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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-198-199【物理・化学・生物、衛生/実務】(2/2) 論点:223Ra / 投与後の生活指導 / 放射線防護 / 排泄物管理
第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問198-199
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 106-198-199
Q. 53歳男性。骨転移の認められる去勢抵抗性前立腺がんに対し、塩化ラジウム(223Ra)注射液を、1回55kBq/kgとし、4週間間隔で、計6回の投与を行うこととなった。
今回、予定どおりに患者が来院し、1回目の投与が終了した。
物理・化学・生物
問 106-198|物理
Q. Ra及び223Raに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 223Raは主にα線を放出し、219Rnとなる。
2. 体内に投与された223Raが放出する放射線は透過性が高く、ほとんどが体外に放出される。
3. Raは骨の主な構成成分であるCaと同じく周期表の第2族に属する元素である。
4. 223Raが放出する放射線は低LET(線エネルギー付与)である。
5. 223Raの半減期は約2時間なので、周囲の人の被ばくに注意する必要はない。
解説はこちらからどうぞ。
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-198-199【物理・化学・生物、衛生/実務】(1/2) 論点:223Ra / 放射線特性 / 周期表の分類 / α線放出性質|matsunoya
実務
問 106-199|実務
Q. 外来がん治療担当の薬剤師は、この注射液の初回投与を終えた患者に対し、外来化学療法処置室において、投与後1週間における生活上の注意事項を伝達することになった。なお、この患者は、妻と長男の3人暮らしである。薬剤師が説明する内容として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. 入浴するときは、細菌感染を防止するため、家族の中で一番初めに入るようにしてください。
2. 着用した衣類は、他の家族の方の衣類とは別にして洗ってください。
3. 便座に腰かけて排尿してください。
4. トイレの使用後は、水を2回以上流してください。
5. 排泄物がこぼれて便器や床に付着した場合には、トイレットペーパーを用いてよく拭き取り、トイレに流してください。
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-198-199【物理・化学・生物、衛生/実務】(2/2) 論点:223Ra / 投与後の生活指導 / 放射線防護 / 排泄物管理|matsunoya
こんにちは!薬学生の皆さん。
Mats & BLNtです。
matsunoya_note から、薬剤師国家試験の論点解説をお届けします。
苦手意識がある人も、この機会に、【物理・化学・生物、衛生/実務】 の複合問題を一緒に完全攻略しよう!
今回は、第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問198-199 (2/2) 、論点:223Ra / 投与後の生活指導 / 放射線防護 / 排泄物管理を徹底解説します。
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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-198-199【物理・化学・生物、衛生/実務】(2/2) 論点:223Ra / 投与後の生活指導 / 放射線防護 / 排泄物管理|matsunoya
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このコンテンツの制作者|
滝沢 幸穂 Yukiho Takizawa, PhD
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設問へのアプローチ|
薬学実践問題は原本で解いてみることをおすすめします。
まずは、複合問題や実務の問題の構成に慣れることが必要だからです。
薬学実践問題は薬剤師国家試験2日目の①、②、③ の3部構成です。
今回の論点解説では2日目の①を取り上げています。
厚生労働省|過去の試験問題👇
第109回(令和6年2月17日、2月18日実施)
第108回(令和5年2月18日、2月19日実施)
第107回(令和4年2月19日、2月20日実施)
第106回(令和3年2月20日、2月21日実施)
第106回薬剤師国家試験 問198-199(問106-198-199)では、塩化ラジウム(223Ra)注射液に関する知識を物理および実務のそれぞれの科目の視点から複合問題として問われました。
塩化ラジウム(223Ra)注射液
後述する患者向けガイドを引用すると、「患者はその日の最後に入浴し、入浴後は浴槽を洗剤で洗う。」ととれる説明が書いてあります。
つまり、問 106-199 実務 選択肢1(入浴するときは、細菌感染を防止するため、家族の中で一番初めに入るようにしてください。)は「誤り」ということになりますが、ここは、意見の分かれる曖昧なゾーンです。
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医療用医薬品添付文書の副作用の項を見ると下記の文言が書かれています。
重大な副作用
骨髄抑制
好中球減少(3.9%)、血小板減少(7.4%)、貧血(19.3%)、白血球減少(3.2%)、リンパ球減少(2.0%)、汎血球減少(1.7%)等があらわれることがある。
骨髄抑制の副作用がある医薬品を投与している場合、患者はその日の最後に入浴することが適切かどうか。
薬剤師は製薬企業の患者向けの説明書に従うのが道理ですが、この文言はいかがなものかと思います。
こういうグレーゾーンの選択肢の記述の正誤を問うことは薬剤師国家試験の出題基準からみて、逸脱に当たります。
草案の時点で、レビュワーが責任者に差し戻して指導を行い、修正を求めるプロセスが必要です。
(ナゼ、ワタシがSOP作成に向けた前向きな提案をこんな所でしているのか訳が分かりませんが。。🤣)
アナタのためだもの🥹
複合問題は、各問題に共通の冒頭文とそれぞれの科目別の連問で構成されます。
冒頭文は、問題によっては必要がない情報の場合もあるため、最初に読まずに、連問すべてと選択肢に目を通してから、必要に応じて情報を取得するために読むようにすると、時間のロスが防げます。
1問、2分30秒で解答できればよいので、いつも通り落ち着いて一問ずつ別々に解けば大丈夫です。
出題範囲は、それぞれの科目別の出題範囲に準じています。
連問と言ってもめったに連動した問題は出ないので、平常心で取り組んでください。
今回は、2回に分けて、それぞれの問題の論点を解説します。
第2回は、問106-199です。
まず基本的な知識について復習しておきましょう。
■■GPT4o / Copilot
ゾーフィゴ静注
注射後1週間の注意事項【要約】
患者向医薬品ガイドより
日常生活での注意
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出血時の対応: 出血した場合は、血液をトイレットペーパーで拭き取り、トイレに流す。
尿や便の取り扱い: 尿や便に触れる可能性がある場合は、使い捨て手袋を使用する。
体液の接触: 血液や体液が皮膚に触れた場合は、石けんでよく洗う。
性行為の制限: 性行為は控える。
接触の制限: 注射後2~3日間は、子どもや妊婦との接触を最小限にする。
入浴の順番: 患者はその日の最後に入浴し、浴槽を洗剤で洗う。
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洗濯物の取扱い
衣類の洗濯: 患者の衣類は他の人の衣類と別に洗う。
汚れたシーツや下着: 血液や尿がついたシーツや下着は、予洗いしてから本洗いする。
排便・排尿・嘔吐時の注意
排尿方法: 便座に腰かけて排尿する。
トイレの使用後: トイレの水を2回流す。
汚れの処理: 便器や床面に尿や便がこぼれた場合は、トイレットペーパーで拭き取り、トイレに流す。
手洗い: 排尿や排便後は石けんで手を洗う。
体液の接触: 排泄物や嘔吐物が皮膚に触れた場合は、石けんで洗う。
オムツ・導尿カテーテルの使用
使い捨て手袋の使用: オムツや導尿カテーテルを取り扱う場合は、使い捨て手袋を使用する。
オムツの処理: オムツはビニール袋に入れて封入し、一般ゴミとして処理する。
尿失禁対策: 尿失禁がある場合はビニール製のシーツを使用する。
尿パックの処理: 尿パック中の尿はトイレに捨て、水を2回流し、手をよく洗う。
これらの注意事項を守ることで、感染や他のリスクを最小限に抑えることができます。
出典:
下記の添付文書および患者向けの説明書を一読しておくと応用力がつきます。
PMDA 医療用医薬品添付文書 塩化ラジウム(223Ra)
患者向け医薬品ガイド 630004_4291432A1025_1_00G.pdf
問 106-199|実務 選択肢1、2について
放射線防護の観点から詳細説明
■■GPT4o
選択肢1: 入浴するときは、細菌感染を防止するため、家族の中で一番初めに入るようにしてください。
放射線防護の観点
入浴時に放射性物質が水中に溶出する可能性は非常に低いです。223Ra は主に骨に集積し、水への溶出性が低いため、被ばくのリスクはほとんどありません。ただし、感染防止の観点からは、患者が最初に入浴することを推奨することで細菌感染リスクを最小限に抑えられます。
文献に基づく解釈
ICRP Publication 128 では、223Ra 投与後の患者が他者に与える被ばくは極めて限定的であり、特に入浴水が放射線源となるリスクはほとんどないとされています。ただし、一般的な感染管理の観点から、患者が最初に入浴することは合理的な指導といえます。
選択肢2: 着用した衣類は、他の家族の方の衣類とは別にして洗ってください。
放射線防護の観点
223Ra は体外に放射性物質として排出される可能性があるものの、その主要な排泄経路は尿や便であり、衣類を通じた放射線被ばくのリスクは極めて低いです。したがって、衣類を分別して洗うことは、放射線防護の観点からは不要です。
文献に基づく解釈
Henriksen et al. (2003) の研究によれば、223Ra 投与後の患者から環境に放出される放射線量はわずかであり、衣類の分別洗浄による放射線防護効果は無視できるレベルとされています。さらに、ICRP Publication 128 でも、衣類やリネン類の洗濯は通常の洗浄方法で十分であり、特別な処置は必要ないと記述されています。
文献リスト
ICRP (International Commission on Radiological Protection). (2013). Radiological Protection in Therapy with Radionuclides. ICRP Publication 128.
放射性医薬品治療後の生活指導に関するガイドライン。
Henriksen, G., Fisher, D. R., & Roeske, J. C. (2003). Targeted Alpha Therapy Using Radium-223: Dose to Non-target Tissues and Implications for Clinical Use. The Lancet Oncology, 4(6), 377–387.
223Ra の排泄物管理および周囲の人々への影響についての研究。
Sgouros, G., et al. (2004). Dosimetry of Internal Emitters. Journal of Nuclear Medicine, 45(Supplement 1), 3S–26S.
放射線治療における内部被ばく量の評価。
放射線の低LET(Linear Energy Transfer)と高LETの分類および特徴
1. 定義と分類
LET(線エネルギー付与)は、放射線が物質にエネルギーを伝達する密度を示し、単位はkeV/µm(1ミクロンあたりのキロ電子ボルト)です。
LETは以下のように分類されます:
低LET放射線:エネルギー付与密度が低い。例:X線、γ線、β線(電子線)。
高LET放射線:エネルギー付与密度が高い。例:α線、重イオン、陽子線。
2. 特徴
(1) 低LET放射線
放射線の性質:
電子などの軽い粒子や電磁波が該当。
長い距離を進む間に少量のエネルギーを断続的に与える。
生物学的影響:
DNAに散発的な損傷を与える。単鎖切断が主。
修復酵素により修復される可能性が高い。
一般に放射線感受性は低いが、全身的な影響を及ぼすことがある(例:放射線治療で使用されるγ線)。
例:
診断用X線、CTスキャンで利用。
深部組織への浸透力が強い。
(2) 高LET放射線
放射線の性質:
質量の大きな粒子が該当。
短い距離で集中してエネルギーを付与する。
生物学的影響:
DNAにクラスター損傷を与える(多鎖切断、塩基損傷の複合)。
修復が困難で、細胞死を誘導することが多い。
生物学的効果比(RBE)が高い。
例:
α線(塩化ラジウム223の治療効果)。
陽子線・重粒子線治療(がん治療で利用)。
3. 応用と考慮事項
低LET放射線は診断や治療において、広範な組織浸透性を利用します。
高LET放射線は局所的な腫瘍破壊に適しており、正常組織への影響を低減できますが、取り扱いに注意が必要です。
放射線治療の選択では、腫瘍のタイプや位置、周囲正常組織の耐容性を考慮します。
引用文献
Hall, E. J., & Giaccia, A. J. (2018). Radiobiology for the Radiologist. 8th Edition. Lippincott Williams & Wilkins.
ICRP Publication 103 (2007). The 2007 Recommendations of the International Commission on Radiological Protection.
Joiner, M. C., & van der Kogel, A. J. (2009). Basic Clinical Radiobiology. 4th Edition. CRC Press.
論点およびポイント
■■GPT4o
問 106-198|物理
論点| 223Ra / 放射線特性 / 周期表の分類 / α線放出性質
ポイント|
223Raは主にα線を放出し、崩壊により219Rnとなる。
α線は高LET(線エネルギー付与)であり、透過性は低いが、生体組織内での効果が高い。
Ra(ラジウム)は周期表の第2族元素に属し、カルシウムと化学的性質が類似しているため、骨組織に集積しやすい。
半減期は約11.4日であり、2時間という値は誤り。
放出される放射線は低透過性であり、体内で主に吸収されるため、外部への放射線影響は限定的。
問 106-199|実務
論点| 223Ra / 投与後の生活指導 / 放射線防護 / 排泄物管理
ポイント|
排尿時には座位で行うことで放射性物質の飛散を防ぐことが推奨される。
トイレ使用後は水を複数回流して放射性排泄物を完全に処理する。
排泄物が床や便器に付着した場合、トイレットペーパーで拭き取り、衛生的に処理することが重要。
223Raの排泄物からの被ばくは軽微であるため、通常の生活環境で特別な処置は不要。衣類の分別洗濯は必要ない。
入浴は放射線防護の観点から特別な対策は不要だが、細菌感染防止のため最初に入ることが推奨される場合がある。
薬剤師国家試験 出題基準
出典: 薬剤師国家試験のページ |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
出題基準 000573951.pdf (mhlw.go.jp)
論点を整理します。
■■GPT4o
総合的な論点
問 106-199 の論点は、放射性薬剤を投与された患者に対する生活上の注意事項に関する正確な知識と、放射線防護の基本原則(時間、距離、遮蔽)の適用です。特に、家庭内での放射性物質による被ばくを最小限に抑えるための具体的な指導内容を理解し、誤った情報を排除する必要があります。
放射線防護の基本原則:
時間: 放射線源に近い時間を減らすことで被ばくを減少させる。
距離: 距離を増やすことで放射線の強度を減少させる(距離の二乗に反比例)。
遮蔽: 適切な材料で遮蔽することで放射線の透過を防ぐ。
放射性排泄物の取り扱い:
223Ra のような放射性医薬品は体内で代謝され、尿や便を通じて排泄される。排泄物が放射線源となり得るため、トイレや洗濯物の処理について特別な注意が必要。家族への配慮:
患者の生活指導では、放射線が家族に及ぼす影響を最小限に抑えるため、衛生管理や接触の制限が求められる。
各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法
選択肢 1: 入浴するときは、細菌感染を防止するため、家族の中で一番初めに入るようにしてください。
論点: 入浴時の感染防止策として、患者が最初に入浴する指導の妥当性。
アプローチ方法: 放射線防護の観点ではなく、細菌感染防止が主目的。しかし、223Ra は水に溶けにくく、被ばくリスクが高い指導ではない。正しい指導といえる。
選択肢 2: 着用した衣類は、他の家族の方の衣類とは別にして洗ってください。
論点: 衣類の洗濯に関する放射線防護の必要性。
アプローチ方法: 患者の衣類に放射性物質が付着する可能性は極めて低い。特別な分別洗濯は過剰な防護措置であり、不必要と判断されるため、誤り。
選択肢 3: 便座に腰かけて排尿してください。
論点: 排尿時の放射性排泄物の飛散防止策の適切性。
アプローチ方法: 座位での排尿は放射性尿が飛散しないようにする有効な対策であるため、正しい指導といえる。
選択肢 4: トイレの使用後は、水を2回以上流してください。
論点: トイレ使用後に水を複数回流す必要性。
アプローチ方法: 放射性排泄物を確実に流すために必要な防護策であり、正しい指導。
選択肢 5: 排泄物がこぼれて便器や床に付着した場合には、トイレットペーパーを用いてよく拭き取り、トイレに流してください。
論点: 排泄物の付着時の清掃方法。
アプローチ方法: トイレットペーパーを使用して表面をきれいにするのは適切な防護措置であり、正しい指導。
正答: 2 (ガイドラインによって、記述が異なるため、ここでは、誤りと敷いています。)
Ref.
ICRP (International Commission on Radiological Protection). (2013). Radiological Protection in Therapy with Radionuclides. ICRP Publication 128.
放射性医薬品の使用時の安全性と生活指導に関する詳細なガイドライン。
Stabin, M. G., & Breitz, H. B. (2001). Breast-feeding and Radionuclide Therapy: Recommendations for Mother and Infant Protection. Journal of Nuclear Medicine, 42(4), 546–551.
放射性薬剤治療を受けた患者の排泄物管理に関する議論。
Henriksen, G., Fisher, D. R., & Roeske, J. C. (2003). Targeted Alpha Therapy Using Radium-223: Dose to Non-target Tissues and Implications for Clinical Use. The Lancet Oncology, 4(6), 377–387.
223Ra の治療効果と放射線防護に関する基礎研究。
以上で、論点整理を終わります。
理解できたでしょうか?
大丈夫です。
完全攻略を目指せ!
はじめましょう。
薬剤師国家試験の薬学実践問題【複合問題】から223Ra / 投与後の生活指導 / 放射線防護 / 排泄物管理を論点とした問題です。
なお、以下の解説は、著者(Yukiho Takizawa, PhD)がプロンプトを作成して、その対話に応答する形で GPT4o & Copilot 、Gemini 2、または Grok 2 が出力した文章であって、著者がすべての出力を校閲しています。
生成AIの製造元がはっきりと宣言しているように、生成AIは、その自然言語能力および取得している情報の現在の限界やプラットフォーム上のインターフェースのレイト制限などに起因して、間違った文章を作成してしまう場合があります。
疑問点に関しては、必要に応じて、ご自身でご確認をするようにしてください。
Here we go.
第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問198-199
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 106-198-199
Q. 53歳男性。骨転移の認められる去勢抵抗性前立腺がんに対し、塩化ラジウム(223Ra)注射液を、1回55kBq/kgとし、4週間間隔で、計6回の投与を行うこととなった。
今回、予定どおりに患者が来院し、1回目の投与が終了した。
物理・化学・生物
問 106-198|物理
Q. Ra及び223Raに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 223Raは主にα線を放出し、219Rnとなる。
2. 体内に投与された223Raが放出する放射線は透過性が高く、ほとんどが体外に放出される。
3. Raは骨の主な構成成分であるCaと同じく周期表の第2族に属する元素である。
4. 223Raが放出する放射線は低LET(線エネルギー付与)である。
5. 223Raの半減期は約2時間なので、周囲の人の被ばくに注意する必要はない。
解説はこちらからどうぞ。
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-198-199【物理・化学・生物、衛生/実務】(1/2) 論点:223Ra / 放射線特性 / 周期表の分類 / α線放出性質|matsunoya
実務
問 106-199|実務
Q. 外来がん治療担当の薬剤師は、この注射液の初回投与を終えた患者に対し、外来化学療法処置室において、投与後1週間における生活上の注意事項を伝達することになった。なお、この患者は、妻と長男の3人暮らしである。薬剤師が説明する内容として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. 入浴するときは、細菌感染を防止するため、家族の中で一番初めに入るようにしてください。
2. 着用した衣類は、他の家族の方の衣類とは別にして洗ってください。
3. 便座に腰かけて排尿してください。
4. トイレの使用後は、水を2回以上流してください。
5. 排泄物がこぼれて便器や床に付着した場合には、トイレットペーパーを用いてよく拭き取り、トイレに流してください。
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-198-199【物理・化学・生物、衛生/実務】(2/2) 論点:223Ra / 投与後の生活指導 / 放射線防護 / 排泄物管理|matsunoya
■■GPT4o
■問 106-199|実務
■論点|
この問題の論点は、塩化ラジウム(223Ra)投与後の患者および家族の放射線防護に関する正しい生活指導を特定することです。
■解説1|
入浴するときは、細菌感染を防止するため、家族の中で一番初めに入るようにしてください。(選択肢1)[誤り]
指示の目的である「細菌感染防止」と223Ra投与後の放射線防護の間には直接の関連がありません。
223Raは主に骨組織に集積し、外部被ばくのリスクは低いです。
■解説2|
正しい指導項目の背景
衣類やリネン類は、微量の放射性物質が付着する可能性があるため、家族と分けて洗濯することが推奨されます(選択肢2)。
排泄物に放射性同位体が含まれるため、トイレの使用後には水を2回以上流し、周囲環境への放射線の影響を最小限にすることが重要です(選択肢4)。
トイレ使用時の座位排尿や、万一の汚染時の適切な清掃(選択肢3、選択肢5)も、家庭内での放射線防護を徹底するための重要な要素です。
補足説明:
生活上の注意の目的放射性物質による直接被ばくのリスクは低いものの、排泄物や体液を通じた二次被ばくを防ぐための指導が必要です。
特に家族間での不要な放射線被ばくを防ぐことが、患者の生活指導の中心です。
■結論|
選択肢1は、223Raの放射線防護の観点から適切ではありません。
※患者向けガイドを引用すると、「患者はその日の最後に入浴し、入浴後は浴槽を洗剤で洗う。」ととれる説明が書いてあります。
副作用として骨髄抑制が発生する可能性がある医薬品ですから、「細菌感染を防止するため、家族の中で一番初めに入る」ことには妥当性があるため、ここはグレーゾーンです。ガイドラインなど、根拠を明確に示すべきでしょう。(著者)
■補足|
選択肢
2. 着用した衣類は、他の家族の方の衣類とは別にして洗ってください。
3. 便座に腰かけて排尿してください。
4. トイレの使用後は、水を2回以上流してください。
5. 排泄物がこぼれて便器や床に付着した場合には、トイレットペーパーを用いてよく拭き取り、トイレに流してください。
選択肢2(正しい):衣類の分別洗濯は、放射性物質の家族への拡散リスクを軽減します。
選択肢3(正しい):座位排尿は、飛散を防ぎ、トイレ周辺の汚染を最小限にします。
選択肢4(正しい):排泄後の十分な流水は、トイレ内での残留放射性物質の除去を助けます。
選択肢5(正しい):適切な清掃により、偶発的な汚染を迅速に処理できます。
必須問題の解説は、こちらからどうぞ。
薬剤師国家試験対策ノート|論点解説 必須問題 第106回-第109回 一覧 powered by Gemini 1.5 Pro, Google AI Studio & GPT4, Copilot|matsunoya (note.com)
薬学理論問題の解説は、こちらからどうぞ。
薬剤師国家試験対策ノート|論点解説 薬学理論問題 第106回-第109回 一覧 powered by Gemini 1.5 Pro, GPT4o, Copilot, and Grok 2|matsunoya
お疲れ様でした。
🍰☕🍊
では、問題を解いてみましょう!
すっきり、はっきりわかったら、合格です。
第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問198-199
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 106-198-199
Q. 53歳男性。骨転移の認められる去勢抵抗性前立腺がんに対し、塩化ラジウム(223Ra)注射液を、1回55kBq/kgとし、4週間間隔で、計6回の投与を行うこととなった。
今回、予定どおりに患者が来院し、1回目の投与が終了した。
物理・化学・生物
問 106-198|物理
Q. Ra及び223Raに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 223Raは主にα線を放出し、219Rnとなる。
2. 体内に投与された223Raが放出する放射線は透過性が高く、ほとんどが体外に放出される。
3. Raは骨の主な構成成分であるCaと同じく周期表の第2族に属する元素である。
4. 223Raが放出する放射線は低LET(線エネルギー付与)である。
5. 223Raの半減期は約2時間なので、周囲の人の被ばくに注意する必要はない。
解説はこちらからどうぞ。
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実務
問 106-199|実務
Q. 外来がん治療担当の薬剤師は、この注射液の初回投与を終えた患者に対し、外来化学療法処置室において、投与後1週間における生活上の注意事項を伝達することになった。なお、この患者は、妻と長男の3人暮らしである。薬剤師が説明する内容として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. 入浴するときは、細菌感染を防止するため、家族の中で一番初めに入るようにしてください。
2. 着用した衣類は、他の家族の方の衣類とは別にして洗ってください。
3. 便座に腰かけて排尿してください。
4. トイレの使用後は、水を2回以上流してください。
5. 排泄物がこぼれて便器や床に付着した場合には、トイレットペーパーを用いてよく拭き取り、トイレに流してください。
Here:
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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-198-199【物理・化学・生物、衛生/実務】(2/2) 論点:223Ra / 投与後の生活指導 / 放射線防護 / 排泄物管理|matsunoya
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