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農村行事講座『節分祭 前編』

2月3日は節分、ここ農村ではその流れで節分祭というもんが勃発します!

大人が鬼の恰好に扮して「泣く子はいねえか!」つって子供がいる場所に行く秋田のなまはげのカバーみたいなイベントなんですけど、毎年子供は工作で作った鬼のお面を被って我々鬼に扮した大人達に豆を撒くので図式的には鬼 vs 鬼!
大勢の人間使って仲間割れを表現するイベントではないか!
と僕は毎年思っている。
毎年2月3日の午前10時10分ぐらいに思っている。

あと鬼のお面があまりにも恐ろしいので子供は泣きながら必死で豆を投げてくる。鬼のお面越しに見てて毎年豆を掴んでから投げるのが物凄く素早い幼児がいたりする。
とってから速い!天性の内野手だ!
きっとのちの実力派の高校野球部のショートを任される逸材でしょう!
これは大体10時30分くらいに見抜いている。
(おい!さっきからその時間のくだりいらねえわ!)

まぁ、そんな節分祭なんですが、
今年僕は鬼のリーダーをやらされるハメになったのです!
鬼のリーダー!都会の方には聞きなれないことを言ってしまいましたが
どうも、私が只今ご紹介にあずかりました鬼のリーダーです!
(まぁ、とりあえず自己紹介しておこう!)

鬼のリーダーをやる奴はその年の節分祭の実行委員長みたいなもんで
節分祭の何日か前から準備をしなきゃなのです。
また面倒くさいことに各家庭に鬼が行くにあたって
事前に子供の親から「ウチは鬼の5で」とか「鬼の3で!」とか鬼の怖さを5段階で指定できるシステムがあり
そして恐ろしいことにそんなカレー屋でカレーの辛さを指定できるのノリの鬼バージョンみたいなもんを作りやがるもんだから
「ウチは鬼の5だったのに全然鬼が怖くなかった!」とか
「ウチは鬼の1だったのに鬼が優しくなかった!」
というクレームが毎年節分祭終わりにでることを僕は知っている。
何ともキナ臭い奴らである。
キナ臭の5だ!

そこで松尾は対策を練ることにしたわあ!
後編につづく。


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