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会社で働く私たちのキャリアビジョン

仕事において、自分がこの先どうなりたいか、何がしたいか、で悩む人は多いのではないかと思います。
私が本業で働いている株式会社LIFULLでは、半年に一度、個人ビジョン・5年後の目標・3年後の目標を振り返る機会があります。
もともと目標が明確な人は単純に話すだけで終わる面談ですが、同僚たちと話していると大半の人は苦手に感じているようでした。目標のベースになる「個人ビジョン」を描くのが難しいのです。
日々の仕事は忙しいし、先のことなんて考えている余裕が無い、というのはあると思います。ただ根本的には「自分が何を大切にして生きていきたいのか」を言語化する機会がなかっただけなのではないかと考えています。
そこでコーチングの経験を活かして業務時間外に「キャリアビジョン講座」を少し前に開催しました。
参加してくれた同僚から勉強になったと言ってもらえただけでなく、後日その上司から感謝の連絡をいただけて、どうやら面談で効果が出たようでした。

どんなことをしたか、何が有効だったか、をご参考までに以下記載していきます。
自分の備忘録でもありますが、目標を考えている方がいれば、方法の一つとして見てもらえたら嬉しいです。

大事なのは「今、この瞬間」の自分の感覚

大事なのは「今、この瞬間」の自分の感覚
よく「やりたいことが無い」「分からない」という方がいます。
そういう場合は「自分が一生をかけてやりたいこと」を考えているのではないかと思います。
それが分かればベストではありますが、一生をかけてやりたいこと、を持っている人とは、松岡個人としてはこれまでほとんど出会ったことがありません。

自分の一生、というスパンで考えると、判断が重くなります。
それに未来のことは自分にだってわかりません。
だから大事なのは「今、この瞬間」に自分が何を大事に生きられたら幸せか、という自分の価値観だと思います。今のことなら自分の心に目を向けるだけで見えてきます。

講座の中では自分の今までの経験をもとに、参加者に書き出してもらいました。
人生の転機になったことや、印象に残っていることなどのエピソードをもとに、自分が何を大事にしていそうなのか、をキーワードで出していってもらいました。

ちなみに私は「好奇心」です。自分がいま生きる世界に対して、知りたいと思った気持ちを満たし続けることが自分にとって大事なことだし、幸せなことだと思っています。

「大事なこと」と「得意なこと」の組み合わせで「やること」を決める
大事なことがわかれば、あとはそれを満たすための行動を定義していきます。
目的に対する手段のようなものです。

何も制約なく考えていくと無限にあると思いますので、なるべく自分の得意なこと、で大事なことを実践していくのがいいと思います。

例えば私は得意なのが「傾聴」だったり「道具を使った数値分析」だったりするので、上記の「好奇心」を満たすために、仕事としては「人の話を聴く仕事」「現状を可視化して課題と対策を考える仕事」がいいなぁと思いました。

目標は仮でいい

大事なことと、それを満たすための行動が決まれば、次にその行動で何を目指すか、です。
私の場合はコーチングで2024年中に5人のクライアントをつけることと、本業では現場業務をやりながら課題分析と対策を提案し仮説検証していくポジションにつくこと、を目標としています。

ここまで話しても参加者の中には「本当にやりたいことなんてないんです」という方も結構いました。
どうしても「これは違うんじゃないか」「これは本当にやりたいことなのか」という自問自答になっているように見えました。
先述しましたが、一生をかけてやりたいこと、でなくてもいいのです。
今はとりあえずこう思う、という仮の目標でよくて、まずは仮でも決めないと、その先の行動が出てくるはずがありません。大事なのは仮説を検証していくことで、一旦目標を決めて動いてみて、それでだめだったら変えればいい。それぐらいの気持ちでまずは動いてみるといいのではないかと思います。

あとは、得意なことも「これは本当に得意と思っていいのだろうか」と思う方も結構いました。
得意かどうかは他人の評価ではないのですが、どうしても気になってしまう場合には、目標を考える間だけは「自信しかない自分」になってほしいと伝えました。もし自分が自信に満ち溢れていたら、何が得意だというだろう、そんな問です。そうするといくつか出てきます。

とにかく人と話すこと

実は上記の考え方は「やりたいことの見つけ方」という書籍を読んで勉強したものです。
そこには自分で考える方法が多く記載されているのですが、私はそれらの方法に取り組みながら、人と話すことがとても有効だと考えています。
自分の得意なことは客観的に見てもらった方が見つかりやすいですし、何より考えた目標を他の人に共有して、フィードバックを得ることによって、目標は高速で具体化していったり、理解が深まって納得度が上がったりします。
なるべく多くの人の視点を借りた方が良いので、そういう「場」を持つことが大事だと思います。
先日の講座でもグループワークの時間を設けて話してもらいましたが、各グループとても盛り上がっていました。普段の仕事仲間ではありますが、自分のビジョンなどを細かく話すことはあまり無いので、新しい発見と相手への好奇心で満ちていました。聞いた上で互いに応援しあう場としてはとても暖かい空気になっていたのを覚えています。

おわりに

上記の講座を開催したことで、多くの参加者から「目標が設定できた!」「楽しかった」と言ってもらえたのが何よりうれしかったです。また半年後もやろうかなと考えています。
もし自分も取り組んでみたい、自分の職場などでもやってみたい、という方がいらっしゃれば、お気軽に声をかけてもらえると嬉しいです!

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