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9年目

2016年8/1に設立したmatsuri technologies株式会社は、8年の営業を終え、9年目が始まります。

ステークホルダーの皆様には様々な形でご愛顧、ご支援をいただき、大変感謝しております。
9年目も愚直に、テクノロジーの画面外への実装、商売に向き合っていきますので、引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

8年目の振り返り

今年はインバウンドの回復も含め、事業が大きく伸びた一年でした。その上で売上が全てを癒す、ではなく売上は全てを(問題を)覆い隠す、というのを知った一年でもありました。

去年の抱負の「自らを変えよ」は結果的に巨大なインバウンドの潮流によって“変えられた”と感じていますが、より強い意志を持ってこの流れに介入することができたとも感じており、大きな反省があります。

9年目は市況ではなく意志を持って貪欲にやります。

以下8年目のハイライト

1.晴海フラッグでのStayX運営

晴海フラッグでの運用JV10社の皆様とお話をしつつ、お預かりしました。稼働率は8-9割と好調です。

2.シリーズDの資金調達

様々な素晴らしい株主との出会い、協業をベースとした資本業務提携が増えました。この産業を支える新しい構造の基盤にするべく準備を進めております。念願のREITとの取引など今年も日本初の取り組みがいくつもできました。


3.運用施設が2500室を突破

物件はとても増えました。前例がない、分散した小規模宿泊施設をオペレーション機構をソフトウェア、オペレーション含め動かしています。まだ公開していない新しい仕組みがたくさんありますが、スケールを支える仕組みを日夜事業部が開発してくれていて本当にありがたい。

今まで仕込んできたものがようやく芽吹き始めたような成果となってきていますが、9年目、今年はそれを上回る事業開発をして参りたいと思います。


以下雑感

9年目の抱負

10周年のタイミングで日経新聞に「変わらぬ情熱」というタグラインで広告を出していたスタートアップがいた。

そのタグラインを見て、「情熱が変質してしまったからこそこんな言葉を使うのではないか?」と冷めた目で見ていた。

ただ自分もこの産業に関わり始めてもうすぐ10年、もう一年すればmatsuriも10周年である。

去年の周年のブログを読んでも、一昨年の周年のブログを読んでも「頑張る(変わらない情熱:意訳)」としか書いていない。同じである。

自分も今まで9年間、がむしゃらに「変わらぬ情熱」を演じてきただけなのではないか?

そしてその姿勢を何とか維持するために同じ言葉を言い続けていたのではないか?これは自分で自分を縛る呪いのような言葉だったのかもしれない。

そう考えると新聞の言葉も違って見える。

“変質はしていた”としても“折れてはいない”からこそ「変わらぬ情熱」というタグラインなのではないか。
使えるものは何でも使う起業家の鑑のような言葉なのかもしれない。

そんな中、9年目の話だ。

9年目の自分は明確に変化を求められている。

今までは、窮鼠、猫を噛むばりにがむしゃらに頑張るだけであったわけだが、ある程度市場をリードするようになった我々は、自分自身の想像力との勝負になってきている。

小さく考えるなら
単にホテルの代替アセットと捉える人もいるだろうし、分散していることによって、複雑なだけであり、そこに答えはないと考える人もいるだろう。

大きく考えるのであれば
世界一を目指せるといえばそうかもしれないし、観光立国のカギとなる産業と考える人もいるだろう。
長期視点を持つのであれば、将来の人口問題を解決し、日本の未来を変えるかもしれない。

どこに行くと決めるかで、自分たちに必要とされる速度は規定される。多少の速度は出てきたように感じるのは、まだまだ小さくしか考えられていないからであろう。全く足りていない。

9年目、恥も外聞もなく、変わらぬ情熱で、変わり続けられる会社であることを証明しようと思う。

※結局、頑張るか超頑張るしか書く事がないのは、もはや笑えてキマスネ…



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