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ワインツーリズムやまなし2024秋 日本ワインを心のままに試飲する1日

晴天の11月の土曜。1人、山梨に行ってきました。

ワインツーリズムやまなしは今年、17年目のイベント。
さすが、山梨。ワインイベントの歴史も長いですね!

さらに特筆すべきは、エリアの広さと、日程。
私が他の地域で体験したワインイベントは、たいてい1市町内で1日開催。
それに対し、こちらは複数エリアにまたがって、4日間開催されます。とっても大規模だと思います。

今回、参加した11/9は、甲府・山梨・笛吹エリア。山梨市駅〜石和温泉駅〜甲府駅が起点で、主要駅の距離だけでも12キロ。

事前案内のメールでも『「ワインツーリズムやまなし2024秋」を有意義にするために、4~5軒を目安にじっくりと散策することをお勧めします。数をまわるよりも地域全体を楽しんでください。』とのお知らせがくるくらい。

焦らずに、落ち着いて回ろうと心に決めて現地入り。リストバンドをつけたら、この日だけの専用バスに乗って、エリア内のワイナリーを巡っていきます。

さあ!何種類味わえるのでしょうか!楽しみです!

9時30分新宿発

山梨に行くのは特急の「かいじ」か「あずさ」。
自由席でいいやと思ってたら、なんと全車指定席なのですね!
当日のえきねっとは、なんと9時前後まで全て満席。
絶対に立ちたくない!朝から焦りましたが、なんとか9時半の特急に滑り込みました。

満席の特急、座れてよかったわ!

9時半の「かいじ」も結局満席!立川、八王子からもどんどん乗ってきます。
8人くらいの男性の団体さんや、大きな荷物の海外の方、そして、お仕事に行くと思しきパソコンを開く人も。いろんな人たちで、土曜の朝の賑やかな車内。
乗ってしまえば、もちろん快適で!
私はゆったりSNSをしながら山梨市駅に到着できました。

山梨市駅の受付

片道でも4000円かかり、日帰りにこの金額かあ、と実は凹んだのですが。
着いて、降りて、空気を吸った瞬間に「やっぱりきてよかった!」って思える。
空気の清々しさ、気温、そして晴れた空の青さ。それくらいのパワーがローカルにはあります。

降りた瞬間の空気の良さに、来てよかった!

山梨市駅。初めて降りたのですけど。そんなに大きな街ではない印象です。

駅を出たところで、受付して、リストバンドを手首へ。
イベント専用のグラスが必要ということで、500円で購入しました。
グラスホルダーは別のイベントのを持って行って、役立ちました!

地図とバスの時刻表をもらって、出発です!
土地勘がまるでないので、ちょっと不安ですが、行かなきゃ飲めない。
行ってみましょう!

駅降りてすぐに受付ブース

サントネージュワイン

バスの起点になるワイナリーです。敷地もワイナリーも大きい!老舗のようです。
無料の試飲がたくさんあったので、まずは、3杯飲んでみました。
いい出だしです。

いずれも甲州のスペークリングと白とオレンジのワイン。全然味わいが違います。私は白が好き。
そして「甲州」が場所ではなくて、品種であることをここで知りました。

有料試飲では、今年出来立ての、これから瓶詰めされる白ワインを飲みました。2023の自社農場のぶどうの白ワイン。私は味を表現できないんですが、、辛口でぶどうの味がしっかりしてるので好きな感じでした。

ワインができるのに最低1年はかかることとか、ぶどうの房から実をどうやって外すのかとか、さらに粒を選り分けてることとか、聞きまくってたくさん教えてもらいました。ありがとうございました!

ラベルもコレからできるワインです

ワインづくり研究所(シンワフーズケミカル)

バスに乗って、次のワイナリーへ行きます。

2022から醸造を始めたという「ワインづくり研究所」
研究所?そのこころは、同じぶどうから、絞り方、酵母を変えてどんな味に仕上がるのかを研究しているそうで、初めのホワイトボードの説明からマニアックで面白い!

果汁の絞り方と、仕込み方のバリエーション

ワインの資材(フランスの機械やオーストラリアの酵母など)を売ってる会社が始めた施設で、醸造の社員さんは山梨大学で醸造学を学んだ方だとか。学んだことがお仕事になってるそうで、うらやましい!

ワイン用の機械のショールーム

有料試飲で飲み比べました。面白すぎて、6種類飲みました。
酵母の違いって大きいのですね!ワインはぶどうの品種で語ると思うんですが、これからは酵母も語って欲しいくらいです。

私の好みは、バラの香りの酵母と少し複雑みが出る3種類の酵母のミックス。なるほど、このお酒を飲めば、「じゃあ、この酵母使ってみるか?」となりそうです。
原酒をブレンドしたおいしいワインもあったのですが、私はあえて、原酒を買ってみました。

無色透明な原酒

お惣菜も売っていたので、お昼をここで食べることができました。
ちょっと寒かったので、汁物が嬉しかったですし、アップルとシナモンを焼き込んだケーキ。ワインに合うのがよかったです。

試飲しながらのランチ

Cave an

ワインづくり研究所のお隣にあるワイナリーで、何かの映画に出られたそうです(受付で聞いたのに忘れた汗)
外にテントと机が出ていて、お惣菜やコーヒーもあり、ここはとっても賑わってました!

山がぜんぶブドウ畑で、ドイツのライン川沿いのよう

こちらも有料試飲で2022の赤ワインを頂きました。なるほど、ぶどうの味が濃くておいしい!
コーヒーもいただきました。飲みすぎてきて、ちょっと小休止。

コーヒー屋さんとぱちり

旭洋酒

さらにバスに乗って、旭洋酒に向かいます。
住宅街の中のワイナリーは、入り口の建物から、可愛らしくて、趣があります。

歴史を感じる建物

こちらは500円で試飲できるのですが、なんとチケットはワインのラベルでした!

1本飲んでも悪酔いしないと聞くと、とても質の良いワインなんだと思います。合計7種類、試飲しました。白2種類と、赤はシラーとクサカベンヌ(ベリーA)が、私はお気に入り!(ベリーAのワインはここと、ワインづくり研究所でも飲めたのですが、今回飲んで、意外においしい!っていうのが、発見でした。これまでなんか薄いって思ってました。)

旭洋酒のワインのラインナップ

栽培担当の方と、愛媛から来たみかん農家さんの話も面白かった!
今、果物作りの課題は「酸」だとか。酸がのらない。あったかくなって、果物に酸味がのらないとのこと。さらに、生食はひたすら甘く・柔らかい品種が好まれるのだとか。酸があるから痛みづらく、追熟しておいしいのに。それが難しくなっていてるらしいです。

旭洋酒さんのご夫婦

ワインぶどうも、酸味のあるものだと、キリッとした味わいになり、酸味がないとボヤけるのだとかで。数年前と今のワインは味が違うんだと聞きました。温暖化、やっぱり影響してますね。毎年変わると大変です。

温度管理装置がついた醸造中のタンク

そして、こちらでは今は使っていない「コンクリートタンク」を見せてもらいました。どうやら戦時中にあったらしい。軍需物質の酒石酸を取ってたのだとか。
これも、歴史を感じます。
コンクリートタンクは、今は改装(解体?)されて、社長室になっていました。

コンクリートがそのままタンクだったとは!

ワインづくり研究所(2度目)

バス待ちの間に、もう1回立ち寄って、ワインを2杯。
そして、お兄さんたちに、甲府のワインバーについて教えてもらいました。お目当てのフォーハーツカフェが空いてなかったら、こことここが良いよって。今晩のいくあてができました。
ワインもおいしく。ありがとうございました!

16:50今日の最終バス

甲府のフォーハーツカフェ

最近閉まってること多いかもって聞いてた、フォーハーツカフェ。
なんと、開いてました!

開いてる!期待大

ここは、9月に下北沢でお会いした、大木さんのお店。大木さんはこのワインツーリズムを仕掛けている人です。

ここは、山梨のおいしいお酒と無農薬野菜の料理を堪能できます。

せっかくだからと張り切って、たくさん頂きました。
おお〜。大木さんが大事にしてることの一端が見えたような気もしました。

最初に小菅村のビールをいただき、やっぱり2019の白ワインも。
カブとピーマンのグリル!ジューシーさと塩加減が最高でした。

これ、かぶ、アツアツのジューシー

19:50の特急で帰るのですが、1日だけでこんなに堪能できる。
山梨、すごくないですか!?
最高の1日でした!

ちなみに、数えたら、21杯飲んでました笑
ごちそーさまでした!

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