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28 涼しくなる話・・その4

その類の話はもうやめてとの声が聞こえて来そうだが、愛知県で暮していた頃、そんな事が頻発した。多分、住んでいた住宅に問題があったのだと思う。この際なので全部吐き出す。
 
(1)遊びに来た友人を玄関を開けて見送った際、友人の子が振り返りざま、見送る妻の後ろを通ってわが家へ入って行く見知らぬ男性の姿を見た。もちろん家の中にそんな人影はない。
 
(2)先週も書いたが、最上階のわが家の屋根の上を、ミシッミシッと何者かが歩く音がする。住宅の屋根は人が歩けるような角度ではない。
 
(3)わが家を訪れたご婦人が、浴室の入口に痩せた男性がいるのを見た。
 
(4)遊びに来ていた叔母が、隣室にいる妻を呼びに行くと、妻の前に煙が充満していて妻の姿が見えなかった。(妻は喘息があるのでタバコは吸わない)
 
(5)煙が充満しているわけでもないのに、何だか煙たくて息苦しい事がある。
 
(6)夜中、妻が何者かに布団の上から押さえつけられる。
 
(7)とにかく、誰かがいる気配がする。
 
ここまではわが家の話だが、他の世帯でも種々あったようだ。
 
(8)高校生の娘さんが、昔の格好をした女の子が家の中にいるのを見た。
 
(9)知人の子供が、この建物のエレベーターのボタンを押し続けている手が見えると言った。人がいるわけではなく、手だけが見えるのだそうだ。
 
80世帯が入居している建物であったが、そのほとんどの玄関先に盛り塩がしてあった事を思うと、多くの世帯でそのような現象があったのだろうと思われる。最上階のわが家の屋根の上を誰かが歩く足音がしたと書いたが、その足音は屋根の上ではなく実は部屋の中を歩く音ではなかったかと、今になって思う。
 
さて涼んで頂けたかな。話はまだまだあるのだが、次週も続けるべきか迷っている。

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