Notionでバレットジャーナル (3)

2024年7月20日 15:02

Notionでバレットジャーナル（1）概要
 Notionでバレットジャーナル（2）構成
 Notionでバレットジャーナル（3） Inbox - すべてのスタートライン -
Notionでバレットジャーナル（4）ビュー・ドリブン
 Notionでバレットジャーナル（5）運用

3. Inbox - すべてのスタートライン -

なぜGTDが必要か

InboxとはもちろんGTDのInboxの事だ。なぜバレットジャーナルにGTDを持ち込むのか。それはバレットジャーナルの性質による。1. 概要でも述べた通り、バレットジャーナルはいわばタスクのトラフィック監視術ではあるが、最初のタスクの整理・洗い出し方法が欠落している。そこで私は整理術として優れるGTDを用いている。

Inboxの作成

InboxはLogテーブルの骨格となるデータベースだ。Inboxのデータをフィルタリングして各ビューを作成し、Logテーブルを肉付けして行く。

「名前」プロパティに思いつくタスクを網羅して行く。この場合、人によっては一度紙面でInboxを書き出してからNotionへ写す方がやり易いかも知れない。Inboxの性質上、思いつくまま殴り書きのようにスピーディに書き出す必要があるので、PCやスマホでは一々入力項目が開いたり閉じたりするので、それが書き出し作業の障壁と感じる場合がある。もちろん、PCやスマホでもスムーズに入力が進むのならそれでも良い。

「Category」プロパティはマルチセレクトでオプションにGTDの整理項目をセットしてある

このあとGTDの手順に則りタスクを仕分け・整理するのだが、プロパティとして「Category」を作成しているので、タスクの書き出しと同時にここで整理項目を選択してしまっても良い。
整理項目はGTDの基本通り。

・shouldn't be done（行動をおこすべきではない）
・do it someday（いつかやる事リスト）
・right now（すぐやるリスト）
・next action（次にとるべきアクション）
・request（誰かにやって貰うリスト）
・waiting for reply（返信待ちリスト）
・project

以上の整理項目をマルチセレクトのオプションとして設定しておく。
GTDの整理項目では「カレンダー」と言うのもあるが、これはタスクに日時を入れてしまえばそれで済む。

思いついては見たものの、よく考えると自分でやるべきではないと思ったタスクには「shouldn't be done」を選択する。「shouldn't be done」を選択した場合、それ以後のビューでは表示しないようフィルタリングする。

「project」を選択した場合、WBSしてタスク化し、各タスクをサブアイテムとして入れておく。

サブアイテムに日時を指定すると上図のように表示される。タイムラインビューではビジュアルに日程を移動させる事が出来る。
あとはプロパティにステータスと日付を作成し、入力する。

Collectionテーブルとのリレーション

InboxはLogテーブルに作成しているが、ここにCollectionテーブルをリレーションさせている。Collectionテーブルはバレットジャーナルで言うところのコレクションのタイトルだけをデータとして入れている。通常のバレットジャーナルでは各コレクション内にコンテンツやタスクを書き込んで行くのだが、私の場合、Notion的利用法としてタスクやコンテンツは原則Logテーブルに入れる。Collectionテーブルはフィルタリング時の識別子としてのみ使用する。

実際どんな内容がCollectionテーブルに入っているかと言うと、一時的なメモにリンクする「Memo」、プライベートな事柄にリンクする「Life」、仕事に関わる具体的なクライアント名、そして地域行事などにリンクする「Village」、あとはまさにこのページ作成のタスクにリンクしている「Notionでバレットジャーナル」などだ。
通常のプロジェクト管理であればプロジェクトテーブルとタスクテーブルを分けてロールアップなどを使いながらもっと効果的に利用するのだろうが、私の場合あくまでもNotion利用のスキームとしてバレットジャーナルを想定しているので、このような形になる。

以上がInboxについての説明となる。
次回はこのInboxからバレットジャーナル的ビューを作成しているので、それらについて説明する。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？