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Web会議顔出し問題、そろそろ決着つけたい

Web会議で顔を出す必要があるかないか? 

Web会議が当たり前となった職場において、何度も話題に上がっては結論が出ない、案外難しい問題です。
自社の方でも「1日1回は顔出ししましょう」という声かけをしつつもなかなか進まない現状があるので、改めて「Web会議で顔出ししましょう問題」について、考えを整理しつつ、できれば問題の決着を目指したいと思います。

何が問題となっているか

完全に在宅勤務が定着した職場において、丸一日家の中で過ごすと言うこと自体は珍しくありません。丸一日在宅の日に「身だしなみをどこまで整えるか?」は男性女性に限らず、生活を送る上で重要となってきます。

「今日は丸一日作業に当てていて会議も無いから適当な格好でいいや」と思っていたら、急に顔出し会議を強要され、普段見せないスッピンを見られて不快な思いをする「リモハラ」なんて言葉も生まれています。

一方、安全衛生等の観点から「一日一回は部下の顔を見ましょう」と会社がガイドラインを敷いているようなケースもあり、「顔出し肯定派」と「顔出し否定派」の議論は終息していないと言うのが私の見方です。

そもそも顔出しは必要か

顔出し否定派の主張に「声だけでもコミュニケーションが取れるから良いじゃないか」と言うものがありますが、その点に関しては、私は「顔出しによる良さもある」と思っています。

メラビアンの法則に代表されるように、人が視覚から得る情報は馬鹿になりません。

メラビアンの法則における、視覚情報、言語情報、聴覚情報の割合(カオナビより抜粋)

つまり要不要で言えば、「顔出しできるならするに超したことはない」程度には必要だと思います。

一方、「安全衛生的な観点での一日一回の顔出しは必要では?」という意見もありますが、その点については僕は否定的です。なぜなら一日一回、画質の悪いWeb会議の映像で顔を見たところで、メンバーの心身の健康状態を測れる筈がないからです。とくにメンタル面でのケアが必要なら、質の高い1on1ミーティングやパルスサーベイを行う方が良いでしょう。

見せたい姿は人それぞれ

顔出し否定派の中には「顔出すときは化粧しなきゃいけないから前もって言って欲しい」「1日1回顔出し、そのためだけに化粧をするのは面倒」という人もいます。

顔出し肯定派は「化粧しなくても良いよ」と言いますが、それこそ論点がズレているように感じます。化粧やひげ剃りの有無や程度を他人が決めるのは、如何にもダイバーシティ的な配慮に欠けています。

どんな格好をしようと個人の自由です。

僕は公私はきっちり分けたいタイプなので、自宅にいる姿は人に見せたいとは思いません。(なので、オンラインで顔出しする可能性がある時はちょっと小マシな格好をすることが多いです)

在宅勤務の難しいところは、自宅というプライベートな空間に職場というパブリックな場が割って入るところにあります。
色々な事情や背景があるとは言え、自宅で働くことが常態化した在宅勤務下においては、こういった在宅勤務の特性を鑑みたマネジメントが必要と考えています。

そう言う意味で、何らかの形でWeb会議における顔出しを「従業員の望まない形で半ば強制すること」は少なからず配慮に欠ける、という考えです。

在宅勤務下に相応しいマネジメントを

冒頭に「顔出し肯定派」「顔出し否定派」という話をしましたが、じゃあ船長はどっちやねん?と問われると「どっちでもありません」と答えます。(八方美人!)

顔を付き合わせることの重要性は感じているので、顔出しが必要だと感じる場では顔を出しますし、逆に必要性を感じない場所や、僕が顔出しをする事で他のメンバーに不都合が生じる様な場では敢えて顔出しをしないことも多いです。

要するに、TPOや相手との関係性などによって顔出しの要不要を判断し、柔軟に振る舞うことが重要。言わば「在宅勤務の特性を鑑み、相手に配慮した職場マネジメントが必要」というのが僕の結論です。


Web会議顔出し問題、そろそろ決着をつけたいと思いましたが、無理でした・・・!

コロナウイルスが社会を変革し、まだ2年ちょっと。最適な形もまだ見えていません。様々な価値観の人が意見を出し合い、より良い社会を作って行けたら良いなと思います。

本日は以上です。

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