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27 知ってトクする枠組み学・・その2「MECE」

MECEと書いて「ミッシー」とか「ミーシー」と読む。私はミッシー派だ。仕事の現場で、物事を整理する基本的な方法である。仕事の報告には漏れやダブりがあってはいけない。その際、5W1Hでまとめるのだと言う事は小学生でも知っている。この5W1Hも実はMECEである。つまりMECEはモノゴトを漏れなくダブりなく表現する方法である。
 
商品開発の場合には3Cと言うMECEがよく使われる。「顧客(Customer)」「競合(Competitor)」「自社(Company)」この3つの要素を検討する事でほぼ必要な条件を備えた商品開発ができると考えられている。最近はこれに顧客とのコミュニケーションを加えた4Cというのもある。

「人」をMECEで表現してみると「男」「女」と分ければ漏れが無くダブりもない。マツコはどうなる?とか言わない。「大人」と「子供」ではどうだろう?良さそうに見えるが、これでは境界が曖昧だ。ダブりや漏れが生じる可能性がある。「18歳以上」「18歳未満」であれば漏れもダブりも生じない。

では生活の場でMECEの出番はあるだろうか。たとえば料理をMECEすると、「メニューを決める」「買物に行く」「調理する」「配膳する」「後片づけをする」くらいか。こうすると、誰にいつ何をして貰うかと言う人員の割り振りがしやすくなる。テレビドラマで事件が起こった時、主人公がさっそうと現れて通行人たちに「あなたは救急車を呼んで!」「君は110番して!」とテキパキと指示をして自分は倒れている人の心臓マッサージをする、なんてシーンをどこかで見たはずだ。これも素早く頭の中でMECE分析が出来てこそだ。

生活の中であらゆるものを要素分けしてMECEするクセを付ける事で、人に指示を出す事が出来る人間になる。的確にモノゴトを進める事の出来る人になる。町内会の打ち合わせの漏れやダブりに気づく事が出来るようになる。仕事がヘタな人を見抜く事が出来るようになる。目の前の出来事が、要するに何なのかを見抜く事が出来るようになる。ヒーローじゃないか。MECEを身につける事であなたはヒーローになる事が出来るのだ。

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