15 帰省のこと
4月15日から帰省している。母が北見で一人暮らしをしているので、帰省先は北見である。到着日にタイミング良く近所からホタテの稚貝のお裾分けがあったとのことで、夜はたらふく稚貝をいただいた。産地って幸せだねえ、とつくづく思う。
翌日の16日には、午前中、母の手の届かない高所作業などをして、昼は高校の後輩の和博くんとゆっこちゃんのお店「きなり食堂」でランチをした。次から次と客足が絶えない。評判が良いのだ。居心地も良い。それからみんとロードのタマネギ椅子で写真を撮って、駅近くで仕事中の同級生にも会った。
24日に父の法要があるので、それまでに断捨離をしたいと言う母の片付け作業の手伝いと、法要の準備作業を進める。もちろん、本業の仕事もこなしながらである。あとは、うめこ編集長にもお会い出来ればと思っている。以前お会いしたのが確か2008年の正月だったので、かれこれ14年もご挨拶できていないことになる。実はそれ以前にもお会いしているのだが、それは私が高校時代、部活の剣道で痛めた手首の治療で患者さんとして行った時のことである。その時にはもちろん、数十年後にこんなご縁で結ばれるとは思いもしていない。
母はすっかりお婆さんになってしまった。時間がどんどん過ぎて行くのを感じる。帰省のたびに、ぼーっと生きていてはいけない、と思いを新たにする事が出来る。故郷から再び自分の暮らす土地へ帰る毎に、何かしらの飛躍が出来るのだ。私にとっての故郷は、そんな場所だ。10年前に亡くなった父と、その翌年に亡くなった奄美の義父が、なにか背中を押してくれているような気もしている。
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