【実践例⑤】AI時代に強くなる子を育てるスピーキングアクティビティ
【0】 AI時代を生き抜くために
以前別の記事でも紹介したようにAI時代に大切だと言われるスキルの1つに「質問力」が挙げられています。教育本や育児書だけでなく、さまざまなビジネス書でも「質問力」や「好奇心」の重要性が明示されています。
私自身、生徒の「質問力」の向上させることを、教育のゴールの1つに挙げています。
「質問ができる」と言うことは「主体性」や「課題発見能力」、「好奇心」があるという証明だと考えているからです。
一方で、多くの学生は学校主体の授業形態に慣れてしまい、「主体的に学ぶ力」を失っていると感じることが多々あります。その証拠に、日本では、学びに関して「質問をする」生徒が、私が授業見学をしたアメリカやカナダの生徒に比べ極端に少ないです。
脳学者の茂木健一郎氏もおっしゃってますが、日本人は質問するのが苦手らしいです。分からないことを白状しているようで、質問することをネガティブに捉えている傾向があるとのことです。(『最高の結果を引き出す質問力』より)
読者の皆さんはいかがでしょう?「質問すること」は苦手でしょうか?
私が最近読んだ別の著書を紹介します。立命館小学校教諭(2021年度現在)であり、グローバル・ティーチャー賞トップ10入りした正頭英和先生は『子どもの未来が変わる英語の教科書』でこのように述べられています。
「AI時代に求められるのは、疑問を持つ力=好奇心」
AI時代に生き抜く生徒を育むためにぜひ、今から紹介するこちらのゲームで生徒(児童・お子様)の「質問力」を磨いてみてはいかがでしょう?
その名も、Questioning game! (そのまんま笑)
【1】 遊び方 (2人以上)
Student A : 質問する。
Student B : 質問に対して答える。
先に言っておきますが、生徒にとっては「質問すること自体」が困難です。
(回数をこなせば、すぐ慣れますが。)
さらに、それを英語にするのも難しいので【実践例④】で紹介したTalking around Wordsより難易度が上がります。
始めは、質問自体を作る練習として日本語でやるといいかもしれません。
参考:2分間でStudent Aが質問役、Student Bが答える役を日本語でやった場合(役割の変更なし)、クラスの50%くらいが2単語くらいいけました。中には五単語いった強者もいましたが、ゼロ単語は40人クラスで0〜2人くらいです。
[ 会話サンプル ]
A: Is it a thing?
B: No.
A: Is it food?
B: No.
A: Is it an animal?
B: Yes.
A: Does it have legs?
B: Yes.
A: How many legs?
B: 6.
A: What color is it?
B: Red, black and white
A: It's a ladybug!
【2】時間配分
僕は2、3分でタイマーをセットして、2〜4ラウンドします。
その際、ペアやカードを変えたりしながら、できるだけ変化を起こしながら飽きを起こさせないようにすると良いでしょう。
【3】 必要なもの
フラッシュカード。(僕は5枚くらい各生徒に渡します。)
もしカードの準備ができなければ、対応としては以下2つです。
(1) Student AとStudent Bに別々の単語を5つずつくらい黒板に見せて、それをメモらせる。(Aに見せる際にはBに目を伏せてもらう必要あり。)
(2) 生徒一人一人になんでもいいから単語を3つ以上準備させる。
【4】 伸びる力
① 質問力
② 好奇心
③ 主体性
少しスタイルは違うけど、Who am I gameもできます。
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4:30くらいから、左側のパパが質問をしてます。参考になるのでは。
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