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31 星

ちょっとの額には星がある。子犬の時には無かったのがいつの頃からか現れた。さてそれがいつ現れたのか、年ごとの写真で確認してみた。

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まず最初が先々週、4月8日。もちろん星がある。4年前の7月までは、はっきりと星が見える。5年前の8月。心なしか星が薄い。

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同じ年の6月。さらに薄い。

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5月2日、さらに薄くなっている。

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そして2月15日。判別し難いほどに薄い。そして2月9日、星は無い。

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ちょっとの星は2015年の2月9日から2月15日の間に姿を見せ始めた。さて、問題はその場所だ。額、と言ってしまえばそれまでだが、それは特殊な場所である。
集落に、殊の外ちょっとを可愛がってくれるおばぁがいる。ただのおばぁではない。神様だ。志村けんのネタでは無く、奄美大島に現在も存在するシャーマン、つまりユタだ。島では「ユタガミサマ」と呼ぶ。しかし私はカミサマとは呼ばず、あくまでも近所の◯◯子おばぁだ。おばぁがちょっとに会うと「あら、ちょっとくん良い子ね」と言って撫で回し、最後にちょっとの額に手を当て軽く親指を押し付けている様に見えていた。そこに星が現れた。
◯◯子おばぁは1年ほど前から入院してしまい最近は会うことが無い。もう年なのだ。ちょっとが退院して来た時に「よかったねぇ、よかったねぇ」と喜んでくれたのも◯◯子おばぁだ。いつかちょっとの星について尋ねてみたいと思っていたが、聞きそびれたままだ。

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