儲けようと思うと、医療はダメになる⁉️
こんにちは、薬剤師をしているまつです。
今回、皆さんに医療の現状と診療報酬の関わりについて知ってもらいたいと思い、noteに書きました。
さすがに、Twitterの140文字では伝わらないと思い…
私が薬局の仕事に就く前は、いい医療をすれば、患者も集まって、収入が増えると考えていました。
しかし、実際に働いてみると、何か違和感を感じてきたのです。
それは、薬局ってすごく受身なんだなって!
隣のクリニックを受診した患者が薬をもらいに薬局に来る。頑張ったから患者が増えるんじゃなくて、隣のクリニックが人気なら、薬局に来る患者も多い。
立地依存型のビジネスなのです。
現在は、私が新人薬剤師だった頃に比べて、対物から対人に評価が変わってきてますが、それでも未だに立地依存型のビジネスに頼りきってるのが現状だと思います。
ここからが本題になるのですが、
この立地依存型のビジネスで、薬局に来る患者を劇的に増やすのは難しい。
そこで、考えたのは、患者単価を上げること。
患者単価を上げるには、加算を取る。
この加算には、一包化加算をはじめ、特定管理指導料や乳幼児加算や重複投与相互防止加算など沢山あります。
これらの加算って普通に患者さんに薬を渡す間に一手間二手間かかり、大変です。
ところが、実際は何もしてないのに加算を取ったり、通常必要ではない患者に加算をつけたりしている薬局が見受けられます。
例をあげると、子供の場合、受給者証で患者負担がゼロになるケースが多く、何もしてなくても乳幼児加算
を取っても、文句言われませんよね。乳幼児だから、乳幼児加算を算定するが当たり前になってる薬局があります。他にも、一包化が必要のない患者に勝手に一包化して加算を算定している薬局もいたのを話に聞きました。
こんな事をしていたら、真面目にいい医療を取り組んでる薬局はアホみたいですよね。
じゃあ、こういったダメな薬局をなくすにはどうしたらいいでしょうか?
正直、今の診療報酬体系では難しいと思います。
現在は薬を出す行為に点数がつけられていますが、薬を出した後の結果などに対して点数がついたらどうなるでしょう?
服薬指導後の患者の病態の改善具合にフォーカスして、適切な服薬指導で患者の健康を損なわければ、点数がつく。他にも、病気を未然に防ぐ行為に対して点数をつける。
このような診療報酬体系になれば、質のいい医療だけが生き残っていくと思ってます。しかも、財政を圧迫している医療費も抑えられ、一石二鳥だと思います。
とは言うものの、現在の診療報酬体系は変わらないと思います。服薬指導後の結果に対しての点数のつけ方などは評価基準が曖昧ですし、また解釈のとり方で点数をつける薬局も出てきて、いたちごっこになるでしょうしね。
長々と書きましたが、薬局が生き残るために患者のためではなく、自社のためにしている薬局が存在するのは事実です。
現状はきれい事だけではないですが、理想の医療を目指したビジネスを考えていきたいですね!
今回はここまで‼️