たのしい確定申告
確定申告の時期が迫っている。
一年前、あんなにも後悔したのに、今回もまた、きっかり帳簿をつけていない。これからの自分の苦労を思うと同情する。せめてもの償いとして本日2月8日から、会計ソフトと向き合うことにした。
ハイでもローでもないテンションで、淡々と経費を入力する。「いま、すんごい真顔だろうな」と思い、ふと鏡を覗き込むと、きのうまでは無かった吹き出物を発見。慌ててサロンで整えてもらった眉毛に視線をうつす。というか、アイブロウ整備代も経費になったりする?いや、しないか。
だんだん腰が痛くなってきて、あたらしい椅子がほしいんだったと思い出す。目星はついているけれど、実際に座ってから決めたい。しかし、その椅子は大阪にしかない。
大阪までの新幹線ていくらなんだっけ。ついでにユニバにも行きたい。直島も北海道も行きたい。あー、でも一番は青森かも。地元のお店を開拓したい気持ちもあるし、そっちが先か。いや、みたい作品が溜まっているから、まずは映画館か。ユーキャンのペン字講座、申し込も
……ピンポーン。
ヤマトさん雪のなか、おつかれさまです。本当にありがとうございます。あ、サインいらないんですね。
そんなこんなで確定申告の準備はまったく進まない。気分を変えようと自室を出てキッチンの床に座り込み、パソコンを膝に置いて、床に領収書を広げる。一枚拾い上げては「あの仕事のときのやつだ」と懐かしみ、一枚つまんでは「こんなの買ったっけ?」と記憶をたどる。
こう着状態が続いているものの、一年間を振り返る時間としては悪くない。たのしみながら、ちまちまとキーボードを叩きます。まだまだ先は長いけど、きっと間に合うと信じて。