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Diary・生まれ変わるなら、新渡戸稲造やヴィヴェーカナンダに誇れるように。
1899年に「Bushido:The Soul of Japan」をニューヨークで出版し、海外に日本の「武士道」を紹介した新渡戸稲造。
彼の言葉では、武士道というのは、何百年にもわたる武士の生き方から発達した「戦士がその職業や日常生活で守るべき道」と言っています。
武士道の源にあるのは、避けられない事柄をそのまま受け入れ、危険や災難を目前にしても落ち着き、生に執着しない死生観、君主や神、親・祖先への誠実な心、国を思う心、教えられた正しい生き方を守り、実践することにある、と。
ここで「もし新渡戸稲造が現代の日本に生まれたとしたら」と想像してみます。
「果たして同じように『武士道』という本を書いて海外に紹介してくれるだろうか?」
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かつて日本には武士、サムライがいました。サムライという言葉が放つ輝きや強さは、フィジカルやテクニックに拠るものではありません。武器やアイテムにあるものではありませんし、ましてや姿・格好でもありません。
だから江戸時代が終わり、刀剣を持たなくなっても、明治の世の中にもサムライはいました。
「もし私が今よりもう少し強くなれたら」と思います。
「できることがもう少し増えるでしょう」
「もし私が今よりもっとずっと強くなれたら」と想像します。
「達成できることはもっとずっと増えるでしょう」
ところでかつて、インドがイギリスに植民地支配されていた時、インド復興を目指す聖者ヴィヴェーカナンダは「強さ」についての言葉を多く語りました。
弱さを思い出すことは、あまり助けにならない。強さを思え。強さは、弱さを四六時中思うことによっては生じない。弱さに対する治療薬は、弱さについてくよくよ考え込むことではなく、強さを思うことだ。
アメリカで認められ活躍したヴィヴェーカナンダ(1902年に39歳の若さでこの世を去る)は、その言葉のごとく、サイクロンのように活動を続け、インド、そして西欧諸国にも大きな影響を与えていきます。そして、日本に来た時、日本のことを激賞しています。
「インドの若者は、西欧ではなく、日本にこそ留学すべきだ」
世の中が変わり、価値観の変わりつつある今、私たちは、自分の弱さではなく強さを思いたい。正しく生きる強さ。耐える強さ。行動をする強さ。
生まれ変わるなら生きているうちに。そして、弱さではなく強さを思おう。
「私は強い」そう思うだけで消える困難もきっとある。
そうしていつか新渡戸稲造に、ヴィヴェーカナンダに誇れるくらいに強くなろう。
Study&Nadi
松尾健史
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