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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 107-210-211【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:禁煙療法 / バレニクリン / ニコチン性アセチルコリン受容体 / ニコチン

第107回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問210-211

一般問題(薬学実践問題)


【物理・化学・生物、衛生/実務】

■複合問題|問 107-210-211

Q. 35歳女性。喫煙歴15年(1日20本)。以前から、ニコチンガムやニコチンパッチによる禁煙を試みたが失敗を繰り返していた。今回、禁煙外来を受診し、ニコチン受容体の部分刺激薬であるバレニクリン酒石酸塩錠による禁煙を試みることになった。女性は、医療機関でニコチン置換療法とは異なる治療法であると説明を受け禁煙に意欲的だが、また失敗するのではないかと不安にもなっている。


実務

問 107-210|実務
Q. 薬剤師は患者の不安を和らげるため、今回の禁煙療法の特徴について説明した。説明内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. ニコチン置換療法と異なり、治療開始時は薬を服用しながら喫煙が可能です。
2. ニコチンを補充しないので、治療中に抑うつ気分や不安、イライラが強く出ることがありますが、一時的なものですので、そのまま服用を続けてください。
3. お薬にはニコチンが含まれていませんが、禁煙による離脱症状やタバコに対する切望感が軽減します。
4. 途中で禁煙がつらくなったときは、ニコチンパッチ剤との併用療法に切り替えることができます。
5. ニコチンガムと同じように、主に口腔粘膜から有効成分が吸収されるので、炭酸飲料やコーヒーでの服用は避けてください。


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衛生

問 107-211|化学
Q. 禁煙療法に用いられた薬物の構造から、ニコチン性アセチルコリン受容体との相互作用に関わる化学的性質として、正しいのはどれか。2つ選べ。

第107回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問210-211

■選択肢
1. バレニクリンの共役酸のpKaは4付近である。
2. 共に生体内でカチオン性を示す窒素原子をもつ。
3. バレニクリンには鏡像異性体が存在する。
4. ニコチンの不斉炭素はR配置である。
5. ニコチンのsp2混成窒素は水素結合受容体として働く。


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こんにちは!薬学生の皆さん。
Mats & BLNtです。

matsunoya_note から、薬剤師国家試験の論点解説をお届けします。
苦手意識がある人も、この機会に、【物理・化学・生物、衛生/実務】 の複合問題を一緒に完全攻略しよう!
今回は、第107回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問210-211、論点:禁煙療法 / バレニクリン / ニコチン性アセチルコリン受容体 / ニコチンを徹底解説します。

薬剤師国家試験対策ノート NOTE ver.
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Here; https://note.com/matsunoya_note/n/nd8514b7a6f62

松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 107-210-211【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:禁煙療法 / バレニクリン / ニコチン性アセチルコリン受容体 / ニコチン|matsunoya

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このコンテンツの制作者|

滝沢 幸穂  Yukiho Takizawa, PhD

https://www.facebook.com/Yukiho.Takizawa

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設問へのアプローチ|

薬学実践問題は原本で解いてみることをおすすめします。
まずは、複合問題や実務の問題の構成に慣れることが必要だからです。
薬学実践問題は薬剤師国家試験2日目の①、②、③ の3部構成です。
今回の論点解説では2日目を取り上げています。


厚生労働省|過去の試験問題👇

第109回(令和6年2月17日、2月18日実施)
第108回(令和5年2月18日、2月19日実施)
第107回(令和4年2月19日、2月20日実施)
第106回(令和3年2月20日、2月21日実施)


第107回薬剤師国家試験 問210-211(問107-210-211)では、バレニクリンを用いた禁煙療法に関する知識を化学および実務のそれぞれの科目の視点から複合問題として問われました。


複合問題は、各問題に共通の冒頭文とそれぞれの科目別の連問で構成されます。
冒頭文は、問題によっては必要がない情報の場合もあるため、最初に読まずに、連問すべてと選択肢に目を通してから、必要に応じて情報を取得するために読むようにすると、時間のロスが防げます。
1問、2分30秒で解答できればよいので、いつも通り落ち着いて一問ずつ別々に解けば大丈夫です。
出題範囲は、それぞれの科目別の出題範囲に準じています。
連問と言ってもめったに連動した問題は出ないので、平常心で取り組んでください。


💡ワンポイント

複合問題ですが、問107-210-211を解くうえで必要な情報は、黄色い線で示した部分です。
それ以外の情報取得は必要がないです。読んでいると時間のロスに繋がります。

問107-210-211 論点解説|matsunoya_note

問107-210は、バレニクリンを用いた禁煙療法に関する記述の正誤を問う問題です。
医療用医薬品添付文書の理解が必要です。
問107-211は、バレニクリンまたはニコチンの化学的性質の正誤を問う問題です。

化学的性質としては、
バレニクリンはメソ体であること、
バレニクリンのpKaは9付近であること、
ニコチンの不斉炭素はS配置であること、
ニコチンのpKaは、pKa1=7.84、pKa2=3.04 であること、
ピリジンの窒素原子はsp2混成軌道をもつこと、また、プロトンを受容すること、pKaは5.25(酸性側)であること、
ピロリジンのpKaは11.27(アルカリ性側)であること、
などを有機化学の知識として知っておく必要があります。

ちなみに、受容体との相互作用に関わるかに関しては科学的な根拠が無い、もしくは、コアカリキュラムにおいて知識を問われる範囲外の話なので無視していいです。

しばしば、化学の複合問題で受容体との相互作用を問う形式の問題設計を見かけますが、エビデンスを引用文献として示すべきですし、科学的な根拠のない記述を薬剤師国家試験に掲載することは、出題基準として適切ではないので止めるべきです。
そうした薬剤師国家試験の出題に関するガイドラインをあらかじめ作成しておいて、作問にあたる責任者に遵守させる仕組みが、すでにあってしかるべきです。

もしくは、問題の草稿の時点で、レビュワーが責任者に差し戻して、指導と修正の指示をするプロセスが必要です。

なぜ、ここまで混とんとした状態で薬剤師国家試験の出題が漫然として行われ続けるのか、そこが課題なのではないかと思います。


(S)-ニコチン: 3-[(2S)-1-methylpyrrolidin-2-yl]pyridine

第107回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問210-211

冒頭文で必要な情報は、
治療法・処方
ニコチン受容体の部分刺激薬であるバレニクリン酒石酸塩錠による禁煙)
です。


🫛豆知識 医薬品添付文書 抜粋

医療用医薬品添付文書を一読しておくと応用力がつきます。


出典:

PMDA 医療用医薬品添付文書 バレニクリン酒石酸塩
製造販売元/ファイザー株式会社 チャンピックス錠0.5mg/チャンピックス錠1mg

薬効分類名
α4β2ニコチン受容体部分作動薬(禁煙補助薬)
一般的名称
バレニクリン酒石酸塩

4. 効能又は効果

ニコチン依存症の喫煙者に対する禁煙の補助

5. 効能又は効果に関連する注意

5.1 ニコチン依存症の診断については、ニコチン依存症に係わるスクリーニングテスト(TDS)により診断すること1)
5.2 本剤の使用にあたっては、患者に禁煙意志があることを確認すること。

6. 用法及び用量

通常、成人にはバレニクリンとして第1~3日目は0.5mgを1日1回食後に経口投与、第4~7日目は0.5mgを1日2回朝夕食後に経口投与、第8日目以降は1mgを1日2回朝夕食後に経口投与する。なお、本剤の投与期間は12週間とする。
7. 用法及び用量に関連する注意

🫛原則として、他の禁煙補助薬と併用しない。

7.1 本剤は原則として、他の禁煙補助薬と併用しないこと。本剤の有効性及び安全性は単剤投与により確認されており、他の禁煙補助薬と併用した際の有効性は検討されておらず、安全性についても経皮吸収ニコチン製剤との併用時に副作用発現率の上昇が認められている。[16.7.3 参照]

🫛患者が禁煙を開始する日を設定し、その日から1週間前に本剤の投与を始める。

7.2 患者が禁煙を開始する日を設定すること。その日から1週間前に本剤の投与を始めること。
7.3 本剤による12週間の禁煙治療により禁煙に成功した患者に対して、長期間の禁煙をより確実にするために、必要に応じ、本剤をさらに延長して投与することができる。その場合にはバレニクリンとして1mgを1日2回、朝夕食後に12週間投与すること。[17.1.5 参照]
7.4 最初の12週間の投与期間中に禁煙に成功しなかった患者や投与終了後に再喫煙した患者で、再度本剤を用いた禁煙治療を実施する場合には、過去の禁煙失敗の要因を明らかにし、それらの要因への対処を行った後のみに、本剤の投与を開始すること。
7.5 本剤の忍容性に問題がある場合には、0.5mg1日2回に減量することができる。
7.6 重度の腎機能障害患者(クレアチニン・クリアランス推定値:30mL/分未満)の場合、0.5mg1日1回で投与を開始し、その後必要に応じ、最大0.5mg1日2回に増量すること。[9.2.1 参照],[9.8 参照],[10.2 参照],[16.6.1 参照]
8. 重要な基本的注意
8.1 医師等により、禁煙治療プログラムに基づいた指導の下に本剤を適切に使用すること。
8.2 禁煙は治療の有無を問わず様々な症状(不快、抑うつ気分、不眠、いらだたしさ、欲求不満、怒り、不安、集中困難、落ち着きのなさ、心拍数の減少、食欲増加、体重増加等)を伴うことが報告されており2)、基礎疾患として有している精神疾患の悪化を伴うことがある。

🫛抑うつ気分、不安、焦燥、興奮、行動又は思考の変化、精神障害、気分変動、攻撃的行動、敵意、自殺念慮及び自殺の症状があらわれた場合には本剤の服用を中止し、速やかに医師等に連絡するよう患者に指導する。

8.3 抑うつ気分、不安、焦燥、興奮、行動又は思考の変化、精神障害、気分変動、攻撃的行動、敵意、自殺念慮及び自殺が報告されている。本剤との因果関係は明らかではないが、これらの症状があらわれることがあるので、本剤を投与する際には患者の状態を十分に観察すること。なお、本剤中止後もこれらの症状があらわれることがある。また、これらの症状・行動があらわれた場合には本剤の服用を中止し、速やかに医師等に連絡するよう患者に指導すること。

🫛めまい、傾眠、意識障害等があらわれ、自動車事故に至った例が報告されている。

8.4 めまい、傾眠、意識障害等があらわれ、自動車事故に至った例も報告されているので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。[11.1.3 参照]
8.5 本剤の投与の有無にかかわらず、禁煙により生じる生理的な変化のため、下記のような薬剤の薬物動態や薬力学が変化し、用量調節が必要になる場合がある。
テオフィリン、ワルファリン、インスリン等
また、喫煙によりCYP1A2の活性が誘導されるため、禁煙を開始後、CYP1A2の基質となる薬剤の血漿濃度が上昇する可能性がある。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 統合失調症、双極性障害、うつ病等の精神疾患のある患者
精神症状を悪化させることがある。
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 重度の腎機能障害のある患者
血中濃度が高くなるおそれがある。[7.6 参照],[9.8 参照],[10.2 参照],[16.6.1 参照]
9.2.2 血液透析を受けている患者
本剤を投与する際には十分に観察を行うこと。血中濃度が高くなるおそれがある。[16.6.1 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。バレニクリン15mg/kg/日をラットの妊娠~授乳期間中に経口投与したところ、出生児に体重及び受胎能の低下と聴覚性驚愕反応の亢進が認められた。また、妊娠ウサギにバレニクリン30mg/kg/日を経口投与したところ、胎児の体重低下が認められた。
9.6 授乳婦
授乳中の女性には、治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中への本剤の移行は不明であるが、動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。
9.7 小児等
国内では小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
腎機能を確認し、重度腎機能障害が認められた場合には、用量調節を行うこと。本剤は主として腎排泄される。また、高齢者では腎機能が低下していることが多い。[7.6 参照],[9.2.1 参照],[16.6.1 参照]
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)

🫛本剤は主として腎排泄される。
🫛シメチジンとの併用により、本剤の腎クリアランスが低下して全身曝露量が増加するおそれがある。

薬剤名等
臨床症状・措置方法
機序・危険因子
シメチジン
[7.6 参照],[9.2.1 参照],[16.6.1 参照],[16.7.2 参照]
本剤は主として腎排泄される。シメチジンとの併用により、本剤の腎クリアランスが低下して全身曝露量が増加するおそれがあるので、重度の腎機能障害のある患者で併用する場合は注意すること。
シメチジンが尿細管における本剤の輸送を阻害し、腎クリアランスを低下させる。また、本剤は腎排泄される。
17. 臨床成績
17.1 有効性及び安全性に関する試験

🫛離脱症状、タバコに対する切望感、喫煙から得られる満足感を軽減した。

17.1.1 国内後期第Ⅱ相用量反応試験
禁煙を希望する喫煙者を対象とした12週間投与の二重盲検比較試験において、主要評価項目の第9~12週の4週間持続禁煙率は、バレニクリン1mg1日2回投与群で65.4%(85/130例)、プラセボ群で39.5%(51/129例)であり、バレニクリン1mg1日2回投与群はプラセボ群と比較して統計学的に有意に高かった。また、第9~52週の持続禁煙率もプラセボ群と比較して優れていた。さらに、プラセボ群と比べて、離脱症状、タバコに対する切望感、喫煙から得られる満足感を軽減した。
18. 薬効薬理

🫛バレニクリンは、α4β2ニコチン受容体に対して高い結合親和性をもつ、ニコチン受容体の部分作動薬である。
🫛ニコチンを遮断して喫煙による満足感を抑制する(拮抗作用)。同時に、ニコチンの作用で放出されるよりも少量のドパミンを放出させ、禁煙に伴う離脱症状やタバコに対する切望感を軽減する。

18.1 作用機序
バレニクリンは、α4β2ニコチン受容体に対して高い結合親和性をもつ、ニコチン受容体の部分作動薬である。バレニクリンが脳内のα4β2ニコチン受容体に結合すると、ニコチンを遮断して喫煙による満足感を抑制する(拮抗作用)。同時に、ニコチンの作用で放出されるよりも少量のドパミンを放出させ、禁煙に伴う離脱症状やタバコに対する切望感を軽減する(刺激作用)。
18.2 ニコチン受容体結合能
バレニクリンはヒト大脳皮質のα4β2ニコチン受容体に高親和性に結合するが(Ki値=0.15nmol/L)、その他検討したニコチン受容体(α3β4、α7、α1βγδ受容体)やムスカリン受容体及びコリントランスポーターにはほとんど結合しなかった34),35)
18.3 ニコチン受容体部分作動薬作用
18.3.1 バレニクリンは、ニコチンと同様、アフリカツメガエル卵母細胞やヒト胎児腎細胞に発現させたヒトα4β2ニコチン受容体の内向き電流を惹起し、ラット線条体切片やラット側坐核のドパミン遊離及びドパミン代謝回転を亢進させたが、その作用はニコチンより弱かった34),36),37),38)
18.3.2 バレニクリンは、ニコチンと併用するとニコチン作用を抑制した。特に、ラット側坐核におけるニコチンによるドパミン遊離作用を抑制した34),36),37),38)
18.4 ニコチン摂取の抑制作用
バレニクリンはニコチン依存ラットにおけるニコチン自己摂取行動を抑制した39)


まず基本的な知識について復習しておきましょう。

■■Gemini 2.0 Flash


バレニクリン まとめ

一般名:バレニクリン酒石酸塩
禁煙補助薬です。

薬効分類:α4β2ニコチン受容体部分作動薬に分類されます。
効果:ニコチン依存症の喫煙者に対する禁煙の補助に使われます。

使用上の注意

  • ニコチン依存症の診断:
    ニコチン依存症スクリーニングテスト(TDS)で診断が必要です。

  • 禁煙意志: 患者に禁煙の意志があることを確認してから使用します。

  • 単剤投与: 原則として、他の禁煙補助薬(特に経皮吸収ニコチン製剤)との併用はしません。他の禁煙補助薬との併用は、有効性や安全性が確認されておらず、副作用のリスクを高める可能性があります。

  • 投与期間: 通常12週間投与します。必要に応じて、さらに12週間延長可能です。

  • 開始時期: 禁煙開始日の1週間前から服用を開始します。

  • 再治療: 最初の治療で禁煙に失敗した場合は、失敗の原因を明らかにした上で再度使用します。

用法・用量

  • 開始量: 1~3日目は0.5mgを1日1回食後に経口投与します。

  • 増量 : 4~7日目は0.5mgを1日2回朝夕食後に経口投与します。

  • 維持量: 8日目以降は1mgを1日2回朝夕食後に経口投与します。

  • 減量: 忍容性に問題がある場合は、0.5mg1日2回に減量できます。

  • 重度腎機能障害: 0.5mg1日1回から開始し、最大0.5mg1日2回まで増量できます。

重要な基本的注意

  • 医師の指導: 禁煙治療プログラムに基づいた指導のもとで使用します。

  • 禁煙症状: 禁煙により様々な症状(不快、抑うつ気分、不眠、いらだちなど)が現れることがあり、精神疾患が悪化する可能性があります。

  • 精神症状: 抑うつ気分、不安、焦燥、興奮、行動・思考の変化、精神障害、気分変動、攻撃的行動、敵意、自殺念慮などが報告されています。これらの症状が現れた場合は、服用を中止して医師に連絡する必要があります。

  • 運転注意: めまい、傾眠、意識障害などが起こることがあり、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は避ける必要があります。

  • 薬物相互作用: 禁煙によって、テオフィリン、ワルファリン、インスリンなどの薬物代謝が変化し、用量調整が必要になる場合があります。また、CYP1A2基質となる薬物の血中濃度が上昇する可能性があります。

特定の背景を有する患者に関する注意

  • 精神疾患: 統合失調症、双極性障害、うつ病などの精神疾患を持つ患者は、症状が悪化する可能性があります。

  • 腎機能障害: 重度の腎機能障害がある患者や血液透析を受けている患者は、血中濃度が高くなる可能性があるため、注意が必要です。

  • 妊婦: 治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与します。動物実験で胎児への影響が報告されています。

  • 授乳婦: 授乳の継続または中止を検討します。動物実験で母乳への移行が報告されています。

  • 小児: 国内では臨床試験を行っていません。

  • 高齢者: 腎機能を確認し、必要に応じて用量調節を行います。

相互作用

  • シメチジン:
    シメチジンと併用すると、バレニクリンの腎クリアランスが低下し、血中濃度が上昇する可能性があります。
    特に重度の腎機能障害患者では注意が必要です。

臨床成績

国内の後期第II相用量反応試験では、12週間の投与で、バレニクリン1mg1日2回投与群の禁煙成功率がプラセボ群に比べて有意に高かったことが示されています。

薬効薬理

  • 作用機序: バレニクリンは、脳内のα4β2ニコチン受容体に結合する部分作動薬です。ニコチンの作用を遮断して喫煙による満足感を抑制するとともに、少量のドパミンを放出させて禁煙に伴う離脱症状を軽減します。

  • 受容体結合: α4β2ニコチン受容体への結合親和性が高いですが、その他のニコチン受容体やムスカリン受容体などにはほとんど結合しません。

  • 部分作動薬作用: ニコチンと同様にα4β2ニコチン受容体を刺激しますが、その作用はニコチンより弱いです。

  • ニコチン摂取抑制: ニコチン依存ラットにおいてニコチン自己摂取行動を抑制します。

まとめ

バレニクリンは、ニコチン依存症の治療薬として、喫煙による満足感を抑制し、離脱症状を軽減する効果が期待できます。しかし、様々な副作用や使用上の注意があるため、医師の指導のもとで適切に使用する必要があります。


出典:

PMDA 医療用医薬品添付文書 バレニクリン酒石酸塩
製造販売元/ファイザー株式会社 
チャンピックス錠0.5mg/チャンピックス錠1mg


論点およびポイント

■■GPT4o


問107-210|実務
論点| ニコチン置換療法 / バレニクリン / 禁煙サポート / 離脱症状軽減 / 禁煙治療特徴
ポイント|

  • 治療開始時の喫煙:
    禁煙開始日の1週間前から服用を開始する。

  • ニコチン非含有:
    バレニクリンはニコチンを含まず、ニコチン依存を段階的に軽減させる。ニコチン置換療法とは異なる作用機序を持つ。

  • 部分刺激薬の作用:
    ニコチン受容体の部分刺激薬として、禁煙による離脱症状やタバコへの切望感を軽減する効果がある。

  • 単剤投与:
    バレニクリンは単剤治療で用いることが基本であり、ニコチンガムやニコチンパッチなどのニコチン補充療法との併用は推奨されない。

  • 投与経路:
    バレニクリンは経口剤であり、口腔粘膜吸収によるものではないため、炭酸飲料やコーヒーの影響は受けない。


問107-211|化学
論点| ニコチン受容体 / 不斉炭素 / カチオン性窒素 / 水素結合 / meso体
ポイント|

  • 不斉炭素:
    バレニクリンの構造には2つの不斉炭素が存在するが、分子全体が対称性を持つmeso体であり、鏡像異性体は存在しない。

  • 窒素原子のカチオン性:
    バレニクリンとニコチンはどちらも生体内でカチオン性を示す窒素原子を持つ。

  • 水素結合受容体:
    ニコチンのsp2混成窒素原子は水素結合受容体として機能する。

  • pKa値:
    バレニクリンの共役酸のpKaは 9.2である。

  • R/S構造:
    ニコチンの不斉炭素は「S」配置である。


薬剤師国家試験 出題基準

出典: 薬剤師国家試験のページ |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

出題基準 000573951.pdf (mhlw.go.jp) 


論点を整理します。

■■GPT4o


総合的な論点


問 107-210|実務

この問題では、禁煙外来におけるバレニクリンの使用とその説明が主な論点です。
バレニクリンはニコチン性アセチルコリン受容体の部分刺激薬であり、ニコチン置換療法とは異なる作用機序を持ちます。

患者は、過去にニコチンガムやパッチでの禁煙に失敗しており、新しい治療法への期待と不安を抱えています。
医療従事者としては、治療の特徴と作用を明確に説明し、患者の不安を軽減しながら禁煙意欲を高める必要があります。


  1. バレニクリンは部分作動薬であり、ニコチンの完全作動薬作用を模倣する一方で、禁煙に伴う離脱症状を軽減します
    (Fiore et al., Clinical Practice Guideline for Treating Tobacco Use and Dependence)。

  2. 治療開始時に喫煙を続けることが可能であり、この特徴は患者が段階的に禁煙に取り組む心理的負担を減らします
    (Pfizer Inc., Chantix [Varenicline] Medication Guide)。


各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法


選択肢 1: ニコチン置換療法と異なり、治療開始時は薬を服用しながら喫煙が可能です。

  • 論点:
    バレニクリンの治療開始時の特徴。喫煙を続けながら禁煙準備を進められることは、患者の禁煙開始への心理的障壁を低減する。

  • アプローチ方法:
    患者が禁煙を開始する日を設定し、その日から1週間前に本剤の投与を始める。

選択肢 2: ニコチンを補充しないので、治療中に抑うつ気分や不安、イライラが強く出ることがありますが、一時的なものですので、そのまま服用を続けてください。

  • 論点:
    バレニクリンの副作用と患者指導の内容。抑うつや不安はバレニクリンの既知の副作用であるが、必ずしも一時的とは限らない。

  • アプローチ方法:
    副作用が出た場合には速やかに医療機関へ相談するよう指導するべきである。

選択肢 3: お薬にはニコチンが含まれていませんが、禁煙による離脱症状やタバコに対する切望感が軽減します。

  • 論点:
    離脱症状緩和と切望感軽減がバレニクリンの主要な効果である。患者がこの効果を理解することは治療継続へのモチベーションを高める。

  • アプローチ方法:
    バレニクリンが切望感を低減する仕組み(部分作動薬としての特性)の説明は科学的に正確である。

選択肢 4: 途中で禁煙がつらくなったときは、ニコチンパッチ剤との併用療法に切り替えることができます。

  • 論点:
    バレニクリンとニコチン製剤の併用の併用療法は推奨されていない。

  • アプローチ方法:
    この選択肢は誤り。ニコチン製剤と併用する場合のリスクやガイドラインに沿った使用方法を説明する必要がある。

選択肢 5: ニコチンガムと同じように、主に口腔粘膜から有効成分が吸収されるので、炭酸飲料やコーヒーでの服用は避けてください。

  • 論点:
    バレニクリンは経口投与される薬剤である。
    口腔粘膜吸収ではない。

  • アプローチ方法:
    水かぬるま湯で服用するように指導する。


引用文献

  1. Fiore MC, Jaén CR, Baker TB, et al. Clinical Practice Guideline for Treating Tobacco Use and Dependence: 2008 Update. U.S. Department of Health and Human Services.

  2. Pfizer Inc. Chantix [Varenicline] Medication Guide. Pfizer Inc., 2021.

  3. Benowitz NL. Nicotine addiction. N Engl J Med. 2010;362(24):2295-2303.


問 107-211|化学

バレニクリンとニコチンの化学的特性

この問題では、バレニクリンとニコチンの構造と化学的性質を問われています。特に以下の点が重要です:

  1. pKaの特性:
    バレニクリンの酸解離定数。

  2. 窒素原子:
    カチオン性窒素。

  3. 立体化学:
    ニコチンの不斉炭素のS構造。

  4. 水素結合:
    sp²混成窒素。


各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法


選択肢 1: バレニクリンの共役酸のpKaは4付近である。

  • 論点:
    pKaはバレニクリンのプロトン化状態を決定し、受容体との相互作用に影響を与えます。pKaが4付近であれば弱酸性条件下でプロトン化しやすい。

  • アプローチ方法:
    正確なpKaは約9付近であり、この選択肢は誤りです。

選択肢 2: 共に生体内でカチオン性を示す窒素原子をもつ。

  • 論点:
    ニコチンとバレニクリンの両方にカチオン性窒素原子が存在します。

  • アプローチ方法:
    バレニクリンのピロリジン部分とニコチンのカチオン性窒素について化学構造を参照しながら検証します。
    この選択肢は正しいです。

選択肢 3: バレニクリンには鏡像異性体が存在する。

  • 論点:
    バレニクリンの構造には2つの不斉炭素が存在します。ただし、この化合物は左右対称性を持ち、meso体であるため、鏡像異性体は生成しません。meso体は、分子内に鏡像異性体を打ち消す内部対称性を有するため、光学異性を示さない化合物です。

  • アプローチ方法:
    化学構造を詳細に分析し、不斉炭素の位置と分子全体の対称性を確認します。分子がmeso体であることを証明するには、対称面の存在や光学活性の有無を文献や実験データで検証します。この選択肢は誤りです。

選択肢 4: ニコチンの不斉炭素はR配置である。

  • 論点:
    ニコチンの不斉炭素は実際にはS配置です。

  • アプローチ方法:
    ニコチンのIU PAC名および分子構造からS配置であることを確認します。この選択肢は誤りです。

選択肢 5: ニコチンのsp²混成窒素は水素結合受容体として働く。

  • 論点:
    ニコチンのピリジン部分に存在するsp²混成窒素は水素結合受容体として機能します。

  • アプローチ方法:
    ニコチンの化学構造を参照し、sp²混成窒素の性質を確認します。
    この選択肢は正しいです。


以上で、論点整理を終わります。
理解できたでしょうか?


大丈夫です。
完全攻略を目指せ!


はじめましょう。

薬剤師国家試験の薬学実践問題【複合問題】から禁煙療法 / バレニクリン / ニコチン性アセチルコリン受容体 / ニコチンを論点とした問題です。


なお、以下の解説は、著者(Yukiho Takizawa, PhD)がプロンプトを作成して、その対話に応答する形で GPT4o & Copilot 、Gemini 2、または Grok 2 が出力した文章であって、著者がすべての出力を校閲しています。

生成AIの製造元がはっきりと宣言しているように、生成AIは、その自然言語能力および取得している情報の現在の限界やプラットフォーム上のインターフェースのレイト制限などに起因して、間違った文章を作成してしまう場合があります。
疑問点に関しては、必要に応じて、ご自身でご確認をするようにしてください。

Here we go.


第107回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問210-211

一般問題(薬学実践問題)


【物理・化学・生物、衛生/実務】

■複合問題|問 107-210-211

Q. 35歳女性。喫煙歴15年(1日20本)。以前から、ニコチンガムやニコチンパッチによる禁煙を試みたが失敗を繰り返していた。今回、禁煙外来を受診し、ニコチン受容体の部分刺激薬であるバレニクリン酒石酸塩錠による禁煙を試みることになった。女性は、医療機関でニコチン置換療法とは異なる治療法であると説明を受け禁煙に意欲的だが、また失敗するのではないかと不安にもなっている。


実務

問 107-210|実務
Q. 薬剤師は患者の不安を和らげるため、今回の禁煙療法の特徴について説明した。説明内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. ニコチン置換療法と異なり、治療開始時は薬を服用しながら喫煙が可能です。
2. ニコチンを補充しないので、治療中に抑うつ気分や不安、イライラが強く出ることがありますが、一時的なものですので、そのまま服用を続けてください。
3. お薬にはニコチンが含まれていませんが、禁煙による離脱症状やタバコに対する切望感が軽減します。
4. 途中で禁煙がつらくなったときは、ニコチンパッチ剤との併用療法に切り替えることができます。
5. ニコチンガムと同じように、主に口腔粘膜から有効成分が吸収されるので、炭酸飲料やコーヒーでの服用は避けてください。


Here:

松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 107-210-211【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:禁煙療法 / バレニクリン / ニコチン性アセチルコリン受容体 / ニコチン|matsunoya


衛生

問 107-211|化学
Q. 禁煙療法に用いられた薬物の構造から、ニコチン性アセチルコリン受容体との相互作用に関わる化学的性質として、正しいのはどれか。2つ選べ。

第107回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問210-211

■選択肢
1. バレニクリンの共役酸のpKaは4付近である。
2. 共に生体内でカチオン性を示す窒素原子をもつ。
3. バレニクリンには鏡像異性体が存在する。
4. ニコチンの不斉炭素はR配置である。
5. ニコチンのsp2混成窒素は水素結合受容体として働く。


Here:

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■■GPT4o


■問 107-210|実務

■論点|

ニコチン非含有禁煙治療 / 離脱症状軽減 / 禁煙治療開始時の喫煙可能性


■解説1|

ニコチン置換療法と異なり、治療開始時は薬を服用しながら喫煙が可能です。(選択肢1)[正しい]

  • バレニクリンは、ニコチン受容体部分刺激薬として作用し、ニコチンによる報酬効果を減少させる。また、治療初期の喫煙を許容することで、心理的負担を軽減し、治療への取り組みやすさを高める。

  • 禁煙予定日を設定し、禁煙開始前にバレニクリンの服用を始める治療スケジュールが推奨されており、これは治療初期の喫煙継続を可能にする理論的根拠となる。

お薬にはニコチンが含まれていませんが、禁煙による離脱症状やタバコに対する切望感が軽減します。(選択肢3)[正しい]

  • バレニクリンは、α4β2ニコチン受容体の部分アゴニストとして作用し、ドーパミンの放出を適度に維持することで、離脱症状を軽減する。

  • これにより、禁煙中に生じる焦燥感や切望感(渇望)を抑制し、禁煙成功率を向上させることが臨床試験で示されている。


■解説2|

  • 選択肢1:
    禁煙予定日以降は喫煙を控えるよう指導が必要である。

  • 選択肢3:
    ニコチン非含有であり、ニコチン依存症治療ガイドラインにおける推奨治療法の1つとして採用されている。


■結論|

選択肢1と選択肢3は、バレニクリンの作用機序や臨床的効果に基づいて正しい記述である。これらの選択肢は、患者の不安を軽減し、治療の受容性を高める重要な情報を含む。


■補足|

ニコチンを補充しないので、治療中に抑うつ気分や不安、イライラが強く出ることがありますが、一時的なものですので、そのまま服用を続けてください。(選択肢2)[誤り]

  • 抑うつ気分や不安、イライラは一時的な離脱症状として生じる可能性がある。

  • 持続する場合は薬剤の副作用や精神疾患の悪化が疑われるため、速やかに医療者に相談する必要がある。

途中で禁煙がつらくなったときは、ニコチンパッチ剤との併用療法に切り替えることができます。(選択肢4)[誤り]

  • バレニクリンは単剤治療が原則である。

  • ニコチンパッチなどのニコチン製剤との併用は推奨されない。併用により副作用(例: 悪心)のリスクが高まる可能性がある。

ニコチンガムと同じように、主に口腔粘膜から有効成分が吸収されるので、炭酸飲料やコーヒーでの服用は避けてください。(選択肢5)[誤り]

  • バレニクリンは経口投与される。

  • 主な吸収部位は消化管であり、口腔粘膜吸収は関与しない。

  • 水かぬるま湯で服用するよう指導する。


■問 107-211|化学

■論点|

薬物の酸塩基性 / 窒素原子の性質 / 分子構造と立体化学


■解説1|

共に生体内でカチオン性を示す窒素原子をもつ。(選択肢2)[正しい]

  • バレニクリンニコチンの構造式において、両者には窒素原子が含まれる。これらの窒素は、pH 7.4(生理的条件)ではプロトン化されるため、カチオン性を示す。

ニコチンのsp2混成窒素は水素結合受容体として働く。(選択肢5)[正しい]

  • ニコチンのピリジン環に含まれる窒素原子はsp2混成軌道を持ち、水素結合の受容体として働くことが可能である。


■解説2|

  • バレニクリンの窒素はpKa = 9.2付近であり、ニコチンのピロリジン環中窒素も同様にプロトン化されるため、両者ともカチオン性を持つと考えられる。


■結論|

選択肢2と選択肢5は、分子構造および化学的性質に基づいて正しい記述である。


■補足|

バレニクリンの共役酸のpKaは4付近である。(選択肢1)[誤り]

  • バレニクリンの酸塩基解離定数(pKa)は9.2である。

バレニクリンには鏡像異性体が存在する。(選択肢3)[誤り]

  • バレニクリンはmeso体であるため、鏡像異性体は存在しない。

ニコチンの不斉炭素はR配置である。(選択肢4)[誤り]

  • ニコチンの不斉炭素は「S」配置である。置換基の優先順位に基づく配置決定法(Cahn-Ingold-Prelog規則)で反時計回りの配置に相当する。


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では、問題を解いてみましょう!
すっきり、はっきりわかったら、合格です。


第107回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問210-211

一般問題(薬学実践問題)


【物理・化学・生物、衛生/実務】

■複合問題|問 107-210-211

Q. 35歳女性。喫煙歴15年(1日20本)。以前から、ニコチンガムやニコチンパッチによる禁煙を試みたが失敗を繰り返していた。今回、禁煙外来を受診し、ニコチン受容体の部分刺激薬であるバレニクリン酒石酸塩錠による禁煙を試みることになった。女性は、医療機関でニコチン置換療法とは異なる治療法であると説明を受け禁煙に意欲的だが、また失敗するのではないかと不安にもなっている。


実務

問 107-210|実務
Q. 薬剤師は患者の不安を和らげるため、今回の禁煙療法の特徴について説明した。説明内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. ニコチン置換療法と異なり、治療開始時は薬を服用しながら喫煙が可能です。
2. ニコチンを補充しないので、治療中に抑うつ気分や不安、イライラが強く出ることがありますが、一時的なものですので、そのまま服用を続けてください。
3. お薬にはニコチンが含まれていませんが、禁煙による離脱症状やタバコに対する切望感が軽減します。
4. 途中で禁煙がつらくなったときは、ニコチンパッチ剤との併用療法に切り替えることができます。
5. ニコチンガムと同じように、主に口腔粘膜から有効成分が吸収されるので、炭酸飲料やコーヒーでの服用は避けてください。


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衛生

問 107-211|化学
Q. 禁煙療法に用いられた薬物の構造から、ニコチン性アセチルコリン受容体との相互作用に関わる化学的性質として、正しいのはどれか。2つ選べ。

第107回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問210-211

■選択肢
1. バレニクリンの共役酸のpKaは4付近である。
2. 共に生体内でカチオン性を示す窒素原子をもつ。
3. バレニクリンには鏡像異性体が存在する。
4. ニコチンの不斉炭素はR配置である。
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