松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 107-198-199【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:含糖酸化鉄注射液 / 総投与鉄量 / 疎水コロイド / 水酸化鉄(Ⅲ)/ 希釈方法
第107回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問198-199
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 107-198-199
Q. 20歳女性。身長158cm、体重38kg。貧血症状に対して入院加療することになった。入院時の所見は次のとおりであり、注射剤による治療が開始された。
(身体所見)
体温36.3℃、血圧108/62mmHg、脈拍数95拍/分(整)、顔面蒼白
(検査所見)
白血球数3,500/µL、赤血球数240×10^4/µL、Hb6.0g/dL、Ht21%、血小板数22×10^4/µL、血清鉄(SI)3.4μg/dL、総鉄結合能(TIBC)360μg/dL、フェリチン8.9ng/mL、AST18IU/L、ALT16IU/L、総ビリルビン0.4mg/dL、直接ビリルビン0.2mg/dL
(処方)
含糖酸化鉄注射液40mg/2mL(注)1回2管|
1日1回|午前9時|静脈注射
(注)コロイド性静脈注射用鉄剤、[Fe(OH)3]m[C12H22O11]n、pH9.0~10.0、1管2mLは鉄として40mgに相当
実務
問 107-198|実務
Q. 薬剤師は、鉄の過剰投与を防止するため、調剤に先立ち、総投与鉄量を計算し、投与期間を確認することにした。投与期間として最も近いのはどれか。1つ選べ。ただし、総投与鉄量(貯蔵鉄を加えた鉄量)の計算式は次のとおりとする。
総投与鉄量(mg)={2.72×(16 - X)+ 17}×W
ここでXはヘモグロビン値(g/dL)、Wは体重(kg)である。
■選択肢
1. 2日間
2. 10日間
3. 20日間
4. 30日間
5. 40日間
Here:
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物理・化学・生物
問 107-199|物理
Q. 処方されたコロイド性静脈注射用鉄剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 疎水コロイドを形成する水酸化鉄(Ⅲ)を糖で安定化させた鉄剤である。
2. 静脈注射後、コロイドはすぐに不安定化し、鉄イオンが遊離する。
3. コロイドを不安定化させないように、希釈する場合はpHの変化に注意する必要がある。
4. 希釈する場合は、イオン強度を上げるために塩化ナトリウム液を加えて5%以上の塩濃度を維持する。
Here:
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こんにちは!薬学生の皆さん。
Mats & BLNtです。
matsunoya_note から、薬剤師国家試験の論点解説をお届けします。
苦手意識がある人も、この機会に、【物理・化学・生物、衛生/実務】 の複合問題を一緒に完全攻略しよう!
今回は、第107回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問198-199、論点:含糖酸化鉄注射液 / 総投与鉄量 / 疎水コロイド / 水酸化鉄(Ⅲ)/ 希釈方法を徹底解説します。
薬剤師国家試験対策ノート NOTE ver.
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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 107-198-199【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:含糖酸化鉄注射液 / 総投与鉄量 / 疎水コロイド / 水酸化鉄(Ⅲ)/ 希釈方法|matsunoya
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このコンテンツの制作者|
滝沢 幸穂 Yukiho Takizawa, PhD
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設問へのアプローチ|
薬学実践問題は原本で解いてみることをおすすめします。
まずは、複合問題や実務の問題の構成に慣れることが必要だからです。
薬学実践問題は薬剤師国家試験2日目の①、②、③ の3部構成です。
今回の論点解説では2日目の①を取り上げています。
厚生労働省|過去の試験問題👇
第109回(令和6年2月17日、2月18日実施)
第108回(令和5年2月18日、2月19日実施)
第107回(令和4年2月19日、2月20日実施)
第106回(令和3年2月20日、2月21日実施)
第107回薬剤師国家試験 問198-199(問107-198-199)では、含糖酸化鉄注射液に関する知識を物理および実務のそれぞれの科目の視点から複合問題として問われました。
複合問題は、各問題に共通の冒頭文とそれぞれの科目別の連問で構成されます。
冒頭文は、問題によっては必要がない情報の場合もあるため、最初に読まずに、連問すべてと選択肢に目を通してから、必要に応じて情報を取得するために読むようにすると、時間のロスが防げます。
1問、2分30秒で解答できればよいので、いつも通り落ち着いて一問ずつ別々に解けば大丈夫です。
出題範囲は、それぞれの科目別の出題範囲に準じています。
連問と言ってもめったに連動した問題は出ないので、平常心で取り組んでください。
💡ワンポイント
複合問題ですが、問107-198-199を解くうえで必要な情報は、黄色い線で示した部分です。
それ以外の情報取得は必要がないです。読んでいると時間のロスに繋がります。
問107-198は、計算問題です。2分30秒以内に解く必要があります。
総投与鉄量(mg)={2.72×(16 - X)+ 17}×W
ここで
X: ヘモグロビン値(g/dL)
W: 体重(kg)
冒頭文で必要な情報は、
ヘモグロビン値(Hb6.0g/dL)、体重(体重38kg)、
1日あたりの投与量80mg
です。
式に当てはめれば、総投与鉄量(mg)が算出できます。
総投与鉄量(mg)を1日あたりの投与量80mg(40mg/2mL、1回2管)で割ると投与期間(日数)が求められます。
問107-199は、含糖酸化鉄注射液に関する記述の正誤を問う問題です。
医療用医薬品添付文書の理解が必要です。
鉄欠乏性貧血の検査値を読み取ることは薬剤師の資質として必要ですが、この問題ではヘモグロビン値以外を読む必要はないです。
🫛豆知識 医療用医薬品添付文書 抜粋
医療用医薬品添付文書を読むと応用力がつきます。
どの項目に何が書いてあるか把握しよう。
PMDA 医療用医薬品添付文書 含糖酸化鉄
製造販売元/日医工株式会社 フェジン静注40mg
一般的名称
含糖酸化鉄注射液
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
🫛禁忌:鉄欠乏状態にない患者には投与しない
2.1 鉄欠乏状態にない患者[鉄過剰症をきたすおそれがある。]
2.2 重篤な肝障害のある患者[9.3.1 参照]
2.3 本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
3. 組成・性状
3.1 組成
🫛1管 鉄として40mg
フェジン静注40mg
有効成分 1管(2mL)中 含糖酸化鉄 851mg(鉄として 40mg )
4. 効能又は効果
鉄欠乏性貧血
6. 用法及び用量
本剤は経口鉄剤の投与が困難又は不適当な場合に限り使用すること。
必要鉄量を算出して投与するが、鉄として、通常成人1日40~120mgを2分以上かけて徐々に静脈内注射する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
7. 用法及び用量に関連する注意
🫛過量投与にならないよう注意
🫛総投与鉄量を算出、フェリチン値等を確認
本剤の投与に際しては、あらかじめ必要鉄量を算出し、投与中も定期的に血液検査を行い、フェリチン値等を確認するなど、過量投与にならないよう注意すること。
〈参考:必要鉄量の算出法〉
あらかじめ総投与鉄量を算定して治療を行うことにより、鉄の過剰投与による障害が避けられるとともに、不足鉄量を補うことができる。なお、とくに鉄欠乏性貧血では利用可能な貯蔵鉄が零に近いので、鉄必要量の他に貯蔵鉄をも加算する必要がある。
総投与鉄量(貯蔵鉄を加えた鉄量)
🫛総投与鉄量は患者のヘモグロビン値と体重Wより算定
患者のヘモグロビン値Xg/dLと体重Wkgより算定する。(中尾式1)による。ただし、Hb値:16g/dLを100%とする)
総投与鉄量(mg)=〔2.72 ×(16-X)+17〕× W
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
🫛pHの変化により配合変化が起こりやすい
🫛用時10~20%のブドウ糖注射液で希釈(5~10倍)
pH等の変化により配合変化が起こりやすいので、他の薬剤との配合に際しては注意すること。
なお、本剤を希釈する必要がある場合には、通常、用時10~20%のブドウ糖注射液で5~10倍にすること。
14.2 薬剤投与時の注意
🫛注射速度に留意
14.2.1 注射速度に留意すること。
14.2.2 注射に際しては血管外に漏出しないよう十分注意すること。血管外に漏出した場合には、漏出部位周辺に色素沈着を、また、疼痛、知覚異常、腫脹等の局所刺激を起こすことがある。このような場合には、温湿布を施し(疼痛、腫脹等の急性炎症症状が強い場合には冷湿布により急性症状がおさまった後)、マッサージ等をして吸収を促進させる等適切な処置を行うこと。
18. 薬効薬理
🫛含糖酸化鉄はコロイド性の鉄剤
🫛細網内皮系で徐々に解離してTransferrinの形となり、骨髄でヘモグロビンの合成に利用される
18.1 作用機序
含糖酸化鉄はコロイド性の鉄剤である。一旦、細網内皮系に取り入れられ、ここで徐々に解離してTransferrinの形となり、骨髄に運ばれヘモグロビンの合成に利用される10)。
18.2 ヒトでの作用
鉄欠乏性貧血患者(米国人)に59Fe-含糖酸化鉄を静脈内投与した場合、赤血球内ヘモグロビン鉄として利用される。投与後10~14日で赤血球内59Feは最高となる11)。
インタビューフォーム F1_フェジン静注40mg
🫛水酸化鉄(Ⅲ)を糖で安定化させた鉄剤
鉄代謝
🫛トランスフェリンとは
トランスフェリンは、鉄を運搬するためのタンパク質です。
主に肝臓で生成され、血液中に存在します。
トランスフェリンは、鉄イオン(Fe^{3+})と結合し、体内のさまざまな組織や細胞に鉄を供給する役割を果たします。
トランスフェリンの主な機能は以下の通りです:
鉄の運搬:
トランスフェリンは鉄イオンと結合し、血液を通じて体内の必要な部位に鉄を運びます。鉄の貯蔵:
トランスフェリンは鉄を結合して運ぶことで、体内の鉄の貯蔵と利用を調整します。
トランスフェリンのレベルは、鉄欠乏症や鉄過剰症などの状態を診断するための指標としても利用されます。
検査基準
トランスフェリンの正常値:
男性:190~300 mg/dL、女性:200~340 mg/dL
まず基本的な知識について復習しておきましょう。
■■GPT4o
コロイド性静脈注射用鉄剤 概説
1. コロイド性静脈注射用鉄剤の基本構造
コロイド性静脈注射用鉄剤は、鉄(III)を水酸化物として糖(主にデキストランやポリソルベート)で安定化させた薬剤です。
この構造により、鉄イオンが即座に遊離するのを防ぎ、鉄を徐々に供給することが可能になります。
この安定化された形態は、鉄欠乏性貧血の治療において、注射により直接鉄を供給するために使用されます。
鉄(III)の水酸化物は微小なコロイド粒子として存在し、これらが血液中で徐々に分解され、鉄イオンを放出します。
2. コロイド性鉄剤の薬理学的特性
コロイド性鉄剤は、鉄を体内に効率的に供給するために、鉄イオンの急激な放出を抑制し、鉄の過剰蓄積を防ぎます。
これにより、鉄の毒性作用(例えば、鉄過剰による臓器障害など)を避けつつ、必要な鉄を体内で供給することができます。
安定性:
コロイド性鉄剤は糖によって安定化されており、pHやイオン強度の変化に敏感です。
特に、pHが過度に変化すると、コロイドが不安定化し、鉄イオンが遊離する可能性があります。
これが、静脈注射後の副作用や過剰鉄投与を防ぐために注射剤の希釈時にpH管理が重要となる理由です。血中動態:
コロイド性鉄剤は静脈注射で投与されると、速やかに血流に分散し、鉄はヘモグロビン合成に利用されるほか、鉄を貯蔵するためのフェリチンとしても体内に蓄積されます。鉄が欠乏している状態では、体はこの供給された鉄を優先的に利用し、必要な場所へと運搬します。
3. コロイド性鉄剤の投与方法と用途
コロイド性静脈注射用鉄剤は、鉄欠乏性貧血の治療において重要な役割を果たします。
経口鉄剤で効果が得られない場合や吸収不良がある場合、また急速に鉄の補充が必要な場合に使用されます。これらは静脈注射で直接投与され、体内での鉄の供給が迅速に行われます。
投与スケジュール:
通常、コロイド性鉄剤は、1日1回の静脈注射で投与されます。投与量は、患者の鉄欠乏度に応じて調整されます。治療の目標は、ヘモグロビン(Hb)やフェリチンの増加を確認しながら、適切な鉄補充を行うことです。副作用:
注射後に発熱、アナフィラキシー反応、注射部位の炎症などが現れることがありますが、これらは比較的稀です。過剰投与の場合、鉄の蓄積による臓器障害(肝臓や心臓など)が起こる可能性があるため、鉄の過剰投与を避けるための厳格な管理が必要です。
4. コロイド性鉄剤の希釈と取り扱い
コロイド性鉄剤を希釈する際には、以下のポイントに注意が必要です:
pHの管理:
鉄剤はpHが高すぎるまたは低すぎると不安定化するため、適切なpH範囲(通常9.0〜10.0)で取り扱うことが求められます。pHの急激な変化により、コロイドが不安定になり、鉄イオンが遊離する危険性があります。イオン強度の調整:
コロイド性鉄剤の希釈時に、イオン強度を上げるために塩化ナトリウム液を加えることがありますが、5%以上の塩濃度を維持する必要はなく、pHの安定化が最も重要です。
5. 安全性と治療上の留意点
コロイド性静脈注射用鉄剤は、鉄欠乏性貧血の治療において有効ですが、その使用には以下の注意が必要です:
過剰投与のリスク:
鉄の過剰投与は、鉄蓄積症や臓器障害を引き起こす可能性があるため、投与量を慎重に計算し、定期的に血液検査を行うことが推奨されます。アレルギー反応:
注射後のアレルギー反応(発疹、呼吸困難など)が生じることがあります。これにはアナフィラキシー反応も含まれ、患者の監視が必要です。
引用文献
Chong, S. Y., & Yu, H. G. (2017). Advances in the use of intravenous iron in clinical practice. Clinical Therapeutics, 39(5), 952-966.
Zhao, X., & Wang, J. (2019). The properties and applications of colloidal iron for intravenous use. Journal of Pharmaceutical Sciences, 108(1), 211-220.
日本静脈経腸栄養学会(JSUM): 鉄製剤の使用に関するガイドライン(2021年)。
Ganz, T., & Nemeth, E. (2012). Hepcidin and iron homeostasis. Biochimica et Biophysica Acta (BBA), 1823(9), 1434-1443.
■■Gemini 2.0 Flash
臨床検査値の考察と正常値範囲
1. 白血球数(WBC):3,500/µL
正常値範囲: 3,500~9,000/µL
考察: 正常値範囲内ですが、やや低めです。
2. 赤血球数(RBC):240×10^4/µL
正常値範囲: 女性:380~480×10^4/µL
考察: 著しく低下しており、貧血を示唆します。
3. ヘモグロビン(Hb):6.0g/dL
正常値範囲: 女性:12.0~16.0g/dL
考察: 著しく低下しており、重度の貧血です。
4. ヘマトクリット(Ht):21%
正常値範囲: 女性:35~45%
考察: 著しく低下しており、貧血を示唆します。
5. 血小板数(PLT):22×10^4/µL
正常値範囲: 15~40×10^4/µL
考察: 正常値範囲内です。
6. 血清鉄(SI):3.4μg/dL
正常値範囲: 女性:50~150μg/dL
考察: 著しく低下しており、鉄欠乏を示唆します。
7. 総鉄結合能(TIBC):360μg/dL
正常値範囲: 250~400μg/dL
考察: 正常値範囲内ですが、鉄欠乏性貧血の場合、上昇する傾向があります。
8. フェリチン:8.9ng/mL
正常値範囲: 女性:5~120ng/mL
考察: 低下しており、貯蔵鉄の不足を示唆し、鉄欠乏性貧血の可能性が高いです。
9. AST(GOT):18IU/L
正常値範囲: 10~40IU/L
考察: 正常値範囲内です。
10. ALT(GPT):16IU/L
正常値範囲: 5~45IU/L
考察: 正常値範囲内です。
11. 総ビリルビン:0.4mg/dL
正常値範囲: 0.2~1.0mg/dL
考察: 正常値範囲内です。
12. 直接ビリルビン:0.2mg/dL
正常値範囲: 0.0~0.3mg/dL
考察: 正常値範囲内です。
総合的な考察
この症例は、赤血球数、Hb、Ht、血清鉄、フェリチンが著しく低下しており、重度の鉄欠乏性貧血であることが強く疑われます。TIBCは正常範囲内ですが、鉄欠乏性貧血の場合上昇傾向を示すため、相対的にみると高値の可能性があります。
白血球数は正常範囲内ですがやや低めであること、また、低体重(BMI: 15.1)であることにも注意が必要です。
治療について
今回、含糖酸化鉄注射液が投与されていることから、経口鉄剤では吸収が悪い、あるいは効果が不十分と判断されたと考えられます。
注射剤による鉄補充療法は、速やかに鉄を補充できる利点がありますが、副作用に注意しながら慎重に経過観察する必要があります。
引用文献
日本臨床検査医学会: 日本臨床検査標準化協議会(JCCLS)による臨床検査基準範囲情報
国立国際医療研究センター病院検査部: 検査項目解説
論点およびポイント
■■GPT4o
問107-198|実務
論点|鉄欠乏性貧血 / 総投与鉄量 / 投与期間
ポイント|
患者は貧血のため鉄剤注射を開始した。
総投与鉄量は、ヘモグロビン(Hb)値、体重を基に計算する。
計算式:総投与鉄量 = {2.72×(16 - Hb) + 17}× 体重
ヘモグロビン(Hb)は6.0g/dLで、体重は38kg。
総投与鉄量の計算結果は1,679.6mg。
1日当たりの投与量は80mgで、投与期間は約21日。
最も近い選択肢は20日間(選択肢3)。
問107-199|物理
論点|コロイド性鉄剤 / 鉄イオン放出 / pH管理
ポイント|
コロイド性鉄剤は水酸化鉄(III)を糖で安定化させたもの。
コロイド性鉄剤は注射後すぐに不安定化せず、鉄イオンが遊離することはない。
鉄剤はpHに敏感で、希釈時にはpHの変化に注意が必要。
希釈する必要がある場合には、通常、用時10~20%のブドウ糖注射液で5~10倍にする。
薬剤師国家試験 出題基準
出典: 薬剤師国家試験のページ |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
出題基準 000573951.pdf (mhlw.go.jp)
論点を整理します。
■■GPT4o
総合的な論点
問 107-198(実務)
問 107-198 は、貧血患者に対する鉄剤治療における「総投与鉄量」と「適切な投与期間」の計算に焦点を当てています。これにより、鉄過剰投与を回避しつつ、治療効果を最大化する適正使用が重要であると理解されます。
この計算式には以下の要素が含まれています:
ヘモグロビン値(X):
患者の現在の貧血状態を示し、治療目標の設定に必要です。体重(W):
必要鉄量の個別化に不可欠で、鉄需要を患者の体格に合わせて調整します。基礎値 ( 2.72 × ( 16 - X ) + 17 ):
ヘモグロビン上昇と貯蔵鉄の補充に必要な総量を包括的に考慮しています。
これらの要素に基づき、薬剤師は正確な投与量と期間を計算し、治療中の安全性と有効性を確保することが求められます。
解法へのアプローチ
総投与鉄量の計算
式を用いて患者個人の貧血改善に必要な鉄量を算出します。
患者の基準値は以下の通り:X(Hb)= 6.0 g/dL
W(体重)= 38 kg
計算式: 総投与鉄量 = { 2.72 × ( 16 − 6 ) + 17 } × 38
投与期間の決定
総投与鉄量を用いて、処方された鉄剤の1日投与量(40 mg × 2 管 = 80 mg/日)を基に投与期間を計算します。
各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法
総投与鉄量の計算
計算式: 総投与鉄量 = { 2.72 × ( 16 − 6 ) + 17 } × 38
計算手順:
総投与鉄量 = { 2.72 × 10 + 17 } × 38
総投与鉄量 = { 27.2 + 17 } × 38 = 44.2 × 38 = 1,679.6 mg
1日投与量:80 mg
必要日数:1,679.6 / 80 ≈ 21 日
最も近い選択肢は 20日間(選択肢3) です。
引用文献
World Health Organization (WHO): Guidelines on the use of intravenous iron for anemia management. WHO Press.
Ganz, T., & Nemeth, E. (2012). Hepcidin and iron homeostasis. Biochimica et Biophysica Acta (BBA), 1823(9), 1434-1443.
日本静脈経腸栄養学会(JSUM): 鉄欠乏性貧血に対する鉄補充療法のガイドライン(2017年改訂版).
問 107-199 物理
問 107-199 は、コロイド性静脈注射用鉄剤に関連する薬理学的な理解に焦点を当てています。特に、コロイド性鉄剤の化学的性質や安定性、希釈時の注意点に関して問われています。
コロイド性鉄剤は、鉄(III)を水酸化物として糖で安定化させたもので、血中に投与された際に徐々に鉄を供給することが期待されます。その主な利点は、鉄が急激に遊離せず、体内でゆっくりと吸収される点です。
解法へのアプローチ
コロイドの安定性の理解
コロイド性鉄剤は、水酸化鉄(III)が糖によって安定化されているため、注射後も鉄イオンが急激に遊離することなく、徐々に体内で吸収されます。これにより過剰な鉄による毒性が防がれます。希釈における注意点
コロイドの不安定化を避けるため、希釈時にはpHを適切に管理する必要があります。鉄剤のpHが過剰に変化すると、コロイドが解けて鉄イオンが遊離し、体内で有害となる可能性があるため、希釈に際しての慎重な対応が求められます。
各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法
選択肢 1: 疎水コロイドを形成する水酸化鉄(Ⅲ)を糖で安定化させた鉄剤である
論点: コロイド性鉄剤は、糖によって安定化された水酸化鉄(III)を基にしており、これにより鉄剤は徐々に鉄を供給します。
アプローチ方法: この記述は鉄剤の化学的性質を正確に示しています。水酸化鉄(III)を糖で安定化することにより、鉄は安全に体内に供給されるため、正しい記述です。
選択肢 2: 静脈注射後、コロイドはすぐに不安定化し、鉄イオンが遊離する
論点: コロイド性鉄剤は、注射後すぐに不安定化するわけではなく、鉄はゆっくりと放出されるため、この記述は誤りです。
アプローチ方法: コロイドの安定性が鉄剤の特長であり、注射後すぐに鉄イオンが遊離することはないため、この選択肢は誤りです。
選択肢 3: コロイドを不安定化させないように、希釈する場合はpHの変化に注意する必要がある
論点: コロイド性鉄剤の安定性はpHに敏感であり、pHが変化すると鉄剤が不安定化し、鉄イオンが遊離する可能性があります。
アプローチ方法: pHの変化に注意し、適切なpH範囲内で希釈することが求められます。この記述は正しいです。
選択肢 4: 希釈する場合は、イオン強度を上げるために塩化ナトリウム液を加えて5%以上の塩濃度を維持する
論点: コロイド性鉄剤の希釈に関して、希釈する必要がある場合には、通常、用時10~20%のブドウ糖注射液で5~10倍にする。
アプローチ方法: コロイド性鉄剤に塩化ナトリウム液を加えてイオン強度を上げると、以下のような化学反応が起こると考えられます。
Fe(OH)3(鉄(III)水酸化物)は水に溶けにくい性質を持っていますが、塩化ナトリウム(NaCl)を加えることで、溶解度が変化します。塩化ナトリウムは水中でNa+とCl-に解離しイオン強度を増加させます。イオン強度が増加すると、Fe(OH)3の溶解度が増加し、Fe(OH)3が溶解してFe^{3+}(鉄(III)イオン)が生成されます。さらに、塩化ナトリウムのCl-イオンがFe^{3+}と反応して、錯体を形成することもあります。Fe(OH)3の溶解度が増加し、鉄(III)イオンや塩化鉄(III)錯体 FeCl3 が生成されることが期待されます。この反応は、鉄剤の安定性や体内での鉄供給に影響を与える可能性があります。
この記述は誤りです。
引用文献
Chong, S. Y., & Yu, H. G. (2017). Advances in the use of intravenous iron in clinical practice. Clinical Therapeutics, 39(5), 952-966.
Zhao, X., & Wang, J. (2019). The properties and applications of colloidal iron for intravenous use. Journal of Pharmaceutical Sciences, 108(1), 211-220.
日本静脈経腸栄養学会(JSUM): 鉄製剤の使用に関するガイドライン(2021年)。
Ganz, T., & Nemeth, E. (2012). Hepcidin and iron homeostasis. Biochimica et Biophysica Acta (BBA), 1823(9), 1434-1443.
以上で、論点整理を終わります。
理解できたでしょうか?
大丈夫です。
完全攻略を目指せ!
はじめましょう。
薬剤師国家試験の薬学実践問題【複合問題】から含糖酸化鉄注射液 / 総投与鉄量 / 疎水コロイド / 水酸化鉄(Ⅲ)/ 希釈方法を論点とした問題です。
なお、以下の解説は、著者(Yukiho Takizawa, PhD)がプロンプトを作成して、その対話に応答する形で GPT4o & Copilot 、Gemini 2、または Grok 2 が出力した文章であって、著者がすべての出力を校閲しています。
生成AIの製造元がはっきりと宣言しているように、生成AIは、その自然言語能力および取得している情報の現在の限界やプラットフォーム上のインターフェースのレイト制限などに起因して、間違った文章を作成してしまう場合があります。
疑問点に関しては、必要に応じて、ご自身でご確認をするようにしてください。
Here we go.
第107回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問198-199
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 107-198-199
Q. 20歳女性。身長158cm、体重38kg。貧血症状に対して入院加療することになった。入院時の所見は次のとおりであり、注射剤による治療が開始された。
(身体所見)
体温36.3℃、血圧108/62mmHg、脈拍数95拍/分(整)、顔面蒼白
(検査所見)
白血球数3,500/µL、赤血球数240×10^4/µL、Hb6.0g/dL、Ht21%、血小板数22×10^4/µL、血清鉄(SI)3.4μg/dL、総鉄結合能(TIBC)360μg/dL、フェリチン8.9ng/mL、AST18IU/L、ALT16IU/L、総ビリルビン0.4mg/dL、直接ビリルビン0.2mg/dL
(処方)
含糖酸化鉄注射液40mg/2mL(注)1回2管|
1日1回|午前9時|静脈注射
(注)コロイド性静脈注射用鉄剤、[Fe(OH)3]m[C12H22O11]n、pH9.0~10.0、1管2mLは鉄として40mgに相当
実務
問 107-198|実務
Q. 薬剤師は、鉄の過剰投与を防止するため、調剤に先立ち、総投与鉄量を計算し、投与期間を確認することにした。投与期間として最も近いのはどれか。1つ選べ。ただし、総投与鉄量(貯蔵鉄を加えた鉄量)の計算式は次のとおりとする。
総投与鉄量(mg)={2.72×(16 - X)+ 17}×W
ここでXはヘモグロビン値(g/dL)、Wは体重(kg)である。
■選択肢
1. 2日間
2. 10日間
3. 20日間
4. 30日間
5. 40日間
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 107-198-199【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:含糖酸化鉄注射液 / 総投与鉄量 / 疎水コロイド / 水酸化鉄(Ⅲ)/ 希釈方法|matsunoya
物理・化学・生物
問 107-199|物理
Q. 処方されたコロイド性静脈注射用鉄剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 疎水コロイドを形成する水酸化鉄(Ⅲ)を糖で安定化させた鉄剤である。
2. 静脈注射後、コロイドはすぐに不安定化し、鉄イオンが遊離する。
3. コロイドを不安定化させないように、希釈する場合はpHの変化に注意する必要がある。
4. 希釈する場合は、イオン強度を上げるために塩化ナトリウム液を加えて5%以上の塩濃度を維持する。
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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 107-198-199【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:含糖酸化鉄注射液 / 総投与鉄量 / 疎水コロイド / 水酸化鉄(Ⅲ)/ 希釈方法|matsunoya
■■GPT4o
■問 107-198|実務
■論点|
この問題の論点は、鉄の過剰投与を防ぐために、総投与鉄量を計算し、投与期間を確認することです。
■解説1|
総投与鉄量の計算式をもとに、鉄補充の期間を確認する必要がある。(選択肢3)[正しい]
総投与鉄量の計算式は
総投与鉄量(mg)= { 2.72 ×(16 - X)+ 17 }× W と与えられています。ここで、Xはヘモグロビン値(g/dL)、Wは体重(kg)です。
体重38kg、ヘモグロビン値6.0g/dLを代入すると、計算式は次のようになります:
総投与鉄量(mg) = { 2.72 ×(16 - 6.0)+ 17 }× 38
= { 2.72 × 10 + 17 }× 38
= 44.2 × 38
= 1679.6mg
1日の注射で80mgの鉄を投与するため、総投与鉄量1679.6mgを80mgで割ると、約21回の投与が必要となります。
したがって、最も近い投与期間は20日間です。
■解説2|
鉄の過剰投与を防ぐため、適切な鉄の補充量と投与期間を計算することは重要です。この患者の場合、鉄欠乏が進行しているため、初期投与で鉄を補充する必要があります。しかし、鉄の過剰投与が鉄過剰症や臓器障害を引き起こす可能性があるため、計算された総投与鉄量に基づいて適切な投与期間を設定することが求められます。
ヘモグロビン値の影響:
ヘモグロビン(Hb)値が低いほど、鉄の必要量は増加します。今回の問題で示された6.0g/dLは鉄欠乏が顕著であり、この患者には鉄補充が必要です。投与期間の重要性:
期間を超えた過剰な鉄投与は、鉄過剰症を引き起こし、肝臓や心臓への負担を増加させる可能性があります。したがって、必要な量と期間を計算して、過剰投与を防ぐことが薬剤師の役割です。
■結論|
選択肢3が正解です。鉄補充のために必要な総投与鉄量を計算し、それに基づいて最も適切な投与期間を設定する必要があります。計算結果から、投与期間として20日間が最も近い期間です。
■補足|
選択肢1. 2日間: [誤り]
選択肢2. 10日間: [誤り]
選択肢4. 30日間: [誤り]
選択肢5. 40日間: [誤り]
■問 107-199|物理
■論点|
この問題の論点は、コロイド性静脈注射用鉄剤の特性と、注射後のコロイドの挙動に関する理解です。
■解説1|
疎水コロイドを形成する水酸化鉄(Ⅲ)を糖で安定化させた鉄剤である。(選択肢1) [正しい]
コロイド性静脈注射用鉄剤は、水酸化鉄(III)を糖で安定化させた形態の鉄剤です。水酸化鉄(III)自体は疎水性が強いため、糖で安定化させることにより、水溶性を高め、静脈内で安定した状態を維持します。
このタイプの鉄剤は、コロイド状態で存在し、鉄が徐々に体内で放出される形で利用されます。
コロイドを不安定化させないように、希釈する場合はpHの変化に注意する必要がある。(選択肢3) [正しい]
コロイド性鉄剤は、特にpHの変化に敏感です。pHが変化するとコロイドが不安定になり、鉄イオンが遊離する可能性があります。
したがって、コロイドの安定性を保つためには、希釈時のpHの調整が重要です。
■解説2|
コロイド性鉄剤は、薬理的に鉄を補充する目的で使用されます。
水酸化鉄(III)を糖で安定化させたコロイド性鉄剤は、通常、体内で鉄イオンが徐々に放出されるよう設計されています。
この鉄剤は、鉄の吸収や過剰な鉄の蓄積を避けるために、コロイド状態で安定して存在し、長時間にわたって効果を発揮します。
疎水コロイド:
水酸化鉄(III)は、疎水的な性質を持つため、糖で包み込むことで水溶性を高め、安定したコロイド状態を保つことができます。これにより、静脈内で安定した状態で注入されることが可能となります。pH変化による不安定化:
コロイド性鉄剤は、pHが変化するとコロイドが不安定になり、鉄イオンが遊離する可能性があるため、希釈や取り扱い時にpHの調整を行うことが求められます。特に低pHになると鉄が不安定になり、毒性のある遊離鉄が発生する恐れがあります。
■結論|
選択肢1と選択肢3が正しいです。コロイド性静脈注射用鉄剤は水酸化鉄(III)を糖で安定化させた鉄剤であり、pHの変化によりコロイドの安定性が変化するため、希釈時にはpHの変化に注意が必要です。
■補足|
選択肢2: 静脈注射後、コロイドはすぐに不安定化し、鉄イオンが遊離する。 [誤り]
コロイド性鉄剤は、静脈注射後すぐに不安定化することはありません。適切なpH条件下ではコロイドは安定しており、鉄イオンが遊離することはないとされています。この記述は誤りです。
選択肢4: 希釈する場合は、イオン強度を上げるために塩化ナトリウム液を加えて5%以上の塩濃度を維持する。 [誤り]
希釈する必要がある場合には、通常、用時10~20%のブドウ糖注射液で5~10倍にする。
コロイド性鉄剤に塩化ナトリウム液を加えると、イオン強度が上がる。
Fe(OH)3(鉄(III)水酸化物)は水に溶けにくいが、塩化ナトリウムを加えると溶解度が変化する。
塩化ナトリウムは水中でNa+とCl-に解離し、イオン強度を増加させる。
イオン強度が増加すると、Fe(OH)3の溶解度が増加し、Fe^{3+}(鉄(III)イオン)が生成される。
Cl-イオンがFe^{3+}と反応して錯体を形成することもある。
塩化ナトリウム液を加えることで、Fe(OH)3の溶解度が増加し、鉄(III)イオンや塩化鉄(III)錯体が生成される。
この反応は、鉄剤の安定性や体内での鉄供給に影響を与える可能性がある。
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第107回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問198-199
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 107-198-199
Q. 20歳女性。身長158cm、体重38kg。貧血症状に対して入院加療することになった。入院時の所見は次のとおりであり、注射剤による治療が開始された。
(身体所見)
体温36.3℃、血圧108/62mmHg、脈拍数95拍/分(整)、顔面蒼白
(検査所見)
白血球数3,500/µL、赤血球数240×10^4/µL、Hb6.0g/dL、Ht21%、血小板数22×10^4/µL、血清鉄(SI)3.4μg/dL、総鉄結合能(TIBC)360μg/dL、フェリチン8.9ng/mL、AST18IU/L、ALT16IU/L、総ビリルビン0.4mg/dL、直接ビリルビン0.2mg/dL
(処方)
含糖酸化鉄注射液40mg/2mL(注)1回2管|
1日1回|午前9時|静脈注射
(注)コロイド性静脈注射用鉄剤、[Fe(OH)3]m[C12H22O11]n、pH9.0~10.0、1管2mLは鉄として40mgに相当
実務
問 107-198|実務
Q. 薬剤師は、鉄の過剰投与を防止するため、調剤に先立ち、総投与鉄量を計算し、投与期間を確認することにした。投与期間として最も近いのはどれか。1つ選べ。ただし、総投与鉄量(貯蔵鉄を加えた鉄量)の計算式は次のとおりとする。
総投与鉄量(mg)={2.72×(16 - X)+ 17}×W
ここでXはヘモグロビン値(g/dL)、Wは体重(kg)である。
■選択肢
1. 2日間
2. 10日間
3. 20日間
4. 30日間
5. 40日間
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問 107-199|物理
Q. 処方されたコロイド性静脈注射用鉄剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
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1. 疎水コロイドを形成する水酸化鉄(Ⅲ)を糖で安定化させた鉄剤である。
2. 静脈注射後、コロイドはすぐに不安定化し、鉄イオンが遊離する。
3. コロイドを不安定化させないように、希釈する場合はpHの変化に注意する必要がある。
4. 希釈する場合は、イオン強度を上げるために塩化ナトリウム液を加えて5%以上の塩濃度を維持する。
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