしばいぬ(@Shiba_ao)さんをフォローしたことが、イベントの運営側に回ることになったきっかけです。

全ての道はユーマに通ず

6月のある日、タイムラインを見ているとこのようなツイートが流れてきました。

この時期の私は MAX で出会った方々、ひものに対してのコンプレックスや焦りで、何か行動しなきゃ!という強迫観念に囚われていました。そのような中で、同年代だけのイベントが開かれるとなれば、特に何も考えずにリプを送信していました。

ただし、この時はあくまで参加者として興味があるという意図でした。暫くすると、しばいぬさんから DM が来ました。「運営メンバーになりませんか?」と

初めましてではないんですよねw

とても悩みました。ネット上での趣味の同人活動を除き、オフライン開催のイベントの運営など行ったことがないからです。また、自分みたいな素人エンジニアが人を集める側に回っていいのか?という自嘲もありました。何より、 Matsuriba を除き他のイベントに参加した経験がなく、他のイベントの空気感などを知らないからです。自分が運営に混ざっても、 Matsuriba で見たものを再現することしかできないのではないか?という懸念からこのように返信しました。

すると、「企画を立ち上げる他にも、当日の会場整理などのスタッフもあるので心配せずとも大丈夫。とにかく一度、会って話をしたい」という旨を伝えられたので、それならということで了承し、指定日に指定された場所に向かいました。そこで話をする上で私はある違和感に気付きました。イベントについて話す中である人の名前が複数回出てくるのです。…

親の顔より見た鳥

そう。なんとこのイベントの裏には佐竹さんがいたのです。そもそもがMatsuriba vol.4 にてしばいぬさんと佐竹さんの間で「27卒エンジニアの活気がない。」と話題にあがったことがきっかけであり、佐竹さんは私が来ることを知っていました。

これ見たときは笑いました。

佐竹さんは東海の学生エンジニアを裏から操るロスチャイルド家か何かかと思いました。ただ、これで私が運営に参加することの懸念事項は一つ消えました。 Matsuriba から派生したイベントなわけですからMatsuribaを参考にしても問題ないわけです。

そしてしばいぬさんに正式に27卒の27卒による27卒のためのイベント「27Tech」の運営に携わる旨を伝えました。

はじめてのうんえい

27Tech の運営に参加しました。この時のド緊張を表すのが connpass の公開時のエピソードです。告知ツイートに対しての私の引用リポストがこちらです。

佐竹さんとしばいぬさんの両方から言われました。「堅苦しすぎ」

27Tech の運営の全員が初のイベント運営ということで佐竹さんのお力添えを頂きながら、飲食、告知、備品などの準備を進めました。直前には決起集会
なども行い、定員が埋まった状態で、27Tech 当日になりました。

イベントは…大成功でした。

しばいぬさんが考案した話題カードの存在や、参加者全員が同世代という安心感で話はとても盛り上がり、イベント終了後の帰り道で参加者から「次はいつやりますか!」との声が聞こえるほど良いイベントになりました。個人的にもここまで来るとイベントに参加することへの緊張なども薄れ、皆さんと歓談することができました。リラックスのし過ぎで集合写真のときのポーズを指定するなど調子に乗った行動もしてしまいましたが…

何はともあれこの成功体験は私にイベント運営は楽しいものという認識を与えました。そして終了後のアンケートにてある回答を送信しました。

あなたの"やりたい"をMAXに引き出す祭り

命の次のMatsuriba

私(とAsura)は Matsuriba Tech の運営(とNxTENDの正会員)になりました。
初のイベント参加からたったの4か月、途中で帰ろうとさえするほど居心地悪く感じた場所に自ら飛び込むことになったのです、

自らが参加することを選択したのですから、二つ決めていました。

  1. 卒業まで自分からはやめないこと

  2. 可能な限り全ての会議やイベントに携わること

そしてNxTENDに参加して初のイベントが決まりました。

「Matsuriba vol.6 一周年記念会」

開催日は9月29日

これを聞いたときは困りました。かなり前から予定していた旅行があったのです。つい先ほど「可能な限り全ての会議やイベントに携わること」を決意したばかりです。とても悩みましたが、最後までやり切ろうと考え、旅程を短くし、 vol.6 の運営にも携わることにしました。

vol.6 で印象的なことは、当日会場で佐竹さんからとあることを言われました。

「ユタ、司会やろう」

サラっと無茶ぶりするのが佐竹さんの悪い良いところです。用意されているスライドすら、過去の Matsuriba でしか見たことがありません。でも基本的に佐竹さんの指示を断ることはしたくないので、その場でスライドを見ながら脳内で台本を組み立てました。練習なしのぶっつけ本番。噛みはしましたが、なんとかやりきることができたんじゃないでしょうか。

無限レビュー編

vol.6 については私が加入した時点である程度話が進んでいたこともあり、vol.7 から本格的に Matsuriba 運営としての仕事が始まります。

私に割り当てられた主な仕事は渉外担当、 Matsuriba の会場を提供して頂いているエイチーム様とイベントについての打ち合わせを行う役目です。

今あなたが読んでいるこの記事を読みやすいと思ってくださっているかはわかりませんが、私自身としては文章を書くことには自信があったので、この仕事が割り当てられたのはとても助かりました。

Matsuriba Tech では外部との連絡については他会員のレビューをするようにと伝えられていますが、最初に書いたメールのレビューをお願いした際、「うちの27卒は最初からこれが書けるのか…」と言って頂いたりと、自信があったんです。

"あった"んです。

何があったかは察してください。ただ、先日「いやぁ…メール上手になったなぁ」と言って頂いたので、また自信がついてきました。

タイトル回収

vol.7 の企画立ち上げの少し前に時系列は遡ります。
Matsuriba Tech のイベントではオーナーシップを持つためにそれぞれ責任者を立てます。

私とAsuraが Matsruiba Tech に参加してすぐに今後の Matsuriba のイベントの展望についての MTG がありました。

目下のイベントは三つ

  • Matsuriba vol.7

  • Matsuriba vol.8

  • Matsuriba MAX 2025

佐竹さんは私とAsuraに経験を積ませたいから、責任者をしてほしいと言います。佐竹さんはvol.6を最後に直接の運営からは引退すると宣言しており、vol.6で私が司会をしていることもあり、順当にいけばvol.7をAsura、vol.8を私、MAXを Matsuriba Tech の先輩方が担当するものだと思っていましたし、実際会議の流れ的にもそうなりそうでした。

佐竹さんの鶴の一声が響きます。

「あ、でも別にユタかAsuraがMAX担当して、vol.7かvol.8をみんとこさん(@minntoko)がやってもいいんだよ。」

少年漫画の修行編みたいな無茶ぶりをサラっというのが佐竹さんの凄く悪い良いところです。佐竹さんは続けます。

「 MAX の責任者やると(NxTENDの)理事が高い焼肉に連れて行ってくr」

「やります!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

はい。タイトル回収です。名作といわれる少年漫画は必ず秀逸なタイトル回収しますからね。

二度のキックオフ

MAX の責任者となり、最初に行ったのはキックオフミーティングです。Matsuriba Tech の運営内と Matsuriba Tech の8つの加盟団体の代表者との二度実施し、ブレインストーミングを中心に、 Matsuriba MAX 2025 をどのようなイベントにするか、どのようなゴール(目標)を設定するかについて話し合いました。

運営内のキックオフではテーマを決めるため、具体的でなくてもいいので、運営メンバーそれぞれの「こんなイベントにしたい」という思いを共有し合いました。詳しくは後述します。

学生団体の代表者の方々とのキックオフでは具体的に「どのようなコンテンツ」を用意したいかについて話し合いました。このときは事前準備の大切さを痛感しました。ブレインストーミング中に緊張してしまい、司会という立場でありながら、黙ることが増えてしまったからです。佐竹さんや他の運営メンバーの方の支えにより、なんとか最後まで司会を交代することなくやりきることができましたが、この点はとても反省しています。

理想と現実

MAX についての最大の悩みは会場をどこにするか?でした。運営内では理想の話が盛り上がります。

バンテリンドームを借りて電光掲示板に Matsuriba MAX とロゴを表示したい。

長島スパーランドを貸し切りたい。

Zepp Nagoyaでライブしたい。

ただ、やはりどれも現状のMatsuriba Techの規模では夢物語と言わざる負えません。そこで浮かび上がってきた現実的な候補がここでした。

2024年10月1日に開業したばかりの日本最大規模のイノベーション拠点。話題性もあり、昨年よりスケールアップさせることもできることから、最有力候補になりました。

諸事情で濁しますが、なんやかんやあり会場はSTATION Aiに決定しました。

会場については理想を断念し、現実を受け入れましたが、理想を追求して新しく取り組む挑戦もあります。それが招待チケットの導入です。

このチケットは今後 Matsuriba vol.8 の参加者や各学生団体に配布予定のものです。導入理由は「イベントっぽくてロマンがあるから」

本当にこんな感じです。

あなたの"やりたい"をMAXに引き出す祭り

運営内でのキックオフの後、イベントの責任者として運営メンバーの提案をまとめて一つのテーマを決めることが求められました。

運営メンバーからの提案の中には「 Matsuriba というイベントで生まれた繋がりから何かしらの成果が生まれてほしい」「一年間のゴールでありスタートの場」「翌日のこれやってみようが見つかる場」などがありました。

それらを取り入れつつ、自分がどのようなイベントを作りたいかと考える中で、 MAX の思い出、 MAX に参加してからの出会いについて振り返りました。

私の知る尊敬する学生エンジニアの先輩方のほとんどが、大学や専門学校に入ってから本格的に情報技術を学び始めたという方です。

つまりスタートラインは同じなわけです。但し、当然のことですが、環境や当人のやる気によって、そこからの成長速度は大きく変わります。

成長速度が違う人同士の差は時間が経つほど広がります。事実、27Techでも自分とそれ以外の参加者とのレベルの差は痛感しました。

それでも MAX の懇親会で言われたように「1年生」のうちイベントに参加すること自体が評価されます。評価されれば人は喜びを覚えます。

私が MAX をただ辛い思い出ではなく、成長の糧にできたのも、それが大きいです。

しかし、仮に自らの無知を自覚しないまま2年生や3年生になってからイベントに参加していたらどうでしょうか。ただただ怠惰な学生生活を送ってきたという評価しかされないでしょう。

だからこそ私が Matsuriba MAX 2024 に参加したことで焦りを覚え、積極的に動くようになったように、28卒の学生に Matsuriba MAX 2025 に参加することで何かを持って帰って、次の日の自分の糧にしてほしい。 Matsuriba MAX には一年間のインプット発散の場だけでなく、次の一年間のインプットへの意欲を高める場になってほしいという思いを込め提案したテーマが

あなたの"やりたい"をMAXに引き出す祭り

最後に

この記事を読んだあなたがイベントに参加することでどのような行動をとることになるかは私にはわかりません。

私と同じようにイベントの運営側に回るかもしれない。自分の通う大学、専門学校にエンジニアサークルがあるのであればそこに入るのかもしれない。何か別のイベントに参加するのかもしれない。何もしないのかもしれない。

でも重要なのは一歩踏み出して自分の普段いる環境とは違う場所の価値観を知ることです。学校でも仕事でもそうですが、入るのに試験がある集団というのは集まる人のレベルが近くなります。そして、レベルが近い人同士の間では似た価値観が広まります。その結果、視野が狭くなってしまうのです。

私は決して自らの通う学校の「資格取得を最も尊ぶ」という価値観を否定しているわけはありません。しかし、自分の中の価値観とは別の価値観というのは文字で説明されても中々受け入れがたいものです。

当時の私が資格信仰という価値観に囚われ、実務を軽んじていたように、知人の中には実務経験さえあれば資格や成績はどうでもいい。という方もいます。

だからこそ、対面の場にて様々な価値観を正面から受け止めることです。その上で自分にない価値観を受容するか反発するかを決めてほしいと思います。

最後になりますが、改めて2025年3月1日に Matsuriba MAX 2025 を開催いたします。イベント参加が初めての人もそうではない人も是非、"祭り場”でお会いしてお話しできればと思います。恐らくですが3か月後の私にとってこの記事は黒歴史になっていると思うので、記事の話題は出さないであげてください。

大変拙く長い文章を読んで頂きありがとうございました。

ここからが本当のお祭りだ
Matsuriba Tech:ユタ氏


お問い合わせ
MatsuribaTechに関するお問い合わせについては、以下のメールアドレスまでご連絡ください。

information@matsuriba.tech



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