twitterで著名なビジネスアカウントで勧められていたので「アイデア資本主義」という本を読んでみた。
学びが大きいので、振り返りを書いておきたい。
人にすすめられたものは、できれば試してみる性分なのだが、最近はtwitterで「〇〇 おすすめ」とかで検索すると誰かに勧められている気分でついついポチってしまう。
最近の一番の当たりは八海山の塩麹を使った塩だれだった。(焼肉や塩焼きそばにとても合う)
余談になってしまった。話を戻そう。
アイデア資本主義
資本主義の前提を定義しながら、第一部では丁寧に資本主義の歴史、そのフロンティアの広がりを説明しておりとても面白い。
羅針盤やゼロの概念、複式簿記、銀行の概念、株式会社などに加えてキャラック船の発明が重なり合って新大陸の発見につながる。
イノベーションが折り重なってフロンティア発見のインフラが構築されたというのも興味深い。
第2部では伝統的なフロンティアが開拓され尽くした後に内的な発展(インボリューション)が起こっていく様子とその先の資本主義のあり方の仮説を説明されている
終盤は脱資本主義論が台頭していく中でも資本主義のアップデートでの対応を模索するというホットな話題につながっていくのだが、
過去から現在、未来にわたる資本主義のあり方を網羅的に語っていた。
matsuriは幸いにも素晴らしい株主と創業時よりご一緒できたことで先に信頼(エクイティ)という形、そしてそれに応えるという資本を通じた拡大を体感させていただいた。
ただその素晴らしさを身をもって感じるのと同時に、インボリューションの行き着く先に人類の幸せが待っているのかという一抹の不安を抱えつつ全力で走ってきた。
アイデア資本主義を読んでこれだけ「資本主義」に思いを馳せても、その行先が明るいのか暗いのか?は分からないが
という一文には大変勇気づけられた。
資本主義はこの数年で大きな転換を迎える。
次の新しいフロンティアをどう見つけ出すのか。そしてそこにどう希望を見出し、ディストピアではなくユートピアを建設をしていくのか。
様々なことを考えるきっかけとなる良書だった。
参考までに私たちのビジネスモデルを振り返ってみたがすべてのインボリューションを満たしているようだ。