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#腕時計の寿命の話

何だか腕時計の話ばかりしているが、続ける。クォーツ式腕時計には寿命がある。搭載されている電子回路に寿命があるのだ。他の電化製品でも同じだが、メーカーの部品保有期間が過ぎれば修理が出来なくなる。だからクォーツ式腕時計は10年~20年くらいで寿命となる。
 
一方、機械式の時計は4年~5年に1度のオーバーホールを行うなどのメンテナンス次第で世代を越えて使う事ができる。『大きな古時計』なんて歌があるくらいで、アンティーク時計の中には100年を越えて動いているものもある。機械式の腕時計が人気があるのは、そんなところにも理由がある。
 
私はオリエントの安い機械式のパイロットウォッチを愛用しているが、2〜3日に一度、20秒ほど進んだ秒針を合わせてやる。自動巻きなので、着用しているだけでゼンマイが巻き上げられる。デスクワークであまり動かないから時々運動がてら腕を振って巻き上げる事もする。この、軽微な手間の掛かり具合が可愛い。愛着になる。時々ハミルトンのパイロットウォッチへの浮気心も芽生えたりもするのだが、そんな無駄遣いをすると後々心が痛むに違いない。
 
ロレックスの腕時計をオーバーホールに出すと1回で8万円くらい掛かるらしい。誰かがfacebookで自慢していた。アップルウォッチが余裕で買えてしまう。私が今使っているオリエントなら2つ買えてしまうし、チープカシオなら10個くらい買えてしまう。ランニングコストを考えずに高級腕時計を買ってしまってあとあとのメンテナンスで後悔する人の話は後を絶たない。
 
私の愛用品のオリエントは、こんなに安いのにメーカーに送ればちゃんとオーバーホールしてくれるのだろうか。安いものは安いなりに心配の種は尽きないのだった。

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